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2.少年との新たな出会い
今度こそ君を守ってみせる
はぁ〜。思わずため息が出る。昨日、謎の少年に出会って全然寝れなかった。それにしても
「かっこよかったな〜」
え?私、今なんて?信じたくない…。信じようと思っても、信じたくない自分がいる。早く忘れよう。そう思い、学校への準備をした。
私は席へ着く。学校は、空気みたいな存在。誰も話しかけない、話さない。あてらてた時だけ言葉を発する。だから、みんなにとって私は、空気みたいな存在なのだ。正直、青春というのをやってみたい。恋人だって作りたい。好きな人だって作りたい。『 お兄ちゃん』みたいな恋してみたい。
「あの〜…?」
私のクラスに誰か来た。顔を上げてみると、赤い瞳をした可愛い女の子が立っていた。「あ!」っと言って私の方へと駆け寄ってくる。クラスもざわつく。当然、私になんか誰も用がない。誰かが頼ってくれることがない。それなのに、この子は私の方へ来る。やめて。来ないで。
「あの!!」
突然大きな声を出すので肩をビクリと震わす。
「あ!ごめんなさい…。」
悲しそうな顔をして謝る。この子、確か、1学年下の学年1美女の子じゃなかったかな?
「あの…場所…変えません…?」
震えた声で言う。なにかする気なの?やめて欲しい。私は思ったより冷たい声で言ってしまった。
「何?要件を言ってから次第で考える」
びっくりした。こんな声出すことに。
「あ…。そう…ですよね。ごめんなさい。今日はやめておきます。でも2つだけ…。」
なんだろうと思い聞いてみる。赤い瞳をした女の子が言う。
「名前と連絡先、教えてくれませんか?」
は?どうして?声にも出てしまった。女の子はなにか思ったように言う。
「そう…ですよね。私の名前からですよね!!」
いや違う違う!!連絡先も教える気もないし、名前だって。てか、この子、昨日あった…いな…いや。忘れよう。っと思った瞬間。
「私、『 稲荷 りうら』です!!」
「え…?」
「??聞こえませんでしたか?」
私はびっくりした。まさかね…?
「あの…お兄さん…とかいます…か…? 」
私は静かに、その女の子─── りうらちゃんにしか聞こえない声で聞いた。信じたくなかった。こんなにも近くにいるなんて…。
「あぁ!お兄ちゃんしてるの!?」
やっぱり。この子は『 ほとけさん』の妹さんなんだと確信した。
「ほとけっちのこと知ってるなら話がはやい!」
ほとけっち…。仲がいいんだな。と思う。ずるい。
「昨日はすみません!あ!もうすぐチャイムなるので!これ!私の連絡先です!」
といい、急ぎ足で帰っていく。私は小さな紙切れを見る。はぁ。っとため息が出る。
「ねぇねぇ。」
突然声をかけられ心臓が跳ねる。チラッと見ると隣の席の子。
「りうちゃんと友達?」
紫の目、白髪の女の子。今日はスタイルがいいかわいい女の子から2人も話しかけられると思わなかった。
「ごめん!うちの名前、まだだったな!うち有栖 初兎!なんとでも呼んで!」
あり…す…しょう…。あ!思い出した。確か『 お兄ちゃんの友達』の彼女さんだ。
「何か…用…ですか?」
声を絞り出すように聞く。
「りうちゃんが、うち以外のことで来るなんてびっくりしたからさ!りうちゃんと友達なら、うちもなりたいと思ってね!」
そうなんだ。陽キャの考える事は分からない。
でも、話す気はない。私は無表情で、無口のままチャイムがなるのを待つ。そのしょう?ちゃんって子はあわあわしている。
「ごめん!馴れ馴れしかったよな?せめて名前だけでも…。」
私は、どうしてこんなにもしつこいのだろう。と思う。もうこれ以上関わったら私が傷つくだけだから。でも…
「乾…いふ…です。」
自分でもびっくり。まさか、話してしまうなんて。しょうさんは『 は!』っとする。
「ゆうくんの友達に『 乾』っていう子いるけど、その妹さん?」
妹___私が1番聞きたくない言葉とも言っていいぐらい。もう比べられたくない。ふぅーっと息をする。しょうさんは、なにか察したように
「ごめんね?」
と謝る。信じてもいいのか…?頭で考える。これ以上、人と付き合うことは辛い。でも、私だってやりたいことはやりたい。そう思った途端、口が動いた。
「と、友達に…なってください…。」
びっくりした。自分でも言えるんだって。しょうさんは、ぱぁ!っと笑顔を浮かべて元気よく
「うん!なろ!」
と言った。友達になったところで、チャイムがなりお互い見つめあって微笑んだ。
授業が終わり、疲れたなーっと思う。ご飯を食べるために屋上に向かおうと思った時、
「なぁ、一緒に食べへん?」
としょうさんが言う。
「え?」
私は困惑する。
「あぁ、嫌だったらいいんだけどさ、うち以外にもいるんやけど…」
でも、挑戦してみたい…。
「一緒に…食べた…いです…。」
掠れた声で言う。
「うん!!」
元気よく返事が帰ってくる。
「じゃぁ、こっち来て!」
っと、しょうさんに続くように教室をあとにした。
中庭に着くと見覚えの顔がある。
「あ!」
「りうらさん…」
『 うち以外』というのはあの赤い瞳の可愛い女の子『 稲荷りうら』さんの事だったのか。だったら少し安心する。知らない人よりかはマシ。そう思った途端、1人の男の子が走って近ずく。
「しょう、知り合いか?」
「うん!さっき友達になってな!!」
楽しそうに話をする。この人、しょうさんの彼氏さんか。
「はやーい!」
「そーだよ!」
そんな声が聞こえる。顔をあげると見覚えのある顔が2人。
「その子誰?」
「知り合いー?」
そんな声が聞こえる。まさか、来ると思わなかった。
「もしかして、まろ?」
!?気づかれてしまった。
「まろってだ…あ!昨日の!」
反射的に顔をさげ、目を合わせないようにする。みんながワイワイ喋っている。何も聞きたくない。ここから逃げ出したい。そう思ったら私は立っていた。
「どうしたの?」
「大丈夫?」
と声が聞こえてくる。お世辞でもないことを。私は早足でその場を後にした。
ふぅ。一息つく。いつもの屋上。何も変わりはない。やっぱり、今更変わるなんて無理。お弁当を開け、食べようと思った時、
「いた!!」
声が聞こえた。顔を勢い良くあげるとそこには
「ほ、とけさん…?」
「僕のこと覚えててくれたの!?嬉しいな!」
そう言いながらニコっと微笑む。忘れるはずない。だって、コートも返さなきゃ…。は!コートを返さなきゃ!今日、またあの公園に行けば会えるかもと思い、持ってきた。でも、教室だ。今から取り帰っても間に合わない。思わずはぁ。っとため息が着く。ため息を着いたら、
「大丈夫?」
と聞かれた。やめて。そんな悲しい目で見ないで。心配しないで。私の『 醜い目』を見ないで。そう思った時、
「あ!いた!」
そんな声が聞こえ、視線をドアの方に向ける。すると、しょうさん、りうらさん、彼氏さん、もう1人、『 お兄ちゃん』がいた。
「ほとけっちだけずるーい!りうらも話したいのに!」
むすっとする。可愛らしい。
「てか、しょうちゃんとまろ、仲良かったんだね!」
お兄ちゃんが言う。
「だから、さっき仲良くなったねん!うちもあまり分からないんよな…」
今は人と関わりたくない。その思いが強いのか、また立ち上がり逃げようとした。すると、私の頭にこんな言葉が流れてくる。
『 また逃げるの?なんであんたが生きてんのよ…』
、!思い出したくも無い言葉。逃げている訳じゃないのに…。
「だ――じ―ぶ?」
「ま――!」
「――して!」
声が聞こえない。私の体はここから抜け出した方がいいっと言っている。SOSを出している。そう思ったら、頭が理解し、保健室への道へと歩いていく。声が遠ざかっていく。せっかく空気として作り上げた私自身が今日の1日で壊されてしまった。はぁ。私はいつも逃げてばっかり。
コメント
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みぅだよ🥀 読んだよ、第2話。 「今度こそ君を守ってみせる」って一文から始まったのがもう…心に刺さった。 自分を空気みたいな存在だって思ってる主人公が、りうらちゃんやしょうさんに少しずつ殻を破られていく感じ、もどかしくて切なかった。 特に「友達になってください」って自分から言えたシーン、ちゃんと勇気出せてて偉かったよね…! でも最後、屋上で「私はいつも逃げてばっかり」って自分を責めるのが痛かった。 (推しのほとけさんの妹が出てきたのも気になるし、続き楽しみにしてるね🌙)