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無一郎、有一郎 14歳
参考にした人 まな板様
鬱系なので、苦手な方は見るのは辞めといた方がいいですね(本心→見てしい)
僕は学校でいじめにあっている。
原因は男なのに女みたいな顔をしてて気持ち悪いとのことだ。
僕の双子の兄にこのことを相談したいけど、迷惑をかけたくない。そして、心配をかけたくないという気持ちからこの事は一切話していない。
そして僕は我慢の限界になった。今日僕は自殺しようと決意したのだ。
僕は手に包丁を持って自分の部屋に向かった。
正直言って、自殺というものはとても怖い。
もう心臓がドキドキして止まらなかった。
そして、
床に正座をし、
包丁を両手で持ち、力を込めた。
そして僕は包丁を右胸に向けた。
「…ごめんね……兄さん。
僕は最初から最後まで無能だったね……」
僕がそう言った瞬間、兄が何とタイミング悪く僕の部屋に入ってきたのだ。
「…無一郎っ、?!?!何してるんだ!!!
早くその包丁を俺に渡せ!!!」
「…ごめんね。兄さん、僕もう辛んだ……
でも、兄さんの弟になれて嬉しかったよ……」
気づいたら僕は涙を流していた。
そしてその瞬間僕は包丁で右胸を刺した。
「…っ!!!!……」
とても痛かった。だけど、この苦しみから開放されるなら、そんなこと
どうでもよかった。
「ーーー郎!!!無一郎!!!しっかりしろ無一郎!!!」
そっと目を開けると、兄さんが大粒の涙を流しながら、必死に僕を助けようとしていた。
だけど、僕はクラクラして倒れ、
視界もぼやけて何も見えなくなっていた。
そして僕は眠りについた。
「…ん、……」
気がつくと、僕は病院のベッドの上にいた。
そして、気がついた瞬間に右胸に激痛が走った。
「…っ!!!!!……」
「…無一郎……?」
兄の声が聞こえて、隣を見ると、
涙目の兄が椅子に座っていた。
「…兄さん……
あれ?僕死んだんじゃないの…?」
「……刺した傷が浅かったんだ… 」
兄は今にも泣きそうな表情で俯きながらそう言った。
「…ふーん、じゃあ、次からはもっと深く刺さないとね……」
僕が小声でそう独り言を呟くと、
兄はいきなり顔を上げて、僕に思いっきりビンタをした。
「…兄さん……?」
僕はどうしてビンタされたか分からなかった。
「……二度と自殺しようなんか、思うな!!!俺が…俺がどれだけ心配したか、お前はわかっていないのか!!!!! 」
兄は今までに見たことのない表情で、僕に怒った。
僕もこんなに怒っている兄を見るのは初めてだ。
「……でも、兄さん…僕辛いんだ……
学校で虐められて、何もかもしたくなくなったんだ。」
気づいたら、僕も涙を流していた。
「…兄さん、今度は邪魔しないで……」
「…嫌なんだよ……また家族を失うのは……せめて、俺だけにでも…話して欲しい…」
「……学校でいじめにあってるんだ…僕…それが本当に辛くて……毎日、兄さんが作ってくれたお弁当を捨てられたり、上履きを隠されたり……」
僕がそう言うと、兄はとても驚いていた。
そして、気づいたら、僕の目にハイライトが戻っていた。
「……そんなことが…起きていたなんて……ごめんな、無一郎…辛かっただろう……
もう二度と俺がそんなことさせないから…頼むから、死なないでくれ……頼む…」
「っ!!!兄さんっ!!!」
僕は兄を思いっきり抱きしめた。
右胸の痛さなんて忘れていた。
「…こらこら、右胸がまだ治ってないんだから、完治したら、沢山甘やかしてやる」
「ほんと?!僕早く治すね!」
「…あぁ……」
僕は完全に治りきって、家に帰ってきた。
「おかえり、無一郎」
「ただいま!兄さん!!忘れてないよね?
沢山甘やかしてくれるんでしょ?早く甘やかしてよ!!!」
「…あぁ、そうだったな。今日は沢山甘やかしてやる」
「兄さん大好き!!!」
そう言って僕は、兄に抱きついた。
「…俺もだよ」
そして、学校のいじめも僕の傍にずっと兄が居てくれたので、いつの間にか無くなっていた。そして、平穏な日々が僕に戻ってきたのだ。
僕はもう一生自殺行為なんかしない事を誓った。
コメント
3件
ほんとにうますぎる...フォロー失礼します