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『あの家のこよ…』
『もとあと言えば双子を産んだからよ…』
母の葬式、ヒソヒソと親戚が俺達を睨んで陰口を叩く俺たちの風習では、《双子は、不幸の元凶である》そう言われていた。その風習を無視し俺とラウンを産んだのが母だった。
『ほんとハタ迷惑な話だよ…』
そんな事を心の中で言っていると俺達を誰が引き取るのかの話で持ちきりだった。親戚いわくラウンは、喜んで引き取るが俺は、嫌だと全員がそう言った。俺は、昔から泣き虫で弱気な少年なため疫病神だとずっと言われ続けた。
『…』
『楽を引き取らないなら俺は、行かない』
突然ラウンは、そう大人達に言葉を発したそれに大人達は、動揺し俺も動揺した。なんせラウンは、死んだ母さんを前に俺に《お前は、弟では、無い》そう言ったからだ。
『…』
ラウンに対し激怒と罵声を浴びせる大人達の声をかき消す大人が1人
『俺の話聞けやぁぁぁ!』
《…》
皆が誰だと言う顔をしてる横に男は、自分の名を名乗った
『俺は、ウル、大月坂ウルや』
『…聞いた事ある』
『当たり前やろ』
そう言うとウルは、俺の額にデコピンをすると大人達を睨みつけ声を大にして言い張った
『この双子、俺が貰うわ』
大人たちも俺達も大月坂ウルを横にザワザワと始めた