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「 ぺいんとっ……いくっ!! 」
「 っっ…… 」
絶頂を迎えた俺は思いっきり腰骨を打ち付ける
中が締まる感覚はいつも慣れない
こんな関係になって2年。配信者という立場上、外にデートに行く事もままならず淫らな行為ばかりを行っている。最近はぺいんとも色んな配信者と仲良くなり、配信中も” いちゃいちゃ “が増えた。それに伴って大きな嫉妬の渦もでかくなっていく。
「 ん……、ぁ 」
「 おはよう、おきた? 」
「 うん……あのさ、ごめんらっだぁ。明日ご飯食べてくる 」
「 だれ?何時から?送ろーか?どこいくの? 」
「 んと、沢山だから誰とかない、18時から、送らなくていい、居酒屋 」
「 そっか、門限は? 」
「 22時 」
「 いいよ、楽しんできてー 」
誰かを全く答えてくれなかった事に少々腹を立てるが、まあ目を瞑ろう。
スマホを弄り出したぺいんとを横目にタブレットで打ち合わせをする。こんなに素っ気なくてもいつもは下であんあん喘いでるだけの雌犬なんだもんなと思いにんまりする。早く次いつヤれるかなと考える
そんなこんなで1時間ほどだったのだろう。眠そうにウトウトしだしたのでベッドへ横抱きで運ぶ。
こんなに可愛くてぷいぷい音が鳴りそうな頬っぺたに、綺麗な金髪をもつこの子を離したくない。一生一緒に過ごしたい。日本には結婚制度がないが他国に移動して式を挙げたいくらいだ。そんなことを考えながら微睡みに沈んでいく。
「 行ってくる 」
まる半日寝ていたようだ。もう出て行ってしまうぺいんとに深いキスを交わして玄関から送り出す。おれもそっと冷蔵庫へ向かい、食べ物を探す。
食品がなく、食べるものがないことに気づいてスーパーへ行こうと思った。ちょうどウーバーがシステムエラーを起こしていて、大変そうだなと思いながらも鍵と財布とスマホを持ち家を出る。少し遠くにあるスーパーが夏野菜が豊富と聞いてルンルンで歩いてゆく。
「 あ? 」
ふと金髪に目が行く、前には茶髪の男と隣り合わせで歩くぺいんとがいた。茶髪の男には見覚えがある。切れ長の目に垂れた眉毛、ふわりとした雰囲気それは 『 叶 』であった。隣り合わせで歩く2人は顔を見合せてニコニコしている。それだけでも腹が立つのにその上2人は肩がつくんじゃないかというほど近い。イライラが溜まる。買い物そっちのけで2人の後を追う。
いやな考えが頭を過り、時間が経たずにその予感が的中した。ラブホ街に足を運び出したのだ。途中までは肩がつきそう、だったのが今では完全に肩がついている。くそほどむかつくが気配を消して後を追う。
ついに、というべきか。ラブホの中に入って行った。流石に中まで追えず、外で待つ。
自然と貧乏ゆすりが出てしまう。2時間14分20秒程経っている。
前戯、行為、ケア…いや行為が終わった頃だろうか。早く出てこいと思っていると金髪が見えた。即座に駆け寄りそこからは記憶があまりない。
気付けば留置所にいた。警察官が前にいて、話しかけてくる
「 なぜ暴行をした? 」
意味がわからない。
愛している人に会わせてくれ
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痛いなぁ、嫌だなぁ。意識が飛ぶなぁ。
目が覚めた。微睡みから解放され、目の前には笑顔ながらもどす黒く歪んだ目。ああ、夢じゃなかった。
「 おはよう、おきた? 」
らっだぁだ。でも黒い。違う。こんなのじゃない。
少し前かららっだぁは変わってしまった。あんなに優しくて柔らかかった目は今はどす黒く変色し、営みも優しく包んでくれるような柔らかさを失い、今では己の快楽の為に腰を打ち付けてくる。いまじゃ愛せない。
ひとつの約束を思い出し、機嫌を伺いながら聞く
「 うん……あのさ、ごめんらっだぁ。明日ご飯食べてくる 」
「 だれ?何時から?送ろーか?どこいくの? 」
やっぱり、前なら何時からなのか送ろうかしか聞いてこなかったのに、今はだれか、どこに行くのか全て聞いてくる。
かなかなと飲みに行くと言えば怒るだろうから言葉を濁す。にこにことしているが、目の奥はちっとも笑っていないらっだぁはとても怖い
「 いいよー、楽しんできてー 」
ゆるされた、よかった。かなかなに相談をしたくて会いに行く。
うとうとしていると横抱きにされて大きなベッドに寝かされる。記憶が飛ぶ
起きると愛しい寝顔があった。あの時から変わらない。ずーっと、俺が愛してる寝顔。準備をしていってきますをする。
深い甘いキスを交し、家を出る
「 ぺんちゃーん! 」
「 かなかな!ごめんね忙しーのに 」
ありがたい、これまでのらっだぁについて喋りながら居酒屋へ歩く
途中、かなかなが声を変えた
「 ぺんちゃん、うしろ…らださんいる。見ない方がいい。 」
「 す、ストーカー?」
「 たぶん? 」
こんなとこについてくるなんて、ありえない。本当に怖い
あることを思いついた
「 かなかな、ラブホいこう。」
「 え!?殺されるよ? 」
「 諦めてくれるかも、しれないじゃん? 」
足早にラブホへ足を運んで2時間ほどこれからについて話す。
「 じゃあ、僕が仲介するから、話し合おう! 」
「 うん、! 」
これからが決まり、ラブホから出る1歩目を踏むと”ガンっ”という音がなり意識がなくなった
あとから聞くとらっだぁが俺の後頭部を殴ったらしい。
そんな、ありえない。あの時のらっだぁなら。
愛していたのに、愛しているのに。
愛している人に会わせて