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カイ潔
カイ潔だけど潔カイです
いつもはカイザーさんが上なんです!!!
だけど今回は潔さんが慰めるんです!
体調不良?トラウマ的な感じです
カイザー視点
皇帝として生きるとは何か、それはつまり俺を踏み台として俺を創ると言う事だ。
自分を持ち上げる犬を使い、道化を演じ、不可能となる
一度可能だと相手に思わせたら負け、そういうことだ。
俺が不可能を信じてた頃、まだあのクソ親父といた頃の夢を最近になって良く見る。
せっかく「ニンゲン」に近づけたと言うのにどんどん遠ざかっていくような、
置いていかれるような気持ちに包まれる。一度全てを剥がせたらどんなに楽で、苦しくて、自由で、不自由なことか。 だが剥がすのは今じゃ無い。世一が居るから。あのクソ世一の前だけでは決して膝をつく訳にはいかない。 いけないはずなのに。
思い返せば今日はついていなかった。部屋の壁に頭をぶつけるわ、タオルを踏み転ぶわいつのまにか体がクソボロボロだった。その後に鏡を見た時過去の自分と体のアザが重なって見えてどんどん調子が落ちていった。
それでもサッカーのパフォーマンスだけは落とせず誰にも気づかれなかった。自分の演技力にイラつきを抱き始める程に完璧だった。、完璧すぎた。世一に違和感を抱かれたのはわかった。何故か今日俺の前を通った時。異物を見るような目で俺を見たからだ。理由は分からんがそれなりに野生の間というのが働いたのだろう。通りすがりに舌打ちをされたのは気に食わなかったが煽る気力すら湧いてこなかった。
潔視点
今日のカイザーは何故かおかしかった。その肝心な何故かが分からなかったのだが、とにかくおかしかった。いつもは俺の作戦通りの行動をするどころか全く真逆をする時だってあるのに。今日は完璧に予想通りだった。予想通りを予想していなかったと言うのも不思議だが、その違和感は確かだった。今日、カイザーに煽られることが無かったのだ。まるで模範のような選手のプレイに煽られる事を覚悟で前を通った時に何も言われなかったからだ。それどころか君の悪い笑顔すら浮かべずにただ無言でスポドリを飲んでいた。 カイザーの普通は普通じゃない。無理に普通を演じたならまだしも。演じきれてしまっていた。まるで人が変わったかのように。
思わず舌打ちしてしまった時も何も言われなかった。何かがおかしい。そう本能が告げていた。それに決定的な証拠がもう一つ。
それに、カイザーインパクトの時に見えた傷も、普通じゃなかった。 まるで白い空に咲いた、一輪の薔薇のように歪で、綺麗だった。
次回♡10
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