~エスポワール 裏路地~
綾「………ん」
目が覚めて周りを見る
綾「っ?!」
[グッ…]
綾(手……)
手が縄で縛られていた
他の男「やっと起きたか。」
綾「え……」
男「今回は執事がタイミング良く離れてくれたから、スムーズに攫えた。」
綾「一体何が目的なんですか?」
男「俺達全員はな、天使によって家族を失ったんだよ!」
綾(あの時と同じだな……)
男「お前達、悪魔執事とその主がしっかりしていれば家族を失う事は無かったんだよ!」
綾「すみません……」
他の男「すみませんじゃねぇだろ!」
[ドゴッ]
綾「うぐっ…ケホッケホッ…」
他の男「お前達がもっと必死に天使狩りをしていれば良かったんだよ!」
綾「………」
[ドカッ]
綾「いっ…!!」
他の男「くらえ!」
[バシッ]
綾「……」
男「黙っないで、何か言えよ!」
綾「彼らは何も悪く無いです……!!」
男「この野郎!!」
[バコッ]
頭を強く殴られ血がでる
綾「ぐっ…」
他の男「言葉は強い癖に案外体は弱いんだな笑笑」
男「おい、なんで悪魔執事を庇うんだ?」
綾「主として、守られてばかりはダメなんです。こういう時だけでも、しっかりしないといけないんです……!!」
他の男「執事共の主人なら、アンタも責任があるよな??」
綾「………」
男「それなりの覚悟はできてるんだよな?」
綾「………」
[ダッダッダッ]
ムー「主様に近づくな!」
綾「ムー?」
ア「大丈夫っすか?!」
綾「!」
他の男「なんだ?」
男「悪魔執事じゃねぇか!」
ムー「それ以上近づいたら噛みつきますよ!」
ア「ムーに誰かが暴力を振るわれてるって聞いて来たのはいいっすけど…主様っすか…」
男「あ?」
綾「あー……」
一瞬で理解した
ムー「主様、大丈夫ですか?!」
他の男「うるせぇ!!」
[ドンッ]
ムー「うわっ!!」
ア「ムー!」
男「おい、お前ら!コイツらもやっちまえ!」
ア「逃げるっすよ、ムー!」
ムー「アモンさん!主様を助けないと!」
ア「………」
アモンの表情が変わる
ア「主様は大丈夫っすよ、ムー。」
ムー「アモンさん?」
ア「俺、始めから主様の嫌いだし信用してないっすから、主様の事なんて知らないっすよ。」
これは裏切りだ
ムー「え?!」
綾「……ふふ」
ムー「で、でも!」
綾「私は大丈夫だよ、ムー。必ず帰るから。(*^^*)」
私はいつもの様に笑って、そう言った
ア「ほら、ムー。帰るっすよ!」
ムー「主様!」
[ダッ…ダッ…]
二人は走って行った
綾「………」
他の男「残念だったな!主!」
綾「………」
男「執事共に嫌われて当然だ!」
他の男「裏切られるのも、当たり前の事だな!」
男「なぁ、裏切られてどんな気持ちだ?笑」
どんな気持ち?
綾「………」
私は何も思わない。寂しいも悲しいも何も
綾「………(*^^*)」
だって
綾「私は何も思いませんよ。」
五人を除いた皆が
綾「だって…」
私を嫌っていた事を知っていたから
[ドゴッ]
綾「うぐっ…」
男「○ね!」
[ボコッ]
綾「いっ…!!」
[ドガッ]
綾「かはっ…はぁ…はーぁ…」
男「このままだと絶対に執事が助けに来るかもしれないから、違う場所に連れて行くぞ!」
[ガシッ ]
綾(あー……終わったなこれ…)
第一話の[ 一ヶ月前 ]から[ 数十年前 ]に、 変更しました。これだけです。
コメント
3件
推しに嫌われてるなら○された方がマシだなwえ?でもこれ主様が勝ったらどんな顔して会うんだ…?