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餡狐(あんこ)
312
かき
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あまおう
46
#マイクラ実況者
ふゅう@不定期
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nq side――――――――――
警察署襲撃から半年が経った。
今はもう街は元どうり、みんな元気にやっている。ただ、みんな心配していることがあった。らだお先輩が来ないことだ。
あの日、らだお先輩の様子がおかしかったことを今でも鮮明に覚えている。
あの電話先、スマホの画面に映し出されていた“ ぐちつぼ ”さんって誰なのだろう。なぜらだお先輩は泣いていたんだろう。そこで俺は昨日、つぼ浦にらだおの事を聞いたんだ。
「つぼ浦さ」
「なんすか」
「らだお先輩と仲良いじゃん?」
「なにか知ってる?」
「らだお先輩、ずっと来てないだけど」
そういうとつぼ浦は一瞬何かを考え
「あ~…」
「今アオ先、体調崩してるんすよ」
「なかなか治らないらしいっす」
「どこにいるの」
「それは個人情報保護法ですよ」
「まぁ…そのうち来るかもなので気長に待てばいいんじゃないっすか」
そういってつぼ浦は店舗強盗の対応にバットを持って行ってしまった。あいつ、絶対なにか隠してる顔してたな。
とりぎんは何か知っているかな…
あいつ難しい歴史の本ばっか読んでるし…
いや、らだお先輩の事は知らなくても、もしかしたら“ 2つの世界 ”について知ってるかもしれないな。そう思い、病院に駆け込んだ。
「鳥野ぎんいますかー?」
「はいーいますよって…カニか、どうしたの?」
「あの…らだお先輩について聞きたくて」
「らだお?あー、最近来てないもんな」
「なにか知ってるんですか!?」
「いやー、知らないな」
「そうですか…」
「じゃあ“ 2つの世界 ”って知ってますか?」
「…なんだそれは」
「半年前の警察署襲撃覚えてます?」
「あぁ覚えてるよ」
「その宣戦布告の手紙に書いてあった言葉です。ふたつの世界を掌握するとかなんとか…。何か知りません?」
「別に知ってどうするもないんですけど、なんか引っかかるんですよ。知りたいんです」
鳥野ぎんは目を見開いた。そして辺りをキョロキョロ偵察をするように見て
「場所、変えよっか」といった。
俺は病院の近くの一軒家の地下に連れてこられた。凄く雰囲気のある場所なのに、ホコリひとつなく綺麗な状態だった。
長い廊下を進むと、大きな図書館が出てきた。
「な、なんだこれ…!?!?」
「ここは俺の先祖から受け継がれてきた場所だよ」
「…で、聞きたいんだよね」
「はい…」
「昔、ロスサントスの街は壊滅状態だったのは知ってるよね」
「はい、知ってます!あれですよね、平和に過ごしていたけれど、とある組織が街を襲撃して壊滅状態に追い込んだが、そこに現れた勇敢の人たちが助けてくれたってやつ」
「そう、その勇敢な人たちって今どこに居るか知ってる?」
「え?どこにいるって…あれはもう180年前の話だから死んでるんじゃ…」
「普通は誰だってそう思う。でもね、あの人たちはこう言ったんだって」
“ 私たちは別の世界から来た人外です ”
「は?人外?」
「まって、別の世界って…!」
「そう、この世には世界が2つ存在する」
「その人達は人外だから、何年も、何千年も生きれる。だから、寿命で死ぬことはないらしい」
「じゃあ、その人達はその別の世界で暮らしているってことですか?」
「多分ね」
「だからまぁ、手紙に書かれてあった2つの世界とはこの事かな…って思っただけ」
「初耳ばっかだ…」
「…成瀬」
「なんですか」
「ここからの話はただの噂話、俺の憶測も入ってるんだけどね」
「その人達は今もこの街を見守っているって噂があるらしい」
「へぇ…」
「さっき、らだおの事、聞いてきたよね」
「はい」
「らだおさ、毎日は起きてこないよね」
「そうっすね」
「なにしてる?とか聞いたことある?」
「ありますけど答えてくれないっすね」
「らだお先輩、自身のことを何も話ないんですよ」
「それに、絶対誰かの前で退勤しないんですよ」
「…その人外の1人は綺麗な青い瞳だったらしい」
「え?」
「人当たりもよく、少しの間しかいなかったそうだが、みんなからの信頼は厚かったと」
俺がポカーンとしていると
「ふふっ」
鳥野ぎんは軽く笑った。
「ごめんね、長くなっちゃった」
「そろそろ、戻ろっか」
鳥野ぎんはそう言い、俺と一緒にまた長い廊下を歩く。
「ぎんさん、さっきの話…」
「もしかして、らだお先輩って…」
「これはただの憶測に過ぎないから、あまり色んな人に話しちゃダメよ」
「思ったんだよ、一緒にこの街で過ごしてて、先祖が言っていた特徴にそっくりで」
「そして何もかも、辻褄が合う行動しててさ…」
俺は言いたくはないけど、1つ気になることがあった。
「でも、俺。聞いたことあります」
「人外っていう奴、人を食べるって…。」
「もし、らだお先輩が本当に人外だとしたら…俺らを食べるんですかね」
そう言うと鳥野ぎんは笑った。
「らだおと一緒にこの街を守っててさ、あいつが人を襲うように見えるか?笑」
「…思わない」
「人外って言っても、色んな種族が居るからね、人を食べない人外も、もちろんいるさ」
俺らは地上にでた。
「ま、憶測話もこれくらいにしよう」
「ぎんさん、ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ」
鳥野ぎんと別れたあと、俺は考えた。
仮にらだお先輩が人外だとしても、俺は絶対尊敬するな、と。だって、この街を守り、みんなから愛されている人で本当に優しい人だから。
もし、もうひとつ。
世界があるのだとしたら。
そっちもロスサントスみたいに襲撃をくらったのだろうか。
「…らだお、早く来ないかな」
そう呟くと目の前に店舗強盗から帰り、駐車場を練り歩くつぼ浦が居た。
そういえば、つぼ浦何か知ってそうだったんだよな。
「つぼ浦?」
「はい、なんすか」
「少しらだおの事で話したいんだけど?」
「…だから、知らないですって」
「ねぇ、何か知ってるんでしょ?」
「別に情報を集めて何かしようとしている訳では無いよ」
「ただ、知りたいんだよ」
そういうとつぼ浦は黙り込んでしまった。
「もし、らだおが悩んでいるなら助けたい」
「あいつ、すぐ溜め込むだろ?」
「少しでも楽にしてあげたいんだよ!」
つぼ浦は完全に黙ってしまった。
なので俺は最終手段をとった。
「らだお先輩ってさ」
「人外なの?」
そういうとつぼ浦は驚いた目で見てきた。
「カニくん…どうして…」
俺は鳥野ぎんにごめんと思いながら真剣な表情でつぼ浦を見る。
gt side――――――――――
何故カニくんがらっだぁが人外って事を知っているのか本当に分からない。これは誰に聞いたのか聞き出すしかないな。
「カニくん、なんでそう思ったの?」
「それは言えません」
きっと誰かから聞いて、他言無用な?って言われてるのか…。
「それを言わないならこっちも言わないぜ?」
クソ…見たいな顔してんな
「…分かりましたよ」
「鳥野ぎんです」
鳥野ぎん…?
あぁ…、先祖と会ったことあるな、そういえば。
「教えましたよ」
「つぼ浦が知ってること、教えてください」
はぁ…。どこまで言おうか…。
適当に嘘言うのもいいがなんかバレそうな気がする。
「確かに、らっ…青センは人外だ」
「ちなみに俺も人外だ」
「…え?」
「鳥野ぎんから、俺らが住む所と、この世界が違うことは聞いたか?」
「聞きました」
「今、青センはそっちの世界で忙しいんだ」
「だからもう半年も来てないんだよ」
「忙しいって、具体的に何をされてるんですか?」
「…半年前の襲撃と関係がありますか?」
まじでこいつ勘がいいな。
「手紙に書いてあった“ 2つの世界 ”」
「ロスサントスの被害が少なかったのは、ほとんどの敵軍がらだお先輩の世界に行ったから。とか」
俺は唖然としてしまった。まさかここまでカニくんがたどり着いていると思わなかった。まぁ鳥野ぎんが色々言ったのだろう。
「…半年前の戦争で、青センは仲間を亡くした」
「え…」
「その仲間は、青センにとって相棒のような存在だった。」
「戦争の前日、青センは2つの世界の意味を理解していたんだ。だからこっちの世界に残りたかったんだろうけど、ロスサントスの方に行かなければ行けないからそっちに行ったんだ」
「俺はその時、考えすぎだ。大丈夫。なにも起こらないよ。起こったとしても大丈夫。何とかするって、言ったんだ」
「でも、城に敵がきて、多大なる被害がでた。だから、帰ってこいって連絡したんだ」
「あ、もしかして10:00前に連絡しました?」
「確かそのくらいだったと思う…」
「…もしかして、ぐちつぼさんって言う人?」
「あー…、もしかして青センの電話の画面見た?」
「はい、見ました。」
「…そう、俺の本当の名前はぐちつぼ」
「だから、らだお先輩泣いてたんだ」
「え?」
「その、ぐちつぼ…さんから電話が来た時、電話を落として泣いてたんです」
「…そうだったんだ」
「それでらだお先輩に戻れって行ったけど、戻らなかったんですよね?」
「そう…あいつは自分たちの仲間を信じてここに残る決断をした」
「その結果がこれだ」
「そして今、城の空気は最悪らしい」
「俺は一応違う国の総統なんだけどな?念の為1ヶ月に1回は様子を見に行ってんのよ」
「え、え?ちょっとまって」
「総統…?」
まずい、喋りすぎた…。
「まぁ、そんなことは置いといて、そんな感じだから、来れないって訳だ」
「多分それだけじゃない、フラッシュバックしちゃうと思うんだ」
「俺から言えるのはここまで」
「絶対言うなよ、誰にも」
「つぼ浦…いや、ぐちつぼさん」
「色々ありがとう」
「いや、こちらこそ」
「…もしあいつがこっちの世界に行く時は温かく向かい入れてくれ」
「もちろんです」
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