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うみねこ
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1 きみの歌を聴かせて
hr×ur『それを愛と呼ぶなら』
黒田 ur
母親が亡くなったショックで心因性失声症となり、声があまり出せなくなってしまった。音楽が好きだった。今は、父と二人暮らしで手話で会話してる。2年生
灰花 hr
心優しい王子と呼ばれる少年。イケメンで、とてつもモテるが本人はそれを自覚していない。とてつもなく、天然。1年生
赤城 ya
urの幼なじみで生まれつき耳が聞こえにくい。urやurの父に手話を教えた。彼女がいて、溺愛している。2年生
灰花 no
yaの彼女でふわふわしてる先輩。手話ができて、通訳などをしてる。hrの兄で3年生。お花が大好き。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「♪〜♪〜」
歌は好きだ。
母「urの歌声は、綺麗ね。」
父「本当に透き通ってるようだよ。」
ur「えへへ〜」
だって、歌ったらいつだってお母さんが、お父さんが褒めてくれたから。
そんな母が病気になった。
がんだった。
見つかった頃には、ステージ4で、助からないに等しかった。
父は、それでも前を向いて母を支えた。
でも、母は日に日に弱っていくばかり。
そんな中だった。
俺は、いつもお母さんの見舞いに病院に行っていた。
そして、病院の部屋で歌っていた。お母さんに聞かせてあげてたんだ。
俺の歌は病院で好評だった。
いろんな人が俺の歌を褒めてくれた。
それが、嬉しかったし…なにより、この歌で少しでもみんなを元気づけたかった。
だから、いつも歌っていた。
その日は突然訪れた。
今日は新しく歌えられるようになった歌を聞かせるはずだった。
そう。
はずだったんだ…
なのに…なのに…
ピー
「黒田さん!黒田さん⁉︎」
「誰かナースコール!」
「返事してくださいっ!」
お母さんは死んだ。
父「ur…」
ur「…ッ」
俺が14歳だった時だった。
そして、しばらくたった、お母さんのお葬式の時。
ur「…」
父「ごめんなぁ…ごめんなぁ…」
父さんはひたすら謝っていた。
否定しなきゃいけないのに、声がでなかった。
ur「…?」
父「ur…?」
何回も挑戦したのに、無理だった。
何をしても声が出ない。
そして、俺はその時悟った。
俺は、お母さんだけでなく、声も失ってしまったんだと。
心因性失声症。
俺はそう診断された。
父「では、もうurの声は…?」
医者「治るのは、難しいといいますか…まず、原因がストレスか大きなショックからですからね…」
…大きなショックといえば、母のことしか思いつかなかった。
父「そうですか…」
ur『ごめんなさい(口パク)』
父「…!urは、なにも悪くないよ。大丈夫。いつか治るよ。頑張ろうね」
ur『…(コクン』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、今に至る。
でも、まだ俺の声は戻らない。
いつかまた歌いたいのに。
父「おはよう、ur」
ur『おはよう』
今では、手話で会話している。
父も俺も手話を勉強して、それで会話するようになった。
父「今日から、新学期だね。」
ur『うん』
そう、今日から新しい年が始まる。
高校2年生となるんだ。
父「新しい学校ではどうだい?クラスとか」
ur『みんな、優しいよ。』
高校生にあがってから、クラスのみんなは優しくて、先生も優しいそんなクラスになれたから嬉しかった。
今年もそんなクラスになれるといいな
父「そっか、それはよかった。」
父「じゃあ、はい。朝ごはん」
父は、こうして毎日のように家事をしてくれてる。
本当にありがとうって思ってる。
口に出すことはできないけど
俺もできるところは手伝うようにしていつも生活してる。
ur『ありがとう』
父「うん、じゃあ、手を合わせて、いただきます」
ur『いただきます』
ur『じゃあ、行ってくる』
父「うん、いってらっしゃい」
今日から新学期か…
また、いいクラスになるといいな。
トントン
ya「ur〜!おはよう!」
話しかけてきたのは赤メッシュの元気な少年。
ur『おはよ、ya。』
yaくんだ。
yaくんは、俺とは違って生まれつき耳が聞こえにくい。
喋れはするんだけど、基本的には手話で会話するかな。
yaくんは、俺の幼なじみで仲がいいんだ。兄弟に等しい。
yaくんに手話を教えてもらったし、色々助けてもらった、俺にとって大切な友達。
ur『今日、クラス替えだぞ?』
ya『だね!また、同じクラスだといいな〜』
ur『だな〜』
はぁ〜俺も高校2年…
もう、声治したいんだけどな…
「きゃー!!!」
校門前になぜか人溜まりがある。
…うるさ、校門前で騒ぐなよ…
ya『なんだなんだ?』
まあ、当たり前か、こんな状態だれが理解できるか…
俺も理解できてないし…
?「あはは…ちょっと、どいてほしいです…」
「王子様〜!!」
…王子様?
「何年生??イケメンすぎ!」
ちらっと顔を見る。
うわ…確かにイケメンかも…?
陽キャだな…
まあ、俺とは縁のゆかりもない人だろ
「お名前なんていうんですかっ⁉︎」
hr「灰花hrっていいます…」
灰花…
なんか、どっかで聞いたことあるような…?なんでだろ?
2年生ではないな。3年生でも無さそう…
てことは、1年生?
なんか、身長高くね…?
嘘だろ、俺1年生に身長抜かされてるじゃん…
ya『イケメンだな…』
ur『俺にはよく分からない。ほら、ya行くぞ』
yaの手を引っ張る。
ya『うん、行こう』
そして、なんとか人混みを抜けて校内に入ろうとする。
hr「あのっ!」
え…
ur「…?」
振り向くと、さっきの王子と呼ばれるやつがいる。
hr「これ、落としましたよ!」
その人が差し出したのは、俺のハンカチ。
あ、拾ってくれたのか。
ur「…(ペコリ」
とりあえず、ここから離れたくてお辞儀をしてyaくんと一緒にその場を去った。
hr「あっ…行っちゃったな…」
「王子様〜!!!」
hr「あはは…すみません…(なんで、こんな人混みが…??)」
ya『なんか、すごい人だね…先輩かな?』
ur『後輩だと思うな…』
ya『えぇ⁉︎本当に?』
ur『うん、多分だけど』
ya『え、それでurより身長高いんだ…』
コイツ…
ur『あいつや俺より身長低いやつに言われたくねぇわ』
ya『は??』
ur『ほら、クラス表みに行くぞ〜』
ya『おい、てめえ、逃げんな』
なんのことだか?
ur『あ、見つけた』
クラス表を見るなり、自分の名前を見つけた。
ya『え、何組?』
ur『3組』
ya『え、同じじゃん』
え、
ur『またじゃん、最悪』
ya『は???お前、何言ってんだ?』
はは…なんのことだ?
ur『嘘だって〜アメリカンジョークだって!』
ya『いや、ここ日本だけどな?』
ur 『なんのことかな…?』
ちょっと、何言ってるかよくわかんないな…☆
ya『えー本当にまぢで嫌い…』
ur『え、ごめんて、』
それだけは本当に勘弁。
ya『よし、じゃあ行くぞ』
え?無視…??
先生「じゃあ、もう終わりだ〜」
トントン
ur『ya、お昼食おうぜ』
ya『おう、いいぜ』
ur『てか、お前、すごすぎん?』
ya『なんで?』
ur『だって、授業ちゃんと聞いてるし。耳聞こえないのに』
ya『いや、もう慣れ?まあ、少し聞こえるし。ギリやってけるのよ』
すげぇな、この人。
ur『へーカッケェ』
ya『なにが…??w』
ur『色々と』
本当に君には敵わないな
尊敬する。
ya『で?お昼行くんでしょ?』
ur『うん』
ya『じゃあ、俺の彼女誘っていい?』
…前言撤回。
尊敬なんかしたくないかも
なんだよ、惚気かよ…??
ur『てことは、no先輩?』
ya『うん。もう、連絡したから』
仕事がno先輩になると、はやいな、コイツ。
ya『なんか、先輩、弟連れてくるって。俺たちに紹介したいんだって』
へー
ur『珍しいね、じゃあ行こうか』
待ち合わせ場所の屋上に行くと、気持ちいい風が吹いた。
…気持ちいいな
no「あ、yaくんっ!(手振」
ya 「noさ…ん!」
あ、yaが喋った。めずらしいな…
no「urさんもこんにちはっ!」
相変わらず元気がいいな…
ur『こんにちは、』
そして、noさんともう1人いた。
?「あ、兄ちゃん、この人が彼氏?」
彼を見た瞬間、驚いた。
息をのむようなその美しさ。
そして、その声。
なぜか、懐かしく感じる。
no「そうです!この子が僕の彼氏です!」
ya「(ギュー」
イチャコラしてんな…
hr『俺、hrって言います!no兄ちゃんの弟です!』
朝の王子様じゃん…
ur『…手話できるんだ』
hr『はいっ!』
しかも、結構手慣れてる感じがする。
no『まあ、僕の弟ですから!』
そう言って、ドヤるnoさん。
ya『やっぱ、俺の彼女優秀すぎる。可愛い』
no「えへへ〜」
あ〜うん。ラブラブなのはわかった。
分かったから…!!
こちとら、気まずいんよ?
hr『今朝、会いましたよね?』
ur『うん』
hr『名前、なんで言うんですか?』
ur『黒田urです』
…き、気まずい…
hr『urさんって言うんですか。俺は灰花hrっていいます。』
ur『よろしく』
んーまぁいいやつそう…?
それはそれで腹立つ…
イケメンハイスペで…それで性格いいとかよくない。
no「僕の弟と仲良くしてあげてください!じゃあ、僕はyaくんと少しぶらぶらしてきますので!」
ur『わかった。』
そういうことかー
最初はyaに紹介するためだと思ってたけど、俺に紹介するためだったんだな。
hr『urさんって、耳は聞こえるんですよね?』
ur 『うん、声が出せないの』
hrさんは、俺の隣に座ってきた。
hr『なんでか、言えますか?』
…
なんでこの人はこんなに踏み込んでくるんだろう
でも、別にこの人なら言ってもいい気がした
ur 『別に大したことじゃないよ』
そのまま、俺は全てを話した。
hr「そう…だったんですか…」
ur 『うん、だから話せないの』
hr「urさんは、また歌いんでしょう…?」
ur『そうだね。もう、無理かもしれないけど』
hr『そんなことないと思いますよ!』
なにを根拠に言ってるのだろうか
hr『俺、まだあったばかりですが、urさんの歌声聞いてみたいです。』
…!
でも、どうやって…?
hr『だから、少しーーー』
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お久しぶりです!よもぎ。です!
今回から短編だします!
この記念(?)すべき第1話は、前半後半に別れてます!
曲パロ中心に書いていきますが、
リクエストバンバンください☆(R18は下手かも…💦)
地雷はないので、なんでも全然大丈夫です!
『からふるはうす』は、
こっちの形式であらためて最初から
また書いていくのでお楽しみに♪
コメント
1件
うわ、これめっちゃ刺さった…。母親を亡くしたショックで声を失ったurくんの心情がすごく丁寧に描かれてて、胸がギュッてなった。父親との手話での会話とか、幼なじみのyaくんの存在とか、周りの優しさが沁みるわ。で、最後のhrくんの「歌声聴いてみたい」って言葉、めちゃくちゃグッと来た。まだ出会ったばかりなのに、彼の優しさが光ってる。続きすごく気になる!よもぎ。さん、素敵な物語をありがとう🔥