※先に言っておきます。
もう一度言います。
凛 「会場ってここか…?」
凛 「チッ、もっと分かりやすく書けよ」
ザワザワ
凛「….」
凛 (うるせぇ…)
ゴッ
?? 「えーあー、あーあー 」
凛 「_?」
?? 「おめでとう、才能の原石共よ」
?? 「お前らは俺の独断と偏見で選ばれた優秀な18歳以下のストライカー」
「300名です」
??「そして俺は “絵心甚八” 」
絵心 「日本をW杯優勝させるために雇われた人間だ。」
ザワザワ
知ってるか、? いや全然…
凛 (W杯優勝…)
凛 (それなら潔に会えるかもしれねぇ …!)
ザワザワ
絵心 「単刀直入に言おう」
絵心 「日本サッカーが世界一になるために必要なのはただひとつ___ … 」
絵心「革命的なストライカーの誕生です」
「俺はここにいる300人の中から」
「世界一のストライカーを創る実験をする」
「見ろ」
「これがそのための施設___… 」
「“ブルーロック”」
絵心 「お前らは今日からここで共同生活を行い、俺の考えた特殊なトップトレーニングをこなしてもらう」
「家には帰れないし、今までのサッカー生活のは決別してもらう」
「でも断言する」
「このブルーロックのサバイバルに勝ち抜き299名を蹴散らして___… 」
「最後に残る1人の人間は世界一のストライカーになれる」
「説明は以上。よろしく」
パッ
凛 (..世界一のストライカー…)
涼介 「あの!すみません」
「今の説明では同意出来ません」
凛 「…!、誰だ彼奴(ボソッ」
涼介 「僕らはそれぞれ僕らの大事なチームがあります」
「全国大会を控えてる選手もいます」
絵心 「…. 」
涼介 「あなたのおっしゃるようなワケがわからない場所に」「僕は」
「チームを捨てて参加することは出来ません」
ザワザワ
そーだよ!俺も全国あんだよ!
いきなり共同生活とか意味わかんねーし
そーだ!そーだ! てかお前誰だよ!?
ちゃんとした人間出してよー
ザワザワ
イラッ
凛 (あーうるせぇ…)
凛 (モブしか居ねぇのかよ、此処は…)
絵心 「…. 」 ポリポリ
「そっかぁ….重症だなぁお前ら…」
「ファック・オフ(帰れ)」
「帰りたい奴は帰っていいよ」
「チームが大切…?」
「お前らは自分が世界一のストライカーになることよりもこんなサッカー後進国のハイスクールで一番になる方が大事か?」
「お前らみたいなのが日本の未来背負ってると思うと絶望だわ」
「いいか?日本のサッカーの組織力は世界一だ」
「他人の思いやる国民性の賜物と言える」
「でもそれ以外は間違えなく二流だ」
ブゥゥン
絵心 「お前らに訊く…」
「サッカーとは何だ?」
凛 「….」
絵心 「11人で力を合わせて戦うスポーツ…?」
「絆を大事に」?「仲間のために」…?
「違うんだよ」
「だからこの国のサッカーはいつまで経っても弱小なんだ…」
「教えてやる、サッカーってのはな…」
「相手より多く点を取るスポーツだ」
凛 「!、相手より多く点を取る…((ボソッ」
絵心 「点を取ったヤツが一番偉いんだよ」
「仲良し絆ごっこしたいならファック・オフ (帰れ)」
涼介 「…..不快です、撤回して下さい…」
「本田選手や香川選手…」
「他にもいっぱいいる…」
「代表イレブンが11人で戦う姿を…僕らは今までの日本代表のチームプレーを見て育ったんです!」
絵心 「…ん?、本田?香川?ん__?」
「でもそいつらってW杯優勝してなくない?」
「じゃあカスでしょ」
「世界一になる話してんだけど?俺」
涼介 「くっ…」
絵心 「例えばノエル・ノアの話をしよう」
「メッシやC・ロナウドを抑えてバロンドールに輝いた___…」
「今世界一のストライカーはこんなことを言ってる…」
『味方にアシストして1-0で勝つより』
『俺がハットトリック決めて3-4で負ける方が気持ちいい』と」
「20世紀最高のフットボーラーエリック・カントナは言った」
『チームなんてどうでもいい』
『俺が目立てばいい』と」
「W杯優勝3回」
「史上最高のフットボーラーペレは言った」
『世界一のFW(フォワード)世界一のMF(ミッドフィルダー)世界一のDF(ディフェンダー)世界一のGK(ゴールキーパー)』
『どれを訊かれても自分だと答える』と」
「どうだ?最悪だろ!?」
「でもこいつらがNo.1なんだ!」
「革命的なストライカー達は皆!!」
「稀代の”エゴイスト”なんだ」
「日本のサッカーに足りないのはそれ(エゴ)だ__」
「世界一のエゴイストでなければ世界一のストライカーにはなりない」
凛 (エゴイスト_か)
絵心 「この国に俺はそんな人間を誕生させたい」 「この299名の屍の上に立つ」
「たった1人の英雄を」
「さぁ才能の原石共よ、最後にひとつ質問をしよう」
「想像しろ、舞台はW杯決勝8万人の大観衆」
「お前はそのピッチにいる」
「スコアは0-0後半A-T(アディショナルタイム)」
「ラストプレー、味方からのパスに抜け出したお前は__… 」
「GKと1対1」
「右6mには味方が1人」
「パスを出せば確実に1点が奪える場面…」
「全国民の期待…」
「優勝のかかったそんな局面で__… 」
そんなイカれた人間だけ
ゴオォン
「この先へ進め」
凛 「ゾクッゾクッ」
絵心 「もう一度いい改めよう…」
「サッカーとはお前らストライカーのためにあるスポーツだ」
「お前以外の人間はピッチ上の脇役だと思え」
「常識を捨てろ」
「ピッチの上ではお前が主役だ」
「己のゴールを何よりの喜びとし」
「その瞬間のためにだけ生きろ」
コメント
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すごく面白いです!続きが楽しみ!
続きが楽しみ……!!フォロー失礼します!