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インスタで流れてきたネックレスネタ
「スマさんネックレスとかつけるんだね」
Broooockの言葉に、一斉にスマイルに集まる視線。確かに、その細い首元にはあまり見たことのない形のネックレスが光っていて。
「ん?……あぁ、」
「しかも結構目立つやつな」
「ずっと気になってたわ俺も」
スマイルがゆるりとネックレスを手に取る。顕になった全貌に、全員が何ともつかない声を漏らす。鎖のような本体に、青色と紫色のハートのカラビナが二つついていた。
「んだよ惚気かい」
「はー解散解散」
「ふは、俺もまさか見せびらかすとは思ってなかったわ」
「な、っ……お前らから話題にしてきたんだろ、」
拗ねるようにふい、と顔を逸らすスマイル。じゃら、と音を立ててネックレスは再度服の下へと仕舞われた。
「……Nakamu、なんか飲み物ある?もらっていい?」
「ん、冷蔵庫勝手に漁って」
「ありがと」
「あ、俺もー」
立ち上がったスマイルにくっついていくきんとき。今日も今日とて平然といちゃつきやがって、と全員が胸中で思っていたが、口には出さなかった。
▫︎ ▫︎ ▫︎
「すまーいる」
名前を呼ぶと、びくり、その華奢な肩が震える。きんときは笑いを堪えながら、スマイルにバックハグをした。
「飲み物は?」
「……」
「あれ、無視?」
する、と、服の下に手を這わせれば、また痩せた体が震えた。けれどもう片手で抑えられ、逃げることは叶わない。
「スマイルさーん」
じゃら。鎖が揺れる音。スマイルは、どくん、どくん、と自身の心臓が大きく脈打っているのを感じていた。
「……ふーん」
「、っ」
低い声。くる。スマイルはぎゅ、と目を瞑った。
「あが、……ッ"」
じゃり。冷たい音を立てて、カラビナが引かれた。それと同時に締まる首。
「ふ、声出したらみんなにバレちゃうよ……?」
「、ぁ"、……ぐ、」
ぎりぎり、と音がしそうなほど、強く首を絞められ、しかしスマイルはきんときの服の袖元を掴んでこそいるものの、抵抗は一切していなかった。
『……何これ』
『ん?首輪』
遡ること約一ヶ月前。恋人であるきんときから突如として贈られたアクセサリーを受け取ったスマイルは、さも当たり前かのように返ってきた言葉には?と声を漏らした。
『はい?』
『まぁ付けてみてよ』
見た目は悪くない、とスマイルは思った。きんときと自分のイメージカラーであろう青と紫のハート。少しバカップルっぽいけれど、まぁ付き合い始めて然程経っていないし、と脳内で勝手に言い訳を並べながら、ネックレスを首にかけた。
『つけた、けど』
『うん。かわいいね』
『……っ、……あり、が……、!?』
感謝の言葉を言い終わるや否や、きんときの方に体が引っ張られた。
『……あは、♡』
ぞくり。どこか狂気じみた笑い声に、背筋が震えたのはきっと気のせいではない。きんときがそのハートのカラビナに指をかけた瞬間、ネックレスが急に短くなった。なるほど、カラビナを引くことで長さが調節できる仕様になっているらしい。けれど、確かに、これは。
『……っ、く、くる、し、』
まさに、首輪。指一本で簡単にネックレスをつけた相手を引っ張ることができ、このように、そう、お仕置きをすることもできる。ぎり、とゆっくり首を絞めつけていく鎖に、スマイルは生理的な涙を浮かべた。
『き、とき、ッ』
『……かわいいね』
ぱっ、と手を離されたかと思えば、目尻の涙を拭われる。スマイルはごほごほと咳き込みながら、きんときを睨みつけた。
『ふざ、け……っげほ、ッ、』
『ふふ、それ俺と会う時は付けてきてね』
『無理』
ノータイムでそう返しながらも、スマイルは真面目な性格だから恋人に貰ったプレゼントは大切にする性質だったし、ましてやアクセサリーならば基本常に身につけたいと思うものだった。そんな性格を知ってか知らずか、きんときは細く白い首についた赤黒い跡を見てくすりと笑ったのだった。
『っあ"、!!、』
それからというものの、デートのたびにカラビナに指をかけられ、かわいいなどと言って愛でられる日々が続いて。
「ひゅ"、ッ……♡」
完全に堕ちたなぁ、と思いながらきんときは笑う。スマイルはこの一ヶ月の経験から、首を絞められて快感を拾う癖がついてしまったようだった。いや、俺がつけたのだけれど。
「ごほ、ッげほ、げほっ……!、」
長居は良くない。怪しまれる。きんときは普段に比べれば早々にカラビナから手を離すと、勝手知ったる友人のキッチンからコップを取り出し、水を注いだ。
「はい、水」
「けほ、……ん、っ……」
水を飲み干す愛しい恋人の姿を眺めて、きんときはむた薄らと笑った。それにスマイルは気付くことはなかった。
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「ごめんごめん。再開しよ」
二人が戻ってきて、手持ち無沙汰にスマホをいじったりボドゲのカードで遊んだりしていた面々はようやくかと姿勢を正した。
(……こいつら)
が。どこか紅潮したスマイルの頬と、その首についた赤い跡を見て、何が起こったか察さないほど鈍い四人ではなかった。
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