時間戻りの皇女

（ごめんなさい。ジークハルト）

アンジェリカはジークハルトに申し訳無さを感じながらも、彼の誠意を受け入れることができなかった。

（あなたはわたくしをあっさりと裏切ったのよ）

あの時、一つでも自分の言うことを信じてくれていれば。
その気持ちが拭えない。

（だからわたくしは慎重にならないといけないの）

誰が父を殺したのか。
誰が自分を陥れたのか。
自分の今の目的を見失うべきではない。
アンジェリカは未練を振り払うように頭を振った。

（二度と罠に嵌まらないためにも――――）

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どうにか起き上がれるようになったが、体が重い。
アンジェリカは服を着るのにも普＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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