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─ここは、イーストン魔法学校。
あらゆる魔法使いを輩出した名門校である。
しかし、魔法不完全者に対する差別意識を持つ者が多い。
ある日、寮に居たマッシュ。
「「「ドンッ」」」
マッシュ「…?」
外から何かが落ちた音が聞こえた。
マッシュ「凄い音だった。」
音の正体が気になったマッシュは外の様子を見に行く。地面に小さなウサギ型の乗り物がめり込んでいた。
その近くに居たのは、黒いウサギ。ウサギの首には、首輪があり、エメラルドの月飾りが付いていた。
マッシュ「ウサギ…?」
黒兎は、透き通った瞳でマッシュを見つめていた。すると、ウサギは、自分の首輪のエメラルドの月飾りを指し、何かを訴えていた。
マッシュ「…何かして欲しいのかな。」
優しくエメラルド色の月飾りに触れると、急にエメラルドが光り出した。
ウサギの姿が人間のようになっていく。
そして、黒兎の制服を着た少年になった。
???「ありがとうございます」
少年はマッシュに感謝の言葉を記した。
マッシュは、頷き、しばらく少年を見てから、言った
マッシュ「…君は、誰なの?」
???「僕は、ミリン・エリートン。お兄ちゃんを探していたらいつの間にか、この世界に居たのです。」
マッシュ「ミリン…君か」
ミリンと言うこの少年は、前に居た世界では、かなりの高い実力を持つ魔法使いだった。主に、星の力を持っていると言われているようだ。
そこに、マッシュの友人、フィン、ランス、ドットがやってきた。
フィン「マッシュ君、その人って…知り合いですか?」
マッシュ「いいや、このヒトは、異世界から来た人らしい。」
フィン「い、異世界?」
ミリン「…はい。僕は前の世界では、学校内で1番強力な魔法使いと言われていました。」
ランス「…だから、アザ三本あるんだな」
ドット「本当だ!?」
ランス「アザ3本は、この世界で少数の人しか持っていない。」
ドット「この人スゲェ人なのか!」
ミリン「そこまででも…」
マッシュ「ミリン君を…神格者にしたら、どういう神格者なんだろう。」
ドット「兎の神格者とか?」
フィン「星と月…星の神格者とかですかね」
ミリン「…星の神格者が近いかも。」
ちょびっとだけ、マッシュ達と会話を通すうちに、緊張が和らいだミリン。
マッシュ「…ミリンくんは、お兄さんを探してた、と言っていたけど、君のお兄さんって、どういう人なの?」
ミリン「僕と色々似てる。けど冷淡。」
マッシュはなるほど、と頷く。
すると、騒ぎを聞いて、ウォールバーグ校長が来た。
ミリン「こんにちは。」
ミリンは礼儀正しく挨拶を交わした。
すると、校長はミリンを見て問いかける。
校長「君が異世界から来たと言う人だね」
ミリン「はい!」
校長の問いかけに、元気よく返事するミリンに、ランスが小さく疑問を立てる。
ランス「星の力、はどういうものか、実力等が気になる。」
ランスの言葉に、校長はこう提案した。
校長「ならば、この学校の入試試験を受けてもらい、実力を確認するのはどうでしょう。」
校長の案に、フィン達は少し興味を持ったように言った。
ドット「どんなモンが見れんだろ!」
フィン「とてもお強そうですよね…」
ミリンもまた、試験に興味を持っていた。
ミリン「…では、お言葉に甘えて…受けさていただきます」
この入試試験を合格すれば、この世界での居場所(寮等)が、出来ると思ったミリンは、少しずつこの世界を知ることになるだろう。
迷い込んだ黒兎。
それは異世界からやってきた魔法使い。
マッシュ達と共に、この世界でどう生きていくのか。そして、ミリンは兄レオンを見付け出すことが出来るのだろうか。
マッシュ達とミリンの新たな魔法学校生活が幕を開ける。
MASHLEの創作小説
「黒兎の神格者」より