ur「あ、先生。」
「三年生の赤部ゆあんっていう生徒が三十分前くらいに先生を探しにここに来てました。」
先「お、分かった。ありがとう。」
「うりくんのモデルさんだよね笑」
ur「あぁ、許可とってないんで勝手にですけどね。」
先「本人にも見て欲しいけどね。」
ur「引かれる以外に道がないんです!!」
先「先生は綺麗だと思うけどなぁ」
ur「え、そうですか。ありがとうございます。」
今日は切り上げて終わらせようかな。また明日活動しよう。美術準備室にキャンバスを置いて、下校した。
ピーンポーン パーンポーン
校内から出る途中、美術室に赤部ゆあんが呼び出されていた。まだいるのかな。
分からないけど、帰っといてよかった。
あの後に鉢合わせるのだけは勘弁。
先「あ、赤部くん。」
ya「あ、先生ー!!どこいたんですかー!!探してましたよ??」
先「課題の話だよね。ごめんね。」
ya「はい。」
課題の話が終わったあと、少しだけ先生に聞いてみたいことを話した。
ya「美術部の生徒で、俺を描いてる人います?なんか、それっぽい絵を先生探している時見て。めっちゃ綺麗だったんです!!まるで俺じゃないみたいな!」
「でも背番号とか、髪とか目とか俺なんですよ!知ってますか?」
先「あー、知ってる。知ってるよ。うりくんね。本当に繊細で細かい絵を描く子だよ。」
ya「見たいです。無理を承知で言ってるんですけど、、、本当に気になってて。」
先「笑、じゃあ勉強ちゃんとしなよ。次の美術の小テスト満点とる自信あるならいいよ。」
ya「とります」
先「ほんと?笑、じゃあ美術準備室に今までの作品たくさんあるから行ってみたらいいんじゃない?」
「あ、一緒に行こうか?」
ya「はい!」
ya「うわぁ!すっごい!!」
先「これとか、色彩が豊かで綺麗だよね。最初に描いたんだけど本人はしっくり来ないって言って気に入ってないの」
ya「えぇ、もったいない。」
先「最近は赤色で描くのがしっくりきてるみたいで、赤ばかり使ってるの。でも赤だけとは思えないほど豊かでしょ?」
ya「これ好き。」
先「気に入ってくれてる見たいで良かった。」
「これからもうりくんは君を描いていくと思うから、気持ち悪いって思わないであげて欲しいな。」
ya「もちろん。」
この辺に置いてある、赤色ばかりが残っているパレットは、うりくんのものなのだろうか。君はどんな思いで俺を描いているのだろうか。気になることばかりだけど。
ya「悪い人じゃないのは、分かりますし、、、」
「俺、彼が描く絵好きなんです。温かくて。」
俺が怒る理由なんて見つけられなかった。
300人フォロワー様ありがとうございます。
詳しくは、『💡』の方で。
コメント
4件
2人がurさんの描いた絵を通して憧れとか好きって感情抱いてるのが儚くて綺麗すぎる😌😌 最近いっぱい見れて嬉しいい
くぁ、、、、すきだ、、、!! urさんはyaくんに知られたくない、それに反してyaくんはurさんのこと気になってるのがしぬほど愛おしすぎる、、、、🥹 続き楽しみにしております!!