attention
メイン 先輩後輩組
サブ 書記長・無能・詐欺師
天の声脅威等他メンも少し出てきます
私自身は腐女子ですが本作品に腐向けの意図はございませんが場面によってはそう見えてしまうかもしれません。ご了承ください
某グループの二次創作です。ご本人様には一切関係ありません
軍パロ
ハッピーエンドじゃないです。死ネタ有
地雷等苦手だと感じた場合直ぐにブラウザバックお願いします
微グロかもです
ワンクッション
「A国から宣戦布告……?」
全員が口をぽっかりあけてトントンを見る
「何かの間違えやなくて?」
「それがほんまらしいんや」
A国は大の平和主義国家だ。そして仮にも友好国だったはずだが。
「俺もまだよぅわかっとらんから大先生、戦闘力重視で情報収集頼んだ。エミさんも一緒に頼む」
「りょーかい」
久々に面白い任務が来た、というかのように少しだけ口角を上げて彼はその頼みを受けいれた。
「シャオロンとゾムは今回も前線お願いするで」
「任せとけぜ!」
「ロボロは周辺の通信整備と機械類全般頼む」
「隊の人たちには_______」
順々に説明を進めて行く。
「そしてシッマとショッピ君。2人は一緒に行動して欲しい」
「え」
「おー、ほんまかショッピ君!一緒に頑張ろうな」
「えぇ〜……先輩とか…」
「大丈夫、お前らなら行ける」
トントンさんの謎の慰め。
いやまぁ、一緒に戦闘練習できるって考えれば。まぁ。
「~、分かりました。邪魔しないでくださいね」
そうと決まれば戦闘の訓練に取り掛かる。最近は先輩とご飯を食べる機会などもあまり無かったので沢山話せてそれなりにたのしかった。
「あー、疲れましたね〜」
「お疲れ様ァ」
「戦争、始まるのは明後日か?いやぁ、ショッピ君と組むのほんまに久しぶりやな」
「そうっすね。前いつ組みましたっけ」
「ショッピ君がこの軍に来た時やないの?」
懐かしい
あの日、この軍に足を踏み入れた時、自分の居場所はここなんだと感じた。
「ここに来れたのも先輩が俺の事呼んでくれたからっすよ。ほんとーに。たまにはいいこともしてくれるんすね」
たまにはってなんや!そう彼は笑い俺も釣られて笑ってしまう
「でも」
「いつ死んでもおかしくないからな。悔いのないように生きろよ、特にA国は情報の集まりもあんまよくないらしいし」
「……はい、先輩も。」
そう言って訓練場を出る。
そうだ。例え今幸せでも自分たちは軍人なのだ、自分の命を投げ出す覚悟なしに戦場には出られない
深呼吸をして部屋に戻る
明後日の戦争で使う用の武器を弄り始めた。
______
次の日 em視点
「おはようございますトントンさん」
「おぉ、エミさん。A国の情報はどうだ?」
するとナイスタイミングで大先生も来てくれたので3人で相手国の情報について話し合う
「それがどーもフェイクっぽくて……」
「わかります」
ここ数日A国の軍事情報を調べ続けているがいまいち何がどうなっているのか分からないまま日は過ぎてしまった
「ゆーても俺らに宣戦布告してくる訳だから、何かあるんだろうけどさぁ、A国、過去の戦闘履歴がないからなんもわからんのよねぇ」
煙草片手に困ったようにそう言う大先生。ヤニは喫煙所でお願いしたいのですが。
「そうなんですよ…ただなんと言っても向こうは数が多いので。油断しきってはいけない気がしますね」
「そうか……ありがとう」
元から人数が多い国として有名のA国。調査によると兵士の数は6倍以上だった
「まぁうちの軍やし、何でこられよーと何とかなるっしょ!」
「ですね」
事実、うちの軍は強い
例え敵がどれだけ強い何かを持っていようが勝てるだろう
そんなことを話しながら解散した。
______
コネシマ視点
「ショッピ君、ここ数日でめっちゃ成長したやん!」
「そいつはどーも。」
2人とも息が上がっているが彼は間もなく訓練用の銃を発砲する
「っと、あぶな」
そしてこっちも危険性の少ない剣を振りかざす。
お互い隙の無い攻撃を続けていたが遂にショッピ君の背後が空いた。
訓練用の剣を彼の背中に突き刺す
「あびゃっ」
「やり〜」
「これ結構当たると痛いんすよ……」
顔をしかめて彼が言う。それがどこかおもしろくて声を上げて笑う
「何がおもろいんすか、、、」
呆れながらそう言われる
「ごめんごめん、まぁとりま一回休も」
2人でベンチに座りまた話し出す
「ショッピ君は相手殺るのに集中しすぎて後ろ気づかん時結構あるから気ぃつけや?」
「そうっすね…アンタに言われるとちょっと気に食わんけどまぁ意識してみます」
「まぁ〜いよいよ明日やな!」
遂に明日が開戦だ。
「ゾムさんとかシャオさんとか、めちゃくちゃ張り切ってますよね」
「最近戦争無かったからなぁ、久々に動けるの楽しみなんやろ!それにそんなこと言っとるショッピ君もほんとは楽しみなんやろ?」
そうだ。本人は気づいとらんがこの軍に染まりきった彼自身もそれなりに戦争大好きマンに進化したのだ
「ふは、まぁそうかもしれません」
______
次の日 ショッピ視点
「じゃあそろそろ行くかぁ」
「せやな」
「皆、生きて帰ってこいよ」
ド低音ボイスが響く
『ハイル・グルッペン』
「よーし、ショッピ君、行くぞ!」
そう言ってわい含む、自らの隊の奴らを引き連れて走り出した。
彼は自分の隊の人らの名前を知らない
「そこの君は後方支援で頼む。一応なんかあった時のためにチーノの部下の医療詳しい子連れてきたから怪我したらすぐ行くようにしてな」
順番に指示を出していく
「で君が______」
そんなことをしているうちに自分達の隊の配置に着いた。
「で、ショッピ君!背後は任せたよ?」
「……はい!」
既に居た敵と殺り合う。
「えらいよゆーそうやな?どんどん死んでんのに」
「奥の手でもあるんすかね」
数十分もすれば辺り一面が血の海と化していた
すると突然インカムから声が届く
『こちらロボロ、シャオさんのとこがちょっとおされてるからコネショピかゾムの方、余裕あったら援軍頼む!』
顔を見合わせる
「シャオさん、こんなヤツにおされてるのマ?」
「結構弱くないか?」
「しゃーなし、援軍送ってやりますか」
「やな!」
『こちらショッピ、シャオさんの方に援軍ちょっと送ります。周辺殺ったので先進みます、どうぞ』
『ほんまか!ありがとうな、A国前線弱い奴しか置いてないっぽいから前行く人ら気をつけてな。後方の奴らはそれなりに強いらしいから油断しないように』
「なんや、前線に弱い人置いてるんか?」
「そうみたいっす」
「体力削らせるためかしらんけど変な戦い方やなー」
そう言いながら倒れてる兵の死を一人一人確認しながら進む。すると後ろの方で爆発音と味方の悲鳴が聞こえた
「!?」
「ショッピさん!コネシマ隊長!!地雷です!」
地雷、
想像もしていなかった単語に目を見開く。いつ仕掛けられたのだろうか
「巻き込まれた人数は」
「小規模だったので……えー、6人です」
「了解」
見た限り2人は死亡が確認できたが残りの4人はまだ息があった
「俺ら4人を連れて戻るんで進んでください」
部下の数人そう提案する
承諾の返事をしようと先輩の方を見たら、彼は冷たい目で言い放った
「諦めろ、連れて帰ったにせよもう戦闘できるか分からないしこの時間にお前らが戦えないのは痛い」
その場にいた全員が息をのむ
「お前らはよく戦った」
そう言って先輩は4人の頭に向けてピストルを放つ
「……」
暫くの沈黙
皆わかっていた。わかった上でコネシマ先輩の元で戦っていた。
「行きましょう」
周りに声をかけてまた前に進み出した
慣れている。人が死ぬのを見るのも味方が味方の手によって殺されるのも。
……非情な人間だけど、でも彼も
「ショッピ君!前来とるで!」
「っ!すんませんっ、」
弾丸が服をかすった。
「気ぃつけや!!行くぞ」
気を抜いたら死ぬ
ある程度散らばって、それぞれ対面で敵と戦う
話の通り、進むにつれて敵の武器の強度も上がり、人も強くなる
「結構強いっすね…援軍渡さん方がよかったかも」
「んなこと行ってもしゃーない、俺らで暴れるぞ」
「了解っす」
するとだいぶ距離がある所からまた悲鳴と爆発音。
また地雷か……
「隊長!この辺地雷やばいです、気をつけ「ばか!おまえ前みろ」
俺がちらっと横を見た時には、報告をくれた仲間の頭は無かった。
「……」
守れなかったことを悔やんでも仕方がない
俺の役目は、コネシマさんの背中を守り通すこと、その為なら例え自分が死んでも……
殺れば殺るほど敵は強くなる。見兼ねた先輩が俺に声をかけた
「シャオロンたちが言ってたのってこれやったんか、俺らも引くか?」
より多くの味方の命を守るにはそれが最善の判断だった。この時この瞬間、正常な判断が出来ていれば結末は変わったのだろうか
「……いや、ここ引いたらいよいよ基地近ずいちゃいます。もう少し頑張りましょう」
ここで引いたら、もしトントンさんに先輩と組むの向いてないって思われたら。きっともう一緒に戦う日は来ないだろう
「、そうか。」
「A国、ほんまに人数多いからやってもやっても攻めてくる…」
本当にその通りだ。死体だらけで足場がない。
「まるでゾンビっすね」
続けて銃を発砲しようとすると、かちゃ。と銃口から空気と共に音が鳴る
「ぁ」
ガバった
「ごめんなさい、弾、切らしちゃいました…」
「は」
周りは敵だらけ。
敵国の幹部バッヂを付けたガタイのいい男が口角を吊り上げて俺に向けて銃を打つ
「ふは、仲間の仇だよ」
避けようとしたが弾は俺の心臓を目掛けて進み死を覚悟する。
「い”ッ、」
しかし視界にやってきたのは自分の血しぶきではなく彼の脚だった。
脚が盾になり、自身弾が当たることはなかった。
「先輩!!!!!!」
そして弾丸は彼の右脚に直撃した
「やばい、どうしよう」
彼を引きずって逃げる。だが敵は当然の如く発砲しまくり、その弾薬がインカムに当たった。
「あ」
焦って木の裏に隠れるが恐らく直ぐに見つかるだろう。去り際にもう1発先輩に当たってしまったようで腰の辺りと右足から大量の出血。
どくどくと赤黒い血が溢れ出す
「……」
「先輩、大丈夫ですか!?意識はッ」
「大丈夫や、ショッピ、お前は戦え!」
そう会話してる内にも辺り一面に血は広がっていく
「そんなこと言ってられませんわ!止血だけでも」
「無理や」
「え」
何故彼は冷静で居られるのか、心の底から気になった。
「大丈夫です、そんなこと言わんといてください」
溢れる血を必死に手で押えながら言う。
「多分内臓かどこかが潰れとるわ、仮に生きて帰れたとしてももう二度と戦えへん」
「それでも!」
「……感情を捨てろ、効率が落ちる。」
その一言で、彼がもう自らの生を諦めているのが伝わった
「嘘だ、嫌」
「ごめんなぁショッピ君、早く隊の奴ら守ったってくれ」
「嫌だ、まだ生きて帰れるかもしれない」
「諦めてくれ、ここで無理したら余計被害が拡大するから……」
せめてインカムが残っていれば
悔しさで歯を噛み締める
「頼むから早く行ってくれ、今後この隊を率いるのはきっとショッピになるから、」
「嫌だ、そんなはずない!」
「隊長が部下守れんくてどないすんねん、笑」
「ごぽっ、」
彼の口から血が吹き出る。
「コネさ、ごめんなさい、ガバったのはわいなのに、」
「……、らしくないなぁ」
「ごめんなさ、」
涙で上手く喋れない
“お前も効率を落とす部品か?”
昔聞いた言葉が脳裏をよぎる、それでも、なんて言われようが構わない。
「あぁそうだ、グルちゃんに言っといてくれへんか」
「お仕え出来て幸せやったよ、って」
いつものクソデカボイスとは反対に掠れた声で言葉を発する
「無理や」
「最後にショッピ君」
「一緒に組めて楽しかったよ。後は託す」
「嫌や、ぁあ、死なないで」
「コネシマ先輩!!!!!!!」
悲鳴交じりに絶叫する
「居たぞ!」
彼が使っていた銃をもち一心不乱に撃ちまくる。
なんで
なんで先輩がこんな目に
周辺の敵を殺り終わったか
意識はそこで途切れた
白い天井
鼻がツンとさす消毒の匂い。度々お世話になる基地の医務室だった。
「…… 」
「っ、ショッピ」
ベッドで寝かされた俺のその隣に座っていたチーノが名前を呼ぶ
「ぁ、」
「起きた?よかった…みんな呼んでくるね」
「え、戦争はどうなったの、」
その声は彼の耳に届いてないなかったようで。
間もなく部屋の扉が開く
「ショッピ君!」
「ぴーくん、目ェさめたんか、よかったぁ」
「どうも、あの、戦争は」
早く行かないと
「みんな手あけてきてくれたんやね、」
チーノがそう言う
“みんな”
「……ぁあ、」
無性に涙が零れてくる
意図を理解したのか悲しそうな顔をする者やつられて泣き始める者もいた。
それでも。
全部嘘だと言って欲しくて問う
「コネシマさんは」
グルさんがわいの手に向かって何かを差し出す
ドックタグだった。
「昔あいつが、なんかあった時はお前にって。」
「ッ嘘だ、嫌、なんで……」
「ショッピ君」
「ごめんなさい、ごめんなさい、」
いい歳して泣き叫ぶ自分すら恥ずかしくて
受け取ったドックタグを握りしめて歯を食いしばる
「シッマは幸せやったよ」
大先生が普段見ないような真剣な表情でそう言った。言うなって言われとったんだけど、と前置き話を続ける。
「ショッピ君が来たばっかりの時言っとったで、ええ後輩持てたわって。大事にしとったんやで」
なんで今その話をするのか
「俺、が、俺がガバっちゃったから」
「……仕方ないよ」
「俺があの時判断間違えたからっ、!コネシマさんに、引こうって言われたのに引かなかったから…」
「ショッピは悪くないよ」
唯一の後輩のチーノがそう優しく語りかけてくれる
「チーノなんかに分かるわけない」
苦しさで誰よりも信頼してる彼にすらそんな冷たい言葉を放ってしまう
「あっ」
咄嗟に謝ろうとするも彼の声に遮られる
「っ、ごめん」
そう言ってチーノは医務室を出ていってしまった。
トントンさんが慌てて俺を宥めようとする
「でもショッピ君があそこで引かないって判断してくれたから、戦争は勝ったよ。あれ以外被害もない」
そうだよ。そう次々に皆もそれに賛同してくれる
「判断は間違ってなんて無かった。あいつのことやしきっとこれはシッマが一番望む未来でもあった筈や」
ゾムさんが寂しそうに言う
「だから、だからショッピ君。そんな顔せんでや……?」
「…ごめんなさい。」
暫くの沈黙。
「もう、大丈夫です」
聞けば自分は1週間も寝込んでいたそうだ。
今は皆戦後処理に追われて大忙し。
「皆さんは任務戻ってください、自分もちょっと休んだらまた働きますので、」
「でも、」
「ほんとに大丈夫なんで!またちょっと回復したらコネさんのこと聞かせてください」
得意の嘘で誤魔化す
「……わかった。無理はせんといてな」
そう言って各々部屋を出ていった。
それとほぼ同じタイミングでチーノが部屋に戻ってきた
「チーノ」
「ショッピ。」
「死ぬなよ」
俺が考えることなんて彼にはお見通しだった
「…うん。さっきはごめん」
否、目が覚めたあの時死のうと思っていたのは事実だが部屋を出た瞬間急ぎ足で用事を始めた皆を見ているとどうしても死のうなんて思えなかった。
そう頷いた俺を見て彼も医務室を出ていった。
休もう。今日だけは、
そして明日から普通に戻るんだ
今まで通り仕事をこなして、今まで通りみんなと話して
今まで通り……
思えば記憶のどこにでも彼は居た
ずっと見守ってくれてたんやなぁ……
「…考えても無駄よな」
寝よう
柔らかいベッドに蹲る。
身体はまだ疲れているようで眠気に勝てず意識が朦朧とする
あぁ
もう二度と目覚めなければいいのに。
あとがき
最後まで閲覧して頂きありがとうございました。
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リクエスト受け付けております〇
ゴリゴリ腐じゃないの何気に久しぶり?
コメント
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先後輩好きなのでめっちゃ嬉しいです✨!続き待ってます