「恋」してます

練習スタジオに阿部が入って来た。どこか難しい顔をしている。

目黒が阿部を呼ぶ。首を振り来ない。

渡辺ーお前、何かした？

目黒ー覚えないけど。

渡辺ーなんかあった。

目黒ー今日、聞いてみる。

渡辺ー穏やかに聞けよ？

目黒ー大丈夫。

練習が終わり、目黒は阿部を連れて家に帰って来た。

目黒ー何かあったね？

阿部ー・・。

目黒ー俺たちのこと？

阿部ーち、違う。

目黒ーじゃあ、何？

阿部ー・・。

目黒ー誰かに、何か言われた？

阿部ーううん、

目黒ー阿部ちゃん⁈

阿部ー俺、俺ね、どんどんいやらしくなって、めめに呆れられる夢見て、それから、我慢してるけど、会えないときは、1人遊びしちゃうし、自分が嫌になる。

目黒ーなんだ、可愛いんだけど。

阿部ー俺だけ？こんなの。

目黒ー一応、翔太くんに聞いてみる？

阿部ー言ってくれなさそう。

恥ずかしがり屋の渡辺が言うはずはない。だけど、ラウールの家族に会って、とことん愛すると決めた。目黒が2人に会ったとき、渡辺は泣いていた。嬉しいんだと。

今の渡辺なら、何か言ってくれるかもしれない。

目黒ー翔太くん、そこにいる？

ラウーん、いる。代わる。

目黒ー翔太くん、阿部ちゃんが話があるって。

渡辺ー何？

目黒ー代わるね。

阿部は、目黒に言ったことと、同じことを渡辺にも言う。

渡辺ー目黒は嫌がってないんだろ？

阿部ーそうだけど。

渡辺ーどうせ、可愛いんだけど〜って言ってるだろ。

阿部ー何で分かるの？

渡辺ーうちのと、思考回路が似てる。

阿部ー誰？

渡辺ー言わない。

阿部ーもぅ！

渡辺ー心配しなくていい。目黒は、ホントに可愛いって思ってるから。

阿部ーいいのかな？

渡辺ーあっ、こら、電話中！

阿部ー翔太？

渡辺ー服を脱がしてくるから。

でも、渡辺の声は、笑ってる。

阿部が目黒に言うと、電話切って？と言う。

目黒ー翔太くんたち、こんな時間から始める気だ。

阿部ーまさか。

目黒ー翔太くんなんて？

阿部ー今のままでいいって。めめは可愛いって思ってるからだって。

目黒ーさすが、翔太くん。分かってる。彼氏も聞いたら、俺と同じこと言うよ？

阿部ー翔太の彼氏、誰？

目黒ー阿部ちゃんでも、言えない。

阿部ーめめと思考回路が似てるって。

目黒ーうん、彼氏は、翔太くんが大好きで、どんな翔太くんも綺麗だって言う。

阿部ーめめも？

目黒ー阿部ちゃんが可愛くて、大好き。どんなに、いやらしくなっても大好き。

阿部ーめめ！

こんな時間から、始める渡辺たちを呆れていたが。

可愛い阿部を見たくなった。

ソファで、阿部の服を脱がしていく。

阿部ーめめ！ホント翔太の彼氏と一緒！

目黒ー可愛い阿部ちゃんが見たいんだ。

阿部ーな、何言ってるの？

目黒ーして見せて？

阿部ーやだ、ばか。

目黒ー彼氏によると、翔太くん綺麗だったらしいよ？

阿部ーえっ、翔太が？

目黒ーうん、したんだな。

阿部ーでも、えっと、あの。

目黒ー俺も、可愛い阿部ちゃん見たいなぁ。

目黒は、阿部の背後に回り、両手で阿部自身を握らせた。

うなじや、背中にキスして。

阿部は、握ってしまった手が離れない。渡辺もしたんだと思って、そろりと手を動かし始める。

阿部ー見ないで。

目黒ー見せてくれるんでしょ？

阿部ーあっ・・だめ・・はぁ・・。

目黒ー正面から見せてね。

目黒は、阿部の足元に座る。ラウールが言ってたように、下から見ると綺麗だ。

阿部ーはぁ・・はぁ・・んっんっ。

阿部ーめめが、欲しくなってくる。

目黒ー後でね。

阿部ー我慢出来ないっ・・。

目黒ー翔太くんの彼氏も、我慢出来ないって途中から翔太くんを愛したみたい。

阿部ーめめは？

目黒ー我慢出来ない、いっぱい愛してあげる。

阿部ーはぁ・・いい・・もっと・・。

阿部ーいい・・いやらしくていい？

目黒ー大歓迎。

阿部ーはぁ・・好き・・んっ・・。

阿部ーいい？・・でる・・いい？

目黒ーいいよ。

阿部ーはぁはぁ・・んっ・・んっんっ〜。

力の抜けた阿部を抱きしめながら、目黒は優しく言う。

目黒ー翔太くんね、彼氏の家族に会いに行ったの。

阿部ー前に言ってたね。

目黒ー誰にも嫌なこと言われなくて、これから先、彼氏だけを愛するって、2人でうちに来て泣いてた。

阿部ー翔太・・。

目黒ーだから、いっぱい愛して、いっぱい愛してもらうって。

阿部ー幸せなんだね？

目黒ーとっても。あっ電話。

渡辺からだった。

ラウールは、渡辺に引っ付いているらしい、俺たちと一緒だろと言う。

彼氏の言ったみたいに下から見ると綺麗だった。

彼氏がでたみたいだ。目黒が我慢出来ないって、と言ってる。

阿部ーラウール？まさかね。

本質をついてるのに、阿部は否定した。真実を知るのはいつになるだろう。