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ゆーるあ
77
#ソナチ
こんにちは〜お久しぶりの小説書き主です。
私は気づいてしまったのです
私は
私の書くアメ日帝でないと満足できない体になっていることに。
⚠️・アメ日帝
・キスあり
・アメリカが日帝の事をたまに「kitty」と呼びますが、「愛しい子」「かわいい子」のような意味で使っています
・久しぶりの小説なので大目に見てください🫠
地雷さんまたね
戦争賛美、政治的意図なし
カァ、カァ
鴉が家に帰る頃、空が茜色に染まる頃。
俺たちはまだ、遠い遠い浜辺にいた
「アメリカ!見ろ、ザリガニだ!!」
「んーー、それはヤドカリだけど。
でも、とても綺麗だね。」
アメリカはそうやって俺に微笑む。
普段のこいつなら、
もっとこのザリガニに興奮して、一緒にはしゃいでくれるのに。
時たまこうして大人びた顔をするから
腹が立って仕方がない。
だから俺は、あからさまに嫌な顔をしてやるんだ
「あはは、怒らないでよkitty、 光が海に反射して、君が輝いて見えたんだ。」
「キザなセリフは要らないぞ」
「………ちぇっ、つれないな」
対抗心か。
今度はアメリカの方が、 あからさまに拗ねた顔をする。
そんな姿が、なんだか可愛らしいと思ってしまうから
俺はもう、末期も同然だろう。
「ふふ、つれない男で悪かったな?」
俺はパッと手を離し、今度はアメリカの手を捕まえる。
「あれ、逃がしても良かったのか?」
「嗚呼。だが、お前のことは逃がさないぞ?アメリカ」
「…へぇ、」
俺は片掌に温もりを感じつつ、早足で帰る貝殻を見守る。
少しすると、ソレは迫る小さな白波に飲まれ、あっという間に見えなくなってしまった。
「なぁ、アメリカ
この温もりは、あいつにも伝わるのだろうか」
「あいつって、ヤドカリのこと?」
「他に何が居る」
「…いいや、なんでも。」
アメリカは寂しげな顔をしたが、無理やりいつもの調子に戻す。
今日はきっと、何かを思い出しているに違いない。
何か。……いや、誰か。
嗚呼、これはきっと、良くない感情だろうけど。
「なぁ、アメリカ…」
この温もりは、俺だけのものにしたかったから。
「なに?日帝」
「なんでもない。…いや、寒いから早く帰りたい」
「えー、やっぱりなんでもあるじゃーん?でもいいよ。もう帰ろうか」
独り占めなんか出来ないこと、ずっと昔から分かっているけれど。
それでも俺は、諦めきれない奴だったから。
家へ帰る道中、俺は車の助手席から じっっとハンドルを見つめ、密かに対抗心を燃やす。
こんな無機物にだって抜かりはない。
確かに少し、惨めに見えるけど…。
「ふふ、どこ見てるんだ?日帝。
日帝も運転するか?」
車ではだんまりだったアメリカが口を開いたから、俺は思わず顔を上げる。
するとそこには、サングラスをかけ、茜色をまとったアメリカが居た。
あぁ確かにこれは___
「アメリカの方が、ずっと綺麗じゃないか」
「え、なんだ突然!」
「…さっきのお返し。」
あぁ、良かった。 笑った顔が見れて。
まだ少し、遠くを見つめているようだけど。
俺は、アメリカの心に隙間風が吹いている時傍 に居てやれることを、幸せだと捉えるべきかもしれない。
嫉妬心とか言う汚い感情を、
早く捨てて大人になるべきなんだ。
なぁ、そうだろう?アメリカ。
お前みたいな大国が、俺だけを見てくれることなんか、出来ないのだから。
俺はもう、古い戦友としか会えない。
それ以外は、お前の世界でしか生きられない。
それなのにお前は、古い記憶も、未来の出来事だって、全部全部覚えていくのだから。
俺はアメリカの記憶の、ごく一部しか占めれない。
……これを
ちゃんと言葉にできたなら、何かが変わるのだろうか
家につくとすぐに、アメリカは水を温め始める。
「日帝はコーヒー飲む?」
「いや、今日はお湯でいい」
家に帰るとなんだか心が落ち着いた。
おかげか俺の心も、アメリカの態度も、
幾分か良くなった。
俺はソファーに腰掛け、テレビをつける。
特に気になる番組はない。
「日帝、俺もそこ入れて」
「ん……コーヒーは止めたのか?」
「豆を挽くところから始めたら、時間がかかっちゃうからな。」
「だから粉買えって_」
「俺も今、後悔した所」
アメリカは俺のお湯とココアをテーブルに置きつつ、俺の隣にピッタリと腰掛ける。
そして温かい体温が
体温が………俺を包んだ
「なっ、なんだよッ」
「寂しい思いさせちゃったから」
「はあ!?」
「ごめんね、日帝。」
「………寂しいなんて、思ってない」
「なら俺の勘違いか?…こんなに泣いちゃってるのに」
「やめろッ!」
…ああ、泣くつもりなんかなかったのにな。
声を荒らげるつもりもなかったのにな。
ちょっと優しくされただけでこのザマなんだから、もう救いようがない。
「ごめん、日帝。許して欲しい…色んなこと」
「………。」
俺は黙ることしか出来なかった。いや、正確には、声を殺して泣いていた訳だが。
今はアメリカの優しさも、俺の惨めさを際立たさるだけに感じた。
「俺、日帝の傍に居たいんだ。」
「なんでアメリカも…」
「あれ、日帝も?それは嬉しいなぁ」
俺は突然出た言葉に驚き、咄嗟に手で口を覆い隠す。
けれど出た言葉は帰ってこない。
「はは、かわいい。もっと可愛いお顔見せてよ」
そう言ってアメリカは俺の手をそっと握り、顔から離す。
「……日帝。」
アメリカの甘い声が、脳を溶かした。
心臓がうるさい、身体中が熱い。
俺は目をギュッと瞑り、呼吸を整える。
「俺も寂しかったんだ。」
「え?あっ」
目を開けた瞬間、ちゅっ……と音が立つ。
この意地悪め。そう思ったが、気にするのはそこではない。
「寂しかったのか?アメリカが?」
「そこ聞いちゃう?」
「…聞いて欲しかったくせに」
「まぁ、そうなんだけどさ」
アメリカは俺の頬を優しく撫でた。
キスの後にそんなふうに触れるだなんて、こいつはいつもタチの悪い事をする。
「誤魔化すのか」
「そんなつもりはないよ。ちゃんと言う」
本当か?と怪しんだが、アメリカは一呼吸置いた後、また話し始める。
「そうだなぁ、まず、俺の知らない日帝が居ること。それから、全く同じ世界を、
一緒に生きては行けないこと。これが寂しい。」
「………俺と一緒じゃないか」
全くと言っていいほど同じ悩みに、なんだか拍子抜けしてまう。
やはり一応、同じ屋根の下で何十年も共に暮らしてきた仲なんだなと再確認したが。
この寂しさは、埋められないことを悟った。
「でもな、日帝。俺、今日ずっと考えてたんだけどさ」
そんなことを思っていると、アメリカは先程よりも生き生きとした顔で語る。
「日帝も寂しいし、俺も寂しいけど。
でも、今俺は、ものすっっごく幸せだなって!」
「消せる悩みがあるなら消していこうよ、
消せない悩みがあっても幸せになろう!」
「俺達ならできるよ。日帝だって、今、幸せだろう?」
突然の熱弁に俺は耳を疑った。
ついさっきまであんなに暗い顔をしていたのに、今はどうだろう。
「ははっ、その自信はどこから湧いてくるんだか」
…嗚呼。
この、明るい未来を見据えているけど、少し強引な感じ。
「ふふ、あははっ!」
「そ、そんな笑うことじゃないだろ…?」
「いや、ふふっただ、好きだなぁって」
「………はあ!?」
どうやらアメリカの仮説どおり
俺達は寂しくても、幸せにはなれるようだ。
「俺も幸せだぞ、アメリカ!」
ただ、寂しいものは寂しいけれど。
今はまだ、このままでもいいのかもしれない。
「それから…お帰り、アメリカ。 …言ってなかったから。」
「…あぁ、ただいま、日帝。ありがとう!」
俺達はこれから、もっとずっと、幸せになれるだろう。
コメント
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第1話、読ませていただきました……切なくて、でも温かいお話ですね。 アメリカと日帝、お互いを想う気持ちと「絶対に埋まらない寂しさ」の間に揺れる感じが、胸にじんわりきました。特に、車の中で日帝が「アメリカの方がずっと綺麗じゃないか」って返すところ、すごく好きです。最後の「お帰り」「ただいま」で、ちゃんと二人の場所に戻れたのが本当に良かった……続き、すごく気になります🌙