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今思えば理不尽ですよね…😭烏丸さんの家族を殺めた犯人は無罪で、烏丸さんが犯人を殺めた時は有罪だったんですから…。でもおふた方は良くも悪くもまた会う運命なので…!!!!✨
烏丸家の皆さんの愛情のお陰で今のバハムートさんがあるんですね!!今度は烏丸さんを救っていただきたい!😭皆さんは救われるのでしょうか?
ある日突然、烏丸の家に帰る途中でサイレンの様な音が聞こえた。
救急隊 「聞こえますか?大丈夫ですか!?」
そこには救急車で運ばれる両親の姿があった。
そして、目から光を失った烏丸の姿。
私 「何が…起きているんだ…?」
私も病院に着き、受付席で座っている烏丸に声をかける。
私 「烏丸!大丈夫か!?二人は!?」
烏丸 「…んだよ…」
私 「えっ…?」
烏丸 「死んだよ…二人とも…出血が酷くて…助からなかった…」
私 「嘘…だろ…?」
私は二人によく世話になっていた。
母親 「バハムートくん!今日もいっぱいご飯食べてね!」
私 「…ありがとう…」
母親 「良いの良いの!あの子は全然食べないから!代わりに食べて良いからね!」
私 「何で優しくするんだ?」
母親 「う〜ん…理由は無いかな!」
私 「えっ?」
母親 「私がしたくてやってるし、それにあの子と仲良くしてくれるのが嬉しいのよ。
ありがとね」
私 「…!」
だから、これからは烏丸の為に出来ることはすると心に誓った。
烏丸が幸せでいられる様に。
烏丸の両親を殺した犯人の判決が決まる日。
結果は無罪だった。ありえない。どうして奪った奴が無罪なんだ。
私 「烏丸!大丈夫か!?」
烏丸 「退け…さっさとそこを退け…!」
烏丸は手に包丁を持ちこう言った。
烏丸 「二度と私とは会えないが、上手く生きろよ」
そう言って家を出た。
何日間帰りを待っているのだろうか。
ニュースを見た時、私は混乱してしまった。
烏丸が…殺人を犯し、捕まった。
あの優しいアイツが…信じられなかった…
急に胸が苦しくなって、呼吸が上手く出来ない…
私 「はぁ…!はぁ…!」ゲホッ…!
無我夢中で走った。
耐えられなかった。辛くて…情けなくて…悔しくて…
助けられなかった自分が憎い…こんな記憶要らない…!
気付けば私は幻獣界に戻っていた。
アーサー王 「バハムート…!?どうした!?」
私は土下座をしてアーサー王に伝えた。
私 「お願いします!私の…記憶を全部消してください!お願いします…!」
涙が溢れてとまらなかった。
アーサー王 「…分かった…事情は聞かない…ラムウに言って記憶を消して貰おう…」
そして私は、記憶を失った…
私はアーサー。突如バハムートが記憶を消して欲しいと願い。ラムウに頼み、
記憶を消して貰った。
あの時のバハムートは泣いていた。きっと、裏切られでもしたんだろう。
だが…それを乗り越えて人は強くなる…きっとお前にもそれが分かる時が来る。
私 「目が覚めた様だな…」
バハムート 「…此処は…誰…ですか…?」
私 「私はアーサー…この幻獣界の王だ」
バハムート 「…!よろしくお願いします!アーサー王様!」
私 「…!」
信じられなかった。アイツは冷酷非道。人を尊敬もしない。きっと…
人間界での暖かい思い出が何処かで残っているのだろう。きっとまたいつか会える。
信じて待っていれば。
バハムート 「烏丸」
烏丸 「何だ?」
バハムート 「…これからも…一緒にいてくれるか?」
烏丸 「あぁ、約束だ」
いつか二人がまた笑い合えます様に。