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ローレン本当クズ男代表だよ、... なんでいけめんなんだよ!
「都愛ー?なんもなかったんじゃないのー?」
『まってまって、わたし知らないんだけどなにこれ』
ほんとうに何も知らないわたしと
少し怒った雰囲気の叶くんににゃははと笑うふわっち。
本当に刀也以外男の人と遊ぶことがないから何も心当たりがない。
しかも刀也とそんな馬鹿みたいな距離感になることなんて一度たりともない。
となるとやっぱり犯人は……。
ちらりとローレンの方に目を向けるとばちりと目が合ったがすぐに逸らされる。
気まずそうに煙草を灰皿に押付けていた。
「手出してこないくせにちゃっかり跡はつけんのね」
「かなり都愛ちゃんのこと好きっしょ、そいつ」
叶くんにさらりと首を撫でられる。少しくすぐったい。
いつ、つけられたんだろう。
キスマークなんて人生で一度もつけられたことなんてないけれど
漫画とか小説ではちょっぴり痛いって書いてあった。
痛いのは嫌いだからつけられたらそんなのすぐ気づくはず。
寝ている時に付けられた?いやでもなんのために?
「ローレンとかこういうのすぐつけそー、どういうときにつけんの?」
「いーやかなかな、こいつそういうのつけないんよ。全員遊びだからーって」
「おい湊」
ドキリとした。
「えーじゃあローレンがもし付けるってなるとその相手は特別なの?」
「んー」
「言うてみローレン」
「……まあ、そりゃ特別だろ」
ガタン!!
視線がわたしに集まる。
ローレンの言葉になんだか耐えられなくて落ち着かなくて勢いで席を立ってしまった。
「都愛ちゃん?」
『……あっ、ご、ごめんわたしお手洗い行ってくる!』
気をつけるんだよなんて叶くんの言葉を無視して小走りで席を離れる。
わかんない。わかんないけど、ローレンがつけた保証なんてないけど、
でももしこれがほんとにそうなら、
じわじわと体温が上がっていく感覚がする。
顔はさっきから熱でもあるんじゃないかと心配になるくらいにはずっと熱い。
落ち着かなきゃと思い外に出る。
普段なら寒いと思ってしまうような風も今は丁度よく感じた。
……諦めろって言ったのはそっちなのに。