『担当執事達に愛される日々』〜御奉仕致します、主様〜
SIXTH butler ルカス・トンプシー
私の朝はベットの温もりとの戦い。
一方その頃。3階執事部屋。
『んん……。寒い…ベットから出たくないなぁ。でも、主様起こさないとね……。』
私は眠気眼の目を擦る。
『ふわぁ…。』
私は支度を済ませて2階へ向かう。
『きっと主様も寒いの苦手だからベットにまだいるだろうな。』
コンコンっ。
『失礼します、主様。』
ガチャ。
『朝ですよ。おはようございます。主様。起きてくださいね。』
『ん…ルカス…?』
『はい。起こしに来ましたよ。』
『ん、やだ…寒いもん。』
『ふふっ。そうですか…では…。』
私は主様のベットに腰かける。
『身体が熱くなれば…起きられますか?』
『っ……!?待っ――。』
ルカスは私の耳元で囁く。
『早く起きないと…。悪戯しちゃいますよ…?』
私は飛び起きる。
『ふふ、おはようございます。』
『お、おはよ……。』
『今日はお仕事ですよね。遅刻する前に起きて良かったです。』
『う、うん…。』
『身支度お手伝いしますよ。』
『ありがとう。』
(心臓に悪い……。)
私は支度を済ませた。
『では気をつけて行ってらっしゃいませ。』
『うん。行ってきます。』
『…行っちゃった。…主様が帰ってくるまで退屈だなぁ。…薬の調合でもしようかな。その後はパウンドケーキでも食べちゃお。ふふっ。早く会いたいなぁ。』
『…よし。薬の調合は終わりにしよう。さてさて、パウンドケーキを…。』
その時だった。窓に伝書鳩が止まる。
『ん?伝書鳩……?グロバナー家からか…うぅ、私のパウンドケーキ…。』
私はローブに着替えグロバナー家に向かう。
そして、夜――。
『私の世界のパウンドケーキ喜んでくれるかな。有名なパティシエが作ってくれたやつ。200個限定…。今日やっと買えたからルカスと食べちゃおっと。』
私は3階執事部屋に向かう。
コンコンっ。
『どうぞ。開いてます。』
ガチャ
『ルカス…今いいかな?』
『主様…おかえりなさいませ。すみません、お出迎えできなくて…今日忙しかったもので……』
『何かあったの?』
『はい。グロバナー家から呼び出されてパウンドケーキを食べ損ねたんです…。』
『…尚更持ってきてよかった。これ。私の世界のパウンドケーキ。有名なパティシエが作ったものなの。ルカスの好きな赤ワイン風味のチョコパウンドケーキだよ。』
『これを私の為に…?』
『うん。一緒に食べよ?』
『凄く嬉しいです…。はい、食べましょう。』
主様と私は一緒にお酒を飲みながらパウンドケーキを食べる。
甘くてすぐに酔いが回りそうなそんな味がする。
『美味しいです……。きっと主様と食べてるからですね。』
『ルカス……そ、そうかな。』
『ふふ、お陰様で元気になりました。
ありがとうございます、主様。』
『ううん。私もルカスと食べれて嬉しいよ。』
お互いパウンドケーキを噛み締める。
甘い食感が口の中に広がり…その空間も甘く包まれていた。
次回登場する執事
ヒント みんなのお兄さん
(あの人しかいない)。
コメント
4件
あーあ私の心臓がどっか行ったんだけどやばいあんな起こし方したら逝くって笑次回楽しにしてますお兄ちゃん待っててね(゜∇^d)!!笑最高です、、、†┏┛墓┗┓†