『担当執事達に愛される日々』〜御奉仕致します、主様〜
SEVENTH butler ベレン・クライアン
今日は甘やかされる1日になりそう。
それもそのはず。
『ごほっ。げほっ。』
『主様…大丈夫?』
私が風邪を引いてしまった。
『ごめん、ベレン……。』
『謝らないでよ。俺の事頼って欲しいな。食べたいものあるかな。作るよ。』
『そんな、悪いよ…。』
『いいからいいから。ただでさえいつもお疲れなんだから。それに俺が主様のこと甘やかしてあげたいんだよ。』
『ベレン…。』
『お粥食べられそうかな。』
『うん…ありがとう。』
ベレンはニコッと微笑み、私の部屋を後にする。
『よし、まずはパンを細かく切って…パン粥にしよう。それで野菜ベースにして……。
風邪を引いてる時は生姜とかほうれん草がいいらしいからそれも入れよう。身体も温まるし。後ゼリーも作ろう。』
数時間後。
『お待たせ、主様。起き上がれるかな。』
『うん…。』
『はい、パン粥だよ。少しでいいから食べて欲しいな。』
『美味しそう…。』
『ふふ、良かった。フーフー…。』
『ベレン…?』
『食べさせてあげる。あーん。』
私はされるがままあーんを受け入れる。
『もぐもぐ…美味しい…。』
『良かった。ゼリーもあるからね。
食べ終わったら薬飲もうか。あとおでこに乗せるタオルも変えようね。』
『至れり尽くせり……流石ベレンだね。』
『ふふ。ベレン兄さんに任せなさいってね。』
私はベレン特製パン粥とゼリーを食べて薬を飲む。
『食べたら眠くなった……。』
『今はゆっくり休んで、元気になったら一緒にお出かけしよ。』
『うん……。』
『主様が眠るまでここにいるからね。』
ベレンは私の頭を撫でる。
(ベレンの手、気持ちいい…。冷たくて…。)
『すぅ…すー…。』
『ふふ、可愛い寝顔…。
おやすみ。主様。』
チュッとおでこにキスをする。
次の日――。
『ん、咳も出なくなったね。熱も下がった?』
『うん。お陰様で。』
『でも今日一日は安静にしてないとダメだからね。』
『はぁい。』
『ん、いい子だね。じゃあ俺お皿下げてくるから、すぐ戻ってくるからね。』
数分後。
『主様風邪引くといつもより可愛いんだなぁ…。覚えておこう。』
コンコンっ。
『主様。何かして欲しいこととかないかな。 』
『して欲しいこと?うーん…。じゃあ一緒にお話しよ。』
『もちろんいいよ。』
主様とたわいのない話をした。
仕事のこと、主様の話。カクテルの話。
主様と話してると楽しくて時間があっという間だ。
『主様と話してると楽しいよ。』
『私もだよ、ベレン。 』
『明日一緒に街にお出かけしに行かない?』
『うん!行こ!』
『わかった。じゃあ今日はいい子でおやすみ。』
俺は主様のおでこにキスを落とす。
チュッ。
『!!ね、熱上がる……っ。』
『ふふっ♪』
このお兄さん…危険。
次回登場する執事
ヒント もふもふ大好き肉しか勝たん
(もふもふと肉の過激派)
コメント
4件
ありがとうございます最高でした小説描くのとっても上手です私苦手なので尊敬です❗️