コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※出水公平の夢小説
※キャラ崩壊注意
※原作とは関係ありません
「」→夢主 『』→出水公平〔〕→その他のキャラ
〈〉→モブ ()→小さな声で呟く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜数日後の訓練室〜
『今日太刀川さん来るって言ってたけど、そろそろ来るかな?』
「はい!ちゃんと練習の成果見せたいです!」
『お、意気込み十分だね〜笑』
そう言いながらも、先輩の口調には少しだけ力が抜けていた。その理由に気づけないまま、私はトリガーを起動する。
「アステロイド!」
『お、いい弾道だ!ちゃんと狙えてるじゃん!』
いつものように笑顔で褒めてくれる先輩。その瞬間、後ろから声がした。
〔お〜、ほんとに上達してんじゃん!〕
『……あ、来た』
〔出水がちゃんと教えられてるとは思わなかったわ〜笑〕
『うるさいっすよ太刀川さん笑』
〔夢ちゃんやっほ〜笑〕
「こんにちは太刀川さん!」
〔ーーーーーー。ーーw〕
「ーーーーー。ーーw」
太刀川さんと話すのは久しぶりで、とても楽しかった。出水先輩はそんな様子を横目で見ながら、頬を掻いた。
『……(そんな嬉しそうな顔、俺の時もしろよ)』
「え? なんか言いました?」
〔お、出水〜!俺と夢ちゃんが仲良くなって嫉妬してるのか〜?笑〕
『はぁ!?違いますって!』
〔図星〜!顔赤いぞ〜!笑〕
『やめてください!笑』
そんな二人のやり取りを見て、私は思わず笑ってしまった。
「先輩って、太刀川さんと話すといつもテンポいいですね!」
『……まぁ、慣れてるだけだよ笑』
〔夢ちゃん、出水の射撃フォームさもうちょっとこうした方がいいんじゃない?〕
太刀川さんはそう言って、私の手を取った。
「なるほど、こうですか?」
〔そうそう、センスあるじゃん笑〕
『……』
〔なぁ出水、夢ちゃんこのままいけば十分B級に上がれそうだな〕
『……え、あぁ、まぁ、そうっすね。』
訓練が終わって、太刀川さんは帰っていった。
「太刀川さん、すごく優しかったですね!」
『……そうだな。』
「それに、太刀川さんやっぱかっこよかったです!大人!って感じで!笑」
「...先輩、もしかして疲れました?」
『んー...まぁ、ちょっとだけな笑』
笑ってはいたけど、その目の奥が少しだけ寂しそうで、私は胸がチクッとした。
『ま、いいや。夢ちゃん、今日の動きすげぇ良かったよ。ほんと、びっくりした。』
「ありがとうございます!」
『...でも、俺のことももう少し褒めてよ笑』
「えっ?笑 じゃあ」
私は少し照れながら言った。
「先輩が教えてくれたおかげです。ほんとに、あ
りがとうございます。」
『...あー、ずるいな、それ。』
「え?」
『なんでもない笑』
訓練室の窓から差し込む夕陽が、出水先輩の横顔を淡く照らしていた。
その表情は、いつもより少しだけ優しくて、少しだけ切なかった。