TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

アウトサイド

一覧ページ

「アウトサイド」のメインビジュアル

アウトサイド

2 - 第2話これからの始まり

♥

9

2024年11月30日

シェアするシェアする
報告する

冷たい風が頬を刺し、ユズとリクは雪に覆われた道を黙々と歩き続けた。 おばさんの声が、まだ耳に残っている。


二人の心には不安と希望が入り交じっていた。


「おばさんは私たちのこと心配してるかな?」

「そうだね」


ユズはリクの頭にのる雪を軽く払った。



二人はしばらく無言で歩き続けた。

雪は深く、足を取られるたびに互いに支え合った。

やがて、見覚えのない景色が広がり始めた。



「リク、あれを見て!」


ユズが指さした先には、たくさんの木々があった。



まっすぐと進み、目の前に着いた頃には、

はるかうえを見上げても先の見えない大きな木が無数にあった。

木々の間からは薄い光が漏れており、幻想的な雰囲気を醸し出していた。


「ここが冒険の始まりだね」


森の中に足を踏み入れると、灰色の雪が木々の緑と混ざり合い、神秘的な風景が広がっていた。


「怖いね、でもワクワクする」


「そうだね」



二人は慎重に進みながら、森の奥へと進んでいった。途中、いくつかの小動物が姿を見せたり、遠くで聞いたことのない生き物の鳴き声が聞こえたりした。全てが新鮮で、不思議な感覚だった。




やがて、森の中に小さな小屋を見つけた。古びてはいるが、休憩するには十分に使えそうだった。


「ここで少し休もうか」


「うん、少し、寒い」



二人は小屋の中に入ると、すぐに火を起こし、カンパンを分け合った。

少しすると、暖かさが体に広がり、疲れが少し和らいだ。


「この小屋は誰のものだろう?誰かが住んでいたのかな?」

ユズが不思議そうに小屋の中を見回す。


「わからない」


疲れた様子のリクを見て、ユズは微笑んだ。

外への旅はまだ始まったばかりだ。

これからどんな冒険が待っているのか、二人には分からなかった。




夜が更け、二人は暖かさの中で眠りについた。

夢の中でも、広がる未知の世界の冒険が続いていた。

この作品はいかがでしたか?

9

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚