テラーノベル
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episode 1
「 日常 」 ※ まだ出会いません
太陽の日差しが眩しいくらいに感じさせて
くれる朝。
YG学園女子高等学校とBIGBANG高校の校門
に生徒たちがぞくぞくと入ってくる
モブ 「 ねぇ 、君 可愛いね !?
連絡先交換しない !? 」
モブ 「 え ~ 、 仕方ないなぁ … 」
かつて昔は女子校の生徒は男子校のナンパという行為を無視していたが 「 慣れ 」というものがそのルールを壊してくれた
そしてそこへ同じテンションで
入ってくるのが
ジェウ 「 えぇ !? 俺の連絡先も貰う !? 」
BIGBANG高校
3年1組 担当 カン・ジェウ _
モブ 「 大丈夫 で ー す 。 」
若手でイケメンだがそのもったいない性格のせいで今日も女子生徒から引いた目で見られている。それでさえも彼は諦めないのだ。
ヨンベ 「 ったく … 先生朝からまたナンパ ?? 」
鞄を肩にかけて茶髪のオールバックを纏わせながら登場するこのイケメンは
BIGBANG高校 3年1組 トン・ヨンベ
そしてその横をイヤホンをつけて飴玉を咥えながら登場するのが
ジヨン 「 … きも 」
BIGBANG高校 3年1組 クォン・ジヨン
その美形と赤髪の派手さに誰もが視線を
彼に向ける。
だが彼はそんなことはどうでもいいかと思うように校門をくぐっていった
ヨンベ 「 じゃ、先生 また後で !! 」
太陽のような笑顔と片手で手を振るようなサインをしてジヨンの後を追っていく。
ジェウ 「 … イケメン 、腹立つ !! 」
心底 先程の失恋 + イケメンへの嫉妬さで
彼の心はズタボロだったのにまたもや
イケメンが後ろから登場する。
タプ 「 … おい 、邪魔だ 」
鋭い視線で先生のことを睨み
通り過ぎていく。
BIGBANG高校 3年1組 チェ・スンヒョン 。
ジェウ 「 おい !! 一応俺先生だぞ !? 」
ジェウが彼の背中に叫ぼうとも彼は振り向かずにそのまま去っていく。
ジェウの怒りゲージは上がるだけだった
そしてその後ろを通り過ぎる淡いせっけんのような香りに振り返る
テソン 「 あ 、おはようございます 」
茶髪の内巻きボブに微笑むその天使のような微笑み方。
YG学園女子高等学校 2年A組
カン・テソン
ジヨン 「 テソン ちゃん !! 」
彼の不機嫌は上機嫌へと変わって
またもやナンパを始める
ジェウ 「 今日も可愛いね !!
そろそろ連絡先交換しない !? 」
テソン 「 ふふ、急いでますから 」
そうやって小走りのように校門へ と
去っていった。
今日も失敗へと終わる
ジェウ 「 くそぉぉ … 」
地面に倒れ込むように泣き叫ぶ彼を誰も慰めようとはせずに通り過ぎていく。
それも日常の一コマだからだ。
そしてその後ろから誰もが振り返るような綺麗な黒髪のポニーテールを揺らしてその爆発的な顔面で鼻歌を口ずさんで現れたのが
スンリ 「 ~ ♪ 」
YG学園女子高等学校 2年A組
イ・スンヒョン
ジェウ 「 スンリちゃん !!
かわいいね !! 今日も !! 俺と結婚してぇ !! 」
スンリ 「 おはようございます ッ 」
彼女だけが彼にちゃんとまともに向き合ってくれるのだ。その愛嬌でジェウ先生の心はもう浄化されていく
ジェウ 「 昨日のインスタも見たよ ‼️
俺のコメント見てくれた ー !? 」
スンリ 「 気づかなかったです !! 」
この問題発言でさえも日常。
スンリは気持ち悪がるのではなく笑顔で
彼を通り過ぎていく。
キーンコーンカーンコーン
ベルの音ともに生徒たちが着席していく。
教室の扉を開けて出てきたのは
YG学園女子高等学校 2年A組
担当 キム・ミナ
ミナ 「 おはよう ~ !! 」
誰もが振り返る美人と噂されていて
生徒想いの優しい先生だ
ニコニコと教室に入ってきたかと思えば
教卓に出席簿を置いて前を向く
ミナ 「 そういえば みんな 、
昨日言ってた良い感じの人とどうなの~ !! 」
完全に乙女顔だ
女子 「 きゃ ~ !! 先生かわいい !!
聞いて 聞いて !! ご飯誘われたの ~ !! 」
みんなが一斉に手を挙げて発言する
ミナ 「 なにそれやばい !! 」
その光景を窓際の席のスンリは
前髪をくしでときながら見ていた
スンリ ( みんな元気だな ~ … )
テソン 「 みんな恋してていいなぁ ~ 」
そして隣の親友であるテソンが両手を頬に触れさせながら羨ましい眼差しで見ていた。
まぁ私も平然なフリをしているけど結構
羨ましい…
スンリ 「 だよね ~ …
私も恋したいなぁ 、 」
テソン 「 だよね ~ 」
恋をしているものはお互いに報告しあって盛り上がっているが恋をしていないものはその話題についていけないのだ。
そして放課後。
スンリ 「 よし 、 帰ろ ~ 」
テソン 「 あ 、ねぇ 。
今日寄り道しちゃダメかな ?? 」
スンリ 「 寄り道 ?? いいけど …
どこ行くの ?? 」
テソン 「 図書館 !!
お菓子作りするから本借りたくて 」
スンリ 「 いいよ 。
どこの図書館 ?? 」
テソン 「 ここ近くの図書館なの 。
校門を出てすぐそこの 」
スンリ 「 そんなとこ図書館あったんだね ~
よし、じゃあいこう 」
テソン 「 ありがと ~ 」
BIGBANG高校 ( 朝のHR )
キーンコーンカーンコーン
男子 「 やばい !!
ナンパ成功 !! 」
「 めっちゃいいやん !! 何送った !? 」
ざわざわ …
ジェウ 「 やっぴ ~ !! ☆ 」
そして登場。
男子 「 おっは ~ 、 ジェウっち 」
ジェウ 「 ジェウぱいせんって呼んでおくれよ 」
教卓の上に座って決めポーズをする
ヨンベ 「 いや教卓に座るなよ 」
そのツッコミでまた今日も騒がしい1日
が始まる 。
ジェウ 「 もうヨンベは真面目だな ~ !
ってことでだ !! 」
すたっと教卓を下りてくるっと後ろを
向いて黒板に1文字 。
「 愛 」
ジェウ 「 聞いてよ !! みんな ~ !!
今日も朝から女子高の生徒みーんな
可愛かったんだっ !! 」
( もう捕まれよ ) と 誰もが思った
ジェウ 「 連絡先交換してほしかったのに
逃げられちゃってさ ~ !!
ま、次だよね !! 次 !! 」
そう言ってウィンクして見せるがもう誰も
見てはいない 。
全員が肘をついたり机に突っ伏したりと
だるいアピールをしてる
それでも辞めないのがこの男だった
ジェウ 「 みんなノリ悪いなぁ !!
ま、いいけど !! 」
今日も男子校の生徒は元気だ
そして時は流れて放課後 。
タプ 「 … 」
無言でなにか急ぐように鞄の支度をする
彼を全員が視線を向けていた
男子 「 なに彼女 !?
待たせてんの !? 抜け駆け !? 」
タプ 「 … は ?? 」
すごく迷惑そうな顔をして鞄を背負う
タプ 「 違う 。 」
そして教室を出ていった。
男子 「 冷たくね !? 」
ジヨン 「 … そんなもんだろ 」
机に伏せていた彼もタプを追うように
教室を出ていく。
ヨンベ 「 んじゃ、またな !! 」
太陽みたいな笑顔して教室を出ていく
彼も二人を追ったみたいだ
ジヨン 「 おい 。 タプ 」
タプ 「 ん ?? あ、 ジヨン か … 」
ジヨン 「 俺じゃ不満だったかよ 」
タプ 「 別に 」
ヨンベ 「 どこ行くんだよ !? 」
ジヨン 「 … うるさ 。
耳元で話すな 」
タプ 「 図書館 。
近くに出来たら小説みたい 」
ヨンベ 「 いいじゃん !! 俺も行く !! 」
タプ 「 用あるの ?? 」
ヨンベ 「 別に ?? 暇だから !! 」
タプ 「 … ジヨンは?? 」
ジヨン 「 … ん ~、 ま、行く。 」
ヨンベ 「 ほら、行こうぜ !! 」
タプ 「 おい。走んなよ 」
ジヨン 「 めんどくせぇ ~ 、」
2人がヨンベを追いかけるように
校門を出ていく。
この後、出会うことになるなんて
この5人は知らなかった
episode 1 終
コメント
1件
控えめに言って最高🥹🩷👍