テラーノベル
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朝までずっと抱かせてよ
さらっと涼太に言われ
心臓が飛び出しそうなんですけど
あの
たしかに好きって伝えたし
キスも心地よかったよ
でも
その
いきなり あの
翔太)まってぇー
そこで目が覚めた
ここのところ毎日
涼太に抱かれそうになる夢をみる
オレはたしかに目立つ存在だ
でも口を開けば話し方は雑だし
思ったことはすぐに言って
その場が凍りつくなんて日常にある
そんなオレを日々助けてくれて
温かく手を差し出してくれる
人との距離を見がちなところも
充分に理解してくれて
程よい場所にいてくれる
好きになるのに時間はかからなかった
オレだけが意識してるのか
なんかモヤモヤする
翔)支度しないと
涼太が毎日迎えにきてくれる
涼)おはよ 翔太
翔)うん
人通りの少ない通路をわざわざ選んで登校する
もちろん手を繋ぎたいから
涼太は普通の道でも手を繋げると言う
そんな言葉が出る時は涼太の後ろにバラの花が見える
涼)翔太 こんど家に泊まりにおいでよ
聞けば週末に両親が出かけて1人になる
一緒にできたら楽しいだろうと新作のゲームも
買っておいたから
翔)うん!
涼太と付き合ってから
たぶんオレが彼女だろうと
色々と動画もみた
そんなことをやっていると
あっと言う間に週末になってしまった
涼)いらっしゃい
頷きながら涼太の部屋へ入る
今日はどうしても
ベッドに目がいってしまう
それに気づいたのかわからないが
涼太がささやいた
一緒の布団でいいよね
一瞬で真っ赤になって下を向くオレに
涼太はまた容赦なく言葉をかける
嫁にもらうつもりだから
今夜どうなるのオレ???
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