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隣にいて欲しい

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隣にいて欲しい

1 - 隣にいて欲しい

♥

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2023年09月01日

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⚠︎︎注意⚠︎︎

現パロ

特に何も無くイチャイチャしてるだけ

でも付き合ってない

デリレイ

隣にいて欲しい

「レインくんおはよ〜!」

通学路を歩いていると聞きなれた声が聞こえてくる。

「……」

「え、無視~?挨拶くらいしようよ〜」

朝、毎日のように俺に絡んでくるこの人は1つ上の学年のデリザスタ(先輩)

正直、態度や喋り方など、色々な所がうざいし気に食わないがいくら無視しても子供のように着いてくるため対処しょうがない。

「…おはよう」

「うんうん!挨拶大事!ところで今日さ〜」

俺は静かに学校に行きたいだけなのにどうしていつもこうなるのか…

「はぁ…」

やってくるものは仕方ない、教室に逃げ込んでしまえばこちらの勝ちである。

俺は早足で通っている大学に向かった。


昼食の時間、いつもは食堂だが何気なく外で食べたくなり庭にあるベンチで昼食を済ますことにした。これが悪い判断だったのかもしれない。

「………」

「…あちゃ〜…」

見覚えのある金髪…デリザスタの手に握られているのは殴られて顔が腫れ上がった男の胸ぐら。デリザスタの反対の手からは血が滴っている。明らかにあいつがやった。

「…何してる」

「いやぁ…ね?こいつがムカつくこと言うからさぁ…気づいたらこうなっちゃった」

男は小さな声で「助けて」と繰り返していた。

「…はぁ…とりあえず離してやれ」

「は?なんで?別にいいじゃん、こいつが悪いんだもん」

「そんなの関係ねぇ、もうそいつボロボロだろ」

「……チッ」

そうしてデリザスタが乱雑に男の胸ぐらを離す。すると男は走って奥の方に逃げていった。

「あーぁ、やっぱ殺しときゃ良かった」

「怖いこと言うな……手、怪我してるだろ、手当してやる」

「…優しーね、ありがと」

デリザスタは素直に血塗れの手を差し出す。

医務室がすぐそこで良かった。

救急箱を取ってきて手当する。

やけに静かで素直だった。

「…よし、できたぞ」

「さっすがー!レインくん器用だね」

「…なんであんなことしたんだ」

ふと気になって聞いてみた。

デリザスタは確かにキレやすいが、あそこまでやる奴じゃない。

となればなにか理由があるはずだ。

「……レインくんをさ、いやらしい目で見てたから」

「…は?」

いやらしい目?どういうことだ?俺は男だぞ

「レインくんって、意外とそういう人達に人気あるの知らないでしょ」

「俺さ、レインくんがなんか…そういうのになって欲しくなくて…」

「あの男の話聞いた時「俺のなのに…」って思っちゃってさ~」

「…」

こいつの言っている意味は分からない。

ただこいつは…俺のことが大切だと思ってくれているのか、守りたいということなのか、はたまた…

「…そうか」

「え、まってなんかさ、他にないわけ?」

「何がだ」

「気持ち悪いとか、」

「誰がだ」

「俺だよ、レインくんは誰のものでもないのに、勝手に俺のって思っちゃったんだよ?」

「…別に、なんとも思わない」

少しモヤッとはするが、この話は一旦置いておこう。

話を聞くにつまりこいつは俺のせいで手を怪我したと、そしてあの男も死にかけたと、

……悪い事をしたな…いや、あの男はどうでもいいが。

「…怪我、大丈夫か?」

「んー?これは全然!よくある事だから、喧嘩するとね!」

…喧嘩すると…じゃあ喧嘩しなければ怪我をしないと…なるほど。

「それじゃあもう喧嘩するな」

「なんで?」

「お前が喧嘩したら、また手当しないといけなくなる」

「……なにそれ、怪我したらまた手当するって言ってるのと一緒じゃん」

「?、そうだが?」

「その手当が面倒だから、もう喧嘩はするな」

「俺も、お前に隣にいて欲しい。」

略:そばにいないと監視ができないだろ。

「…あはっ、そっかぁ!」

「じゃ、気をつけよ!」

やけに素直だが、この方がこちらとしては助かる。





その後、大学に先輩が後輩に猛アタックしているが後輩はまるで気がついていない。という噂が立ち、学校内の女子数十名の話題がそれで持ち切りだった。

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