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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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↑主人公の桃音姫(左



山々に囲まれ、霊峰・富士の麓の甲斐国。これはそんな国で起きた、身分違いの哀しい愛の物語。


甲斐国、椿山城

その一室にわたし――圓はいた。

開け放たれた戸から風が吹き込む

白い”なにか”が風にのってやってきた

生まれたときから身体の弱いわたしは、季節が巡っていることにも気がついていなかった

「さくら?」

布団の中で呟けば、そっとこたえる声があった

「ええ、庭の桜はとても見事ですよ」

兄・信昭の小姓、輝王丸だ

柔らかなその声が心地いい

「輝王丸、桜が見たい」

小さな、でもはっきりとそう言うと輝王丸は突然立ち上がった

「どこへ、いくの?」

「姫様の乳母を呼んで参ります」

「輝王丸がいい

一緒に見てほしい」

仕方なさそうに笑って、わたしの手を取る

「ゆっくりですよ?

倒れられたら困りますから、ね?」

こくり、と頷けば、優しく微笑む

「どうですか?」

「きれい…

ありがとう、輝王丸」

風が吹いて、桜の花びらが散る

それは桃音姫と輝王丸の運命を暗示しているようだった


☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚


はじめまして、はるかです

ここまで読んでくれてありがとうっ


私は戦国が大好きです

皆さんはどうですかね?

甲斐国は今の山梨県です


それではここらへんで…

あ、フォロー、おねがいしますね


それでは、また次回お会いしましょう

この作品はいかがでしたか?

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