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二章 神噺
19話 「神噺・漆|終|」
注意。
今回の話は、ストーリー上の都合と尺取りの限界から、本編がかなり短くなっています。
でも、内容は過去一にしたつもりですので、最後まで読んでくれると嬉しいです。
「…導ちゃん?」
凄まじい魔力を使ったのだろう。周りは、怨霊や殺気もろとも荒野になっていた。
「はは…嘘だよな…?起きてくれよ…!起き
ろよ…!! 『導』ぇぇぇぇ!!」
その時、『導』の腕がピクリと動く。
「っ!『導』!」
しかし返事はなく、いきなりパッと、『導』の体が消えてしまったのだった。
その後、しょこらたちが駆けつけた頃には、荒野になった神社にただぽつんと、碧だけが倒れていた。
「おーい、大丈夫だったか…っておい!?」
「うえええええんしょこらああああああ」
「おいおいどうした!?」
「『導』が…『導』があ!!」
「は!?」
この世界では、どんなに残酷なことがあろうと、耐え抜いて行かなければいけない。
しかし今日、碧は知った。
どんなに耐え抜こうと、絶対に耐えることの出来ない悲しみがあるということ。
そして、大切な人を失った悲しみは、決して癒えることのない心だということ。
しょこらたちが呆然とする中、ただ一人泣き続ける碧であった。
果たして、体編変成事件の黒幕とは、一体誰なのか。
そして碧は、2000年以上続いた悲しみを断ち切ることはできるのか。
次章、喪失編。
お楽しみに。