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ふたりきりの夜、ゲームも配信も終わって、静けさだけが残る部屋。
葛葉と叶は、ソファに肩を並べて座っていた。
さっきまでは何でもない会話をしていたのに――ふとした沈黙が訪れる。
『……なあ、叶』
「ん?」
『お前って、さ……初めてキスしたの、いつ?』
「えっ」
一瞬、空気がぴたりと止まった。
葛葉は何でもないような顔をしながらも、耳まで真っ赤だった。
『いや、ほら。普通、そういうの……いつくらいにすんのかなって思って』
「それ、僕に聞くの?」
『お前以外に誰がいるんだよ……!』
「……もしかして」
『……っ、べ、別に深い意味とかじゃねえからな!?』
叶はくすっと笑った。
「葛葉、もしかして……“したい”の?」
『っ……う、うるせぇ……っ』
「かわいすぎるでしょ」
葛葉は完全に真っ赤になってうつむいたまま。
叶はそんな葛葉の頬にそっと手を添えた。
「……僕も、したいなって思ってた」
『……マジで……?』
「うん。すごく」
ゆっくりと顔を近づける。
葛葉のまつ毛が震えて、視線が揺れる。
「でも……葛葉から来てくれたら、嬉しいな」
『……ハードル高ぇんだよ、こういうの……』
「僕は、ずっと待ってるよ」
数秒の沈黙。
そして――葛葉は、決意を込めて小さく息を吸った。
『……じゃあ……目、閉じとけよ……』
「うん」
叶の目がふわりと閉じられる。
葛葉は、それを見届けてから、唇をそっと近づけた。
震えるくらいの距離。
触れた瞬間、心臓の音がうるさいほどに響く。
でも、それはたしかに――
初めてのキスだった。
『……っ』
「……ん、」
数秒のキスが終わって、ふたりはそっと離れる。
『……ど、どうだった……?』
「最高。幸せでしにそう」
「……俺も……」
肩を寄せたまま、いつまでも熱が冷めないふたり。
『なあ、叶』
「なに?」
『……もう一回していい?』
「……ふふ、もちろん」
2回目のキスは、さっきよりもずっと長くて、甘くて――
ふたりの距離は、少しずつ、確かに近づいていった。
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