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現在、明日行われる文化祭への最終準備をしているらしい弐年参組。
安倍晴明「お夜食買ってきたよ~!!」
一同「……」
安倍晴明「って…大丈夫?」
へんじがない。 ただの しかばね のようだ。
……すみません、ふざけました。
いやでも、そのぐらい悲惨な状況の屍──もとい生徒が、教室に転がっている。
マシュ「参組はお化け屋敷やるの?死体役上手だね〜」
安倍晴明「いや、本当の死屍累々だよ……」
一方その頃織姫は、
瀬石織姫?「あはは、80年前よりかはマシ、80年前よりかはマシ、……ふふっ」
五月姫「……瀬石ちゃん、本物のお化けに取り憑かれたみたいですね」
安倍晴明「え!?大丈夫!?」
彼女……いや“彼女ら”に何があったかと言うと──
【数時間前 空き教室】
瀬石織姫「響、ちょっと来て」
天井に向かって織姫が言うと、
鏡見響「はい」
音を一切立てずに、少女が現れる。
織姫──いやここでは“都市王”と言ったほうが妥当か──の眷属であり、鏡の付喪神の上位互換である「雲外鏡」という妖怪だ。
瀬石織姫「しばらくの間、うちに代わって活動して」
鏡見響「承知」
【現在 弐年参組】
ということで、現在ブツブツと何かを唱えているのは、織姫ではなく響なのだ。
織姫に化けた響〔……都市王様、重労働から逃げたな……最悪〕
ガラガラ
蓮浄ゆり「皆さん、明日の準備できましてよ。試着を──って、あら、あなた達だけですの?」
入道連助「一部の部活組は部活の出店もあるから今はそっちに行ってるよ」
蓮浄ゆり「困りましたわね……」
瀬石織姫(本物)〔……あ、響。もう重労働する必要なくなったみたいやし、試着ん時に上手いこと交代して。〕
鏡見響〔はっ倒しますよ?〕
瀬石織姫(本物)〔罰せられんのはアンタやで〕
部活組は晴明(暇人)と佐野(付き添い)が呼びに行き、その間に教室にいた女子は着替えた。
歌川国子「ちょっと私の短くないかしら///」
秋雨玉緒「超可愛い~!!」
泥田耕太郎「な?テーマをチャイナ服にして正解だったろ?」
秋雨玉緒「泥田が土下座したかいがあったな」
瀬石織姫「……ふふっ」
泥田が土下座していた場面を思い出し、思わず笑ってしまう織姫。
そのとき――
ヴーッ、ヴーッ……
織姫の電話が鳴る。
瀬石織姫〔…………〕
歌川国子「電話?」
瀬石織姫「ごめん、電源切り忘れ……」
歌川国子「大丈夫よ。電話出たら?」
瀬石織姫「マジでごめん」
謝りながら、織姫は廊下に出る。
織姫――都市王の表情は、電話をかけてきた相手の名前を見て、一瞬険しくなった。
瀬石織姫「ちょっと、今度はアイツ、何やらかしたん?」
???①『別にあの人、今回は何もやらかしてないよ』
瀬石織姫〔それはそれで、天変地異の前触れな気がして怖い……〕
???①『ところで都市ちゃん』
???②『おい獄卒、その態度はやめろと何回言えば分かる』
2人の声が、なんだか懐かしい気がする。思わず苦笑した。
瀬石織姫「別にうちは構わへんよ」
???②『都市――』
???①『ところで秦ちゃんがさ、百鬼学園の文化祭に行きたいらしいんだよね』
瀬石織姫「え……」
正直言って、チャイナ服姿を見られるのはかなり屈辱的だ。
???①『やっぱりやめておいたほうが――』
瀬石織姫「いや……別に構わへん……けど……。てか輪達も来るらしいし。そっちで来るんは、秦だけ?」
???①『いや、俺も行かないと危ないと思うし』
瀬石織姫「秦もかなりの問題児やしな……閻魔と比べるとマシやけど。宋は?」
???②『俺はいい。バイトが入ってる』
瀬石織姫「www」
何故かツボっている織姫。バイト中の彼を想像したのだろうか。
ちなみに画面の向こうで、主も1人でクスクス笑っているのだが……。
< ―――!
そこで参組の方向が騒がしくなった。
何かまた晴明がやらかしたのであろう。
瀬石織姫「……あー、ごめん、もう切るで。小野君?によろしく。また明日」
???①『小野村ね。じゃあまた明日』
電話を切り、教室に戻った織姫は絶句した。
段ボール迷路が、見るも無惨な姿になっていたのだ。
歌川国子「あ、瀬石さん!」
瀬石織姫「何があった……」
文化祭は無事、スタートするのだろうか……
これ投稿すんの、お久ですな。相変わらず漫画返ってこないです……。
しばらくは、ゆずの「ぬらりひょんの嫁」などの原作に沿った展開の二次創作を参考に書いていきます。
次回は業業組を無理やり百鬼学園に引きずり込んで……じゃなかった、引き連れてきます!だって業業タグつけてるのに、全然業業要素ないんだもん……
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