テラーノベル
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※いつも以上のキャラ崩壊注意(学生パロ)
※何でも許せる方向け
kn視点
毎週月曜日の放課後。
いつも忙しく活動をしているサッカー部の練習がない日。
サッカー部のいないグランドから聞こえる声はいつもより少なく、静かな廊下には俺の足音がよく響いた。
「はぁ…」
またか…
一階の1番奥にある保健室。
出る時に消したはずのその部屋から漏れる電気の光を見てため息を吐く。
ガラガラ
ドアを開いて目に入るのは、いつも同じ子。
「!きんとき先生おかえりなさーい!」
「もう…部活ないんだったら早く帰りなよ…、Nakamu君。」
俺の方を見てパアッと顔を輝かせるのは、サッカー部2年のNakamu君。
Nakamu君は成績優秀でスポーツもできる。
おまけにみんなをまとめるリーダーシップもあって、クラスの学級委員も勤めている優等生。
そんな大人顔負けの活躍をするNakamu君だが…彼はこの保健室の常連だ。
しかもかなり厄介なタイプ。
「だって先生に会いたいし。」
「…はいはい。」
ソファに座ってたNakamu君は俺の方を見ながらニコニコと話す。
…Nakamu君はどうやら、養護教諭である俺に好意を抱いているらしい。
俺がこの学校に赴任したことをきっかけにこの保健室に入り浸るようになった。
怪我もないし体調もなんともないのに、部活がない月曜日に彼は決まって保健室にやってくる。
「今日はどこの部も活動ないし、他の先生たちもほとんど帰っちゃったよ?」
「…」
「暗くなると危ないし早く帰った方が…」
「じゃあきんとき先生と一緒に帰る。」
「またそんなこと言って…」
頑固なNakamu君に頭を抱える。
どうしたものか。
こうなったNakamu君を説得するのは結構大変なんだよなぁ…
「俺もう保健室閉めたいんだけど…」
そう言いながら中途半端に閉まったベッドのカーテンを開けようとしたとき。
グイッ
「ぅわっ…!!」
ドサッ
視界がぐるりと回転して、気づいたらベッドに押し倒されていた。
「な、Nakamu君…?」
目を開けると至近距離にNakamu君の顔が見えた。
頭から垂れたNakamu君の髪の毛が俺の頬に触れる。
「せんせ、」
脳に直接響くみたいな低音。
纏う雰囲気がガラリと変わったNakamu君に呼吸が止まる。
「なんで嫌がるの?」
「っ…」
「…ほんとは期待してるくせに。」
nk視点
耳元で囁けば、きんとき先生の体はピタリと止まった。
驚いたように目を見開きながら唾をごくりと飲んだその様子は、先生が図星をつかれた証拠。
「先生。」
腕を掴んで組み敷くと、先生は白衣が似合うその細身な体を逃げようと捻らせる。
「だ、ダメだよ、こんなの…」
弱々しい声とは裏腹に、瞳は期待で満ちていた。
青い瞳が俺の目を掴んで離さない。
俺を誘うその瞳に口角が上がるのを感じながら、手入れが行き届いてる綺麗な肌に手を伸ばす。
もう何回も体を重ねて、一線を超えてイケナイ関係になってるのに…先生は毎回抵抗する。
きっと、先生の中にあるなけなしの理性が必死に拒否してるのだろう。
毎回拒否するのに、結局はこの行為を望んでる。
だってほら。
その証拠に先生の脚が俺の腰に絡んでるし、抵抗だって本気でしてない。
無意識に俺を求めちゃってんの。
普段は真面目で仕事熱心なのに、快楽には滅法弱い。
そんな純粋で馬鹿なきんとき先生が、俺は大好きなんだ。
…きんとき先生。
今さらこの関係を拒否しようとしたって、先生にはできないよ。
「ねぇ先生。」
俺ら、もう戻れないところまで来てるんだよ。
「んふ…ぅ…ん…ぁ…♡」
ちょっとキスしただけできんとき先生は恍惚な表情を浮かべる。
「ん…ちゅ、ん…♡ぅ…ぁ、♡」
小さな舌を吸えば嬉しそうに表情を緩ませた。
それと同時に俺に絡む脚の強さが大きくなる。
襲ってほしいなら素直にそういえばいいのに先生が頑なに口に出さないのは、先生が今置かれているこの状況に興奮してるから。
生徒と教師。
バレたら不味いどころではない、超えてはいけない一線を超えた秘密の関係。
このイケナイ関係は先生にとって興奮材料にしかならない。
これに先生は気づいてない。
気づいてないから最初は嫌がるフリをするのだ。
なけなしの教師のプライドを必死にかき集めて、問題児に世話を焼く優しい先生を演じる。
教師の立場である自分が、生徒に与えられる快楽の虜になってることを認めたくないから。
本当は誰よりも期待して、俺に抱かれるために準備してくるくせに。
ほんと、可愛い人。
「ぁ…ふ、ぁ…ぷはっ…」
口を離すと2人の間に銀の糸がひいた。
「…な、なかむ君…!」
「…なに?」
「やっぱこんな関係ダメだよ、もう終わりにしよ…?」
口を離した途端、先生は思い出したかのようにそう言った。
…あんなキスをしといてよく言うよ。
もう何回も聞いたよその言葉。
「…先生。俺、先生に褒めて欲しいな。」
貴方が先生を演じるなら…俺はよろこんで問題児を演じる。
俺の言葉を聞いた先生はすっかり先生としての顔を忘れ、快楽に従順なメスの表情を浮かべた。
透き通った爽やかな瞳が、甘くドロドロに溶ける。
このときの先生の顔が1番可愛いと思う。
笑っちゃいたくなるほど快楽に従順な先生が大好きだ。
馬鹿で純粋な、俺だけの先生。
「あ、♡あぁ、ぅ、ひ…♡」
「せんせ、俺、今週も頑張ったよ。」
「う、ぁ…あ、だめ、ぁ…♡」
「学年委員長になったし、来月の文化祭の準備だって頑張ってる。」
「ぁ、ひぅ…あ、あ、♡」
「ねぇ、せんせ。俺のこと褒めてよ。俺、先生に褒められたい。」
耳元で囁きながら、俺のモノを飲み込んでぽっこりしている薄っぺらいお腹を撫でると先生の体がビクリと跳ねる。
動きを止めてグイッと体重を少しずつ先生にかける。
「俺、先生に褒められるのが1番好きなんだよ。」
「な、かむく…♡ぁ、あ…♡」
「ダメ?俺のこと褒めてくんないの?」
「ひ、♡みみ、だめっ…♡」
「…ふふ、耳責められるの好きだよね先生。」
「あ、ひゃ…ぁ、ぅ…♡」
「ねぇせんせ、お願い。」
「ぁ…ふ、あぁっ…♡」
「俺、本当に先生に褒められる大好きなんだよ…家じゃ誰も褒めてくれないから…」
「!」
「ねぇせんせ、俺のワガママ聞いてくれる…?」
「っ…」
ドサッ
「わっ…」
耳元で囁くと同時に視界がクルリと回った。
目に入るのは綺麗な白色の天井と、俺に馬乗りになるきんとき先生の姿。
どうやら体勢が変わったらしい。
「…先生?」
「…いいよ。先生が、褒めてあげる…、」
頬をピンクに染めた先生が俺の頬に手を伸ばす。
「先生がいっぱいよしよししてあげるね♡」
「あ♡ぁ、あぁっ、ひぁ、♡♡」
「あは、ガニ股無様すぎ…♡」
騎乗位の体勢で目にハートを浮かべながらだらしなく舌を突き出す先生に、教師として、大人としての尊厳はない。
「あ、♡だめっそこッやっ…♡♡」
腹筋に力を入れて起き上がり、先生の胸飾りに口をつける。
「あ、むね、♡だめっ♡」
「せんせ…、」
「ッ?♡な、に…♡」
「俺のこと褒めて…?」
「…!」
「…ふふ、♡ぁ…♡いい、よ♡…なかむ君はぁ、いつも…ぁ、…がんばってて、偉いね、♡♡」
先生は口元を緩ませながら、俺の頭をよしよしと優しく撫でる。
「お勉強も♡学級委員のお仕事も、うぁ、♡がんばっててえらいねっ、♡♡」
「せんせ…」
「よしよし…♡♡せんせ、いは、なかむくんの、♡♡味方だからね♡♡♡」
まるで子供に言い聞かせるかのような先生の優しい物言いに、俺の脳みそもどんどん溶けてく。
やだ。
そんなんじゃたりない。
もっと、ほめてほしい。
「もっと、もっと言って…!」
「ふはッ♡欲しがりさんだね♡えらいねなかむ君♡♡なかむ君は誰にだって優しいし…あっ♡♡」
「すき、大好きだよせんせい…!せんせいは俺のこと好き…?」
「んっ…♡俺もだいすきだよ♡♡」
先生をそのまま後ろに押し倒す。
腰を掴んでガツガツと奥に突き続けると、先生はタガが外れたように声を上げた。
「あはッ教師がしちゃダメな顔してるねせんせ…♡」
「あ゛ぁ♡♡ ぁ゛♡ひ、ん♡♡♡、ぁっ♡♡」
「すげぇかぁいい…♡」
「や゛、♡♡、ぉ゛♡♡ぉ゛♡♡ぁあ゛♡♡♡」
先生の脚が俺の腰に絡みつく。
「も、とぉ…♡♡ もっとほし、ぃ゛♡♡♡」
「アへってるね、かわいい♡」
「ぉ゛♡お、ぁ♡♡♡♡い、く♡♡イクイク゛ッ♡♡」
「せんせ、せんせいっ…!」
「いく、ぅ…♡♡あひ゛♡あ゛ぁ♡♡♡」
「きんときっ…」
「な、かむ、く゛ん♡♡おっきいの♡♡おっきいのクる…!♡♡♡」
「ぅ゛ぁ…」
「ひっ…♡ ぁ、お゛♡♡──お゛っ♡♡♡♡…っあ゛、ひ……♡♡」
絶頂の余韻で体を震わす先生に、我慢できなくなって大きくなった自身のモノをもう一度挿入れる。
「はーッ♡は、ぁ♡♡…ぇっ…?」
「せんせ、ごめんね、もう一回…!」
「は、♡だめだめだめっ!もうむり、しんじゃ…!…あ、ぁあ゛♡ーぉ゛♡♡♡♡」
「可愛いよ、せんせ…♡」
「やらッ♡やぁっ♡♡いぎたくなっ♡♡♡」
「可愛い、大好き…!」
「あ゛♡ぁ♡♡あ゛♡♡ッまた♡イ゛──っッ゛♡♡♡」
「せんせ、好き、好き、♡♡」
「んぁ゛♡♡♡ひ、ッぁ゛♡♡♡♡」
「俺以外見ないで、俺のことだけ見て…!」
「あ、ひ♡♡ぅ、あ゛♡♡♡」
「好き、大好き、大好きだから…!」
「お゛、ほ♡♡ぉ゛♡♡♡あ゛♡♡」
ここが学校であることを忘れて、先生の体を堪能する。
「きんとき、♡」
「な゛がむぐ、…♡♡」
先生が俺に手を伸ばした。
伸ばされた手を掴み、先生の体を思いっきり抱きしめる。
「せんせ…」
あー、
早く俺のものになればいいのに。
kn視点
夕日はすっかり沈んで、薄暗くなった保健室。
先生たちも生徒ももうほとんど帰っちゃったのか何の音も聞こえない。
ベッドですやすやと眠るNakamu君を見ながら服を整える。
「あー…この白衣はもう使えないかなぁ…」
いろんな液体が飛び散った白衣を見て苦笑いを浮かべる。
まぁスペアはあるし、これはもう捨てちゃおう。
「せんせ…」
「!」
後片付けを進めているとNakamu君の声がして、慌てて振り返るとNakamu君はまだ夢の中だった。
どうやらさっきの声は寝言らしい。
「ふふ、」
可愛らしい寝顔を見ながら、起こさないように優しく髪の毛を撫でる。
「…Nakamu君にはバレちゃってるかなぁ。」
教師と生徒。
この関係に俺は確かに興奮している。
でもこの関係が「人にバレてはいけない秘密の関係だから」だけが理由ではない。
もうひとつ、大きな理由がある。
この関係がバレたら、俺はもちろん教師を続けられないだろうし、当然世間からバッシングを食らう。
超えてはいけない一線を超えたのだから当たり前だ。
でもそれはNakamu君だって同じだ。
生徒を続けることはできるが、世間の目は冷たくなるだろう。
問題を起こしたのが優等生のNakamu君であれば尚更。
同級生からは冷たい目を向けられ、先生からの評価もきっと悪くなる。
繊細で寂しがりやのNakamu君はきっとこれに耐えられない。
背負ってるリスクの大きさは同じだ。
絶対にバレちゃいけない。
でもバレたとしても道連れにできる。
教師には生徒を守る義務があるから、この関係を自ら公にすることはしないけど、この関係が公になればNakamu君が縋ることができる大人は俺しかいなくなるだろう。
そう、Nakamu君が縋ることができるのは俺だけ…
ベッドに腰掛け、Nakamu君の手を握る。
「離れられないね、俺たち。」
バレなかったらこの関係を続けられるし、もし仮にバレたとしてもNakamu君と一緒に居られる。
俺にとってはこの関係は至高以外の何者でもない。
俺がNakamu君に抱いている感情は、他人には見せられないくらいドス黒い。
この感情を隠すために快楽に弱い優しい教師を演じて、 Nakamu君との関係を続けてる。
俺は最低な大人なんだよ。
Nakamu君の額に優しくキスを落とす。
「ねぇNakamu君。」
俺ら、もう戻れないところまで来てるんだよ。
コメント
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初コメ失礼します。再度ちゃんと読んだので感想書かせてください 🐼さんの愛がパッと見重いけど隠れてめちゃくちゃドス黒い愛抱えてる🎤さんが刺さりまくります… 離れても繋がれる、もう戻れないってのがすごく好きです😭 年上受けが好きとも話しましたけどやっぱり上司受け、部下攻めとか先生受け、生徒攻めはめちゃくちゃ良いです。位が下の人に攻められてるの良すぎます… 🐼さんから見たら🎤さんは単純で可愛く見えてるけど、それは🎤さんも同じように見えるんですかね…お話の内容が濃くて幸せです 大変長文失礼しました! 昨日はありがとうございました💞
あああ!ほぼ共依存じゃないですか!? 最後が一番こころにグサッと来ました!やっぱり土筆さんの作品は最高だぁ…!