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「美味しかったですね、お菓子。」
「当然でしょう。私が作ったんだから。」
「少しは…楽しめた…かな…?」
「別に、最初から楽しくないなんて言った覚えないけど。」
「意地っ張りな奴。素直に言えばいいんだよ。顔色を窺わなきゃいけねえ奴はここにはいねえんだし、お前がどう思おうとお前の勝手だろ。」
「は、恥ずかしいのよ、そういうの言いなれてないもの。」
「なら、ここで少しずつ慣らしていけよ。お前が今まで言いたくても言えなかったこともぶつけてみろ。そうやって人とコミュニケーションとって学んでいきゃいい。家で教えられたダメなことなんか、外でてみりゃ大したことないもんだったりするんだからよ。」
「……うるさいバカ……。」
「おう、言うじゃねえかよ。」
「あんたが言えって…。」
「で、俺は今本当に死ぬほど怒ってると思うか?こういうのが人と慣れ合うってことじゃねえの?人の顔色見て生きてくことも時には必要だけど、少しずつ覚えていきゃいいんだ。オンとオフの使い分けを。」
「私、部屋戻る。」
「あ、楓ちゃ……」
「大丈夫だよ、花月。姫、少しだけ嬉しそうな顔してた。本気でぶつかってきてくれる人が現れたんだから。」
「うん…そしたら、私たちは片づけを……。」
「あら、花月チャン、アタシが用意した服着てくれないのかしら…。」
「着なきゃダメですか…?」
「今回は皆でコスプレしようかって考えてたんだよ。僕たちももちろんコスプレするよ。だから、今日は一緒にハロウィンパーティーできたらいいなって……。せっかくなら特別な日にしたいから。」
「そうだよね…せっかくなら皆で楽しまなくちゃ勿体ないよね。うん、着てみます!」
「じゃあ、脱衣所で着替えてきてくれるかしら。」
「はい!」