未来からの手紙

拝啓3年前の私へ

中学校入学おめでとう。

君は今不安でいっぱいで、「この先真っ暗闇だ。」とでも思ってるだろう。

だって、周りの人はみんなマスク、自分もマスク、マスクをしていないだけで周りから白い目を向けられる。

そういう世界で生きているけれど、そもそも、父は某ウイルスはただメディアが騒ぎ立てているだけだと言っていて、自分もそれを信じてる。

父はマスクを外せと言うが、自分は周りの目を気にして外せない。

それを父が責める。

家族がどんどん壊れていく。

自分の心も壊れていく。

だから、自分が大嫌いだった。

何度も自分の心を殺した。

自分が死ねば良いと何度も何度も何度も思った。でも、死ねなかったんだ。

でもね、人生どん底だと思っていても、

いつかは明るいところへ出られるんだ。

中3になるとやっとマスクをしなくて良くなって、今までの後ろめたさと後悔からいち早くマスクを外した。

まだ周りは外す人が少なかったけど、外すことで今まで心に絡まっていた鎖がやっとほどけて、だんだんと周りと話せるようになった。

そして、私は晴れて高校生になった。

面白くて優しい友達に囲まれて、良い高校生活を送ってるよ。

だから、あんまり自分を責めないでね。

自分の心を殺さないで。

いつかきっと……。