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お久しぶりです、mhmです!
な、な、なんとフォロワー様200人↑😭
本当にありがとうございます😭😭
拙文ながらまだまだ精進して参りますので、どうか温かい目で見守ってくださると幸いです。
続けてお詫び。
更新遅くなり大変申し訳ございませんでした!!(大声)
ネタはあるのですが文章力がないため進みません……泣
今回は感謝とお詫びの気持ちを込めて長めに執筆してみました📝
ですがクオリティは保証しません笑
#3 拒絶
「なぁ、仁人」
ある日のロケ後、だったはずだ。というのも、最近寝れていないせいか日付感覚が狂っているので許してほしい。
そんな中、畏まった様子の勇斗から、呼び止められた。
「……なに、勇斗」
なんとなく、嫌な予感がする。振り返ると勇斗の真っすぐな瞳と目が合った。
それでいて、すべてを見透かされそうな力強い視線。
「何か、隠してない?」
「……」
うちの最年長というのはどうしてもこう勘が働くのか──
勇斗にバレない角度で軽く息を吐くと、向かい直って微笑んだ。
「……何の話?」
と言えば嘘になる。あの手紙を皮切りに、俺の元へと何通も何通も送られてきた脅迫文。俺の部屋が手紙であふれかえるほどだった。
──ごめん、勇斗。お前を巻き込みたくないんだ。
わかってくれ、そう懇願するように勇斗を見つめる。縋るものなんてとうに捨ててしまったはずなのに、安心感と不安がどうしても拭えないのはなぜだろうか。
「そっか。気にしないで、俺の気のせい」
そう言う勇斗の顔が苦しそうに歪んだのを覚えている。
***
ちりりり、ちりりり……
弱々しく鳴る目覚まし時計を止めて、重い瞼を起こし上げる。
時計が指すのは4時。もちろん朝の。けれども不思議と眠気はない。まるで睡眠欲という概念ごとすっぽり抜け落ちてしまったみたいに。
目は覚めたものの、まだ怠い体を再びベットに放り投げ、しばらくスマホを眺める。
消えた画面にひどく浮腫んだ自分の顔が映ったのを見て、渋々ベッドから体を持ち上げた。
どこかぼんやりとする気持ちのまま、ポットに水を汲み、火にかける。
こぷこぷと沸き立つ音が聞こえたのを確認して、インスタントコーヒーの封を切る。コップに入れた粉の上に、軽くお湯を注ぐ。
そうしてやれば、たちまち豆の香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
──あと、少し。あと、少しだ。
時計が6時を差す、その瞬間。
──ごそっ。
郵便受けに響く重い音。
その音を合図に、玄関の扉を開ける。
「おはようございます……ふぁ〜、眠っ」
いつも通り。
あくびを隠そうともしないゆったりとした口調に、どこか安心してしまう。
「おはよう。毎日すまないな、芳賀」
「いいえ。大丈夫〜ですよ〜……」
まだ眠そうな彼の体を押しやって、郵便受けに入った沢山の封筒を手に取る。
「今日はまた…、いつにも増して多いな」
「そ〜…ですねー……。いっぱい入ってました」
ふわわ〜……と呂律の回っていない様子の後輩は放っておく。
強張る指先で、封筒を開いた。
一枚目。
白いメモ用紙に書かれた俺の行動記録。
二枚目。
思いの丈を綴ったファンレター。
ここまではいつも通りだ。ひとまず胸をなで下ろす。
どうやら額に薄っすら汗をかいてしまったようで、こめかみを伝っていく分を手のひらで軽く拭う。
積み重なるもう一枚の封筒に手を伸ばして開いた、その時だった。
「…………は、」
後頭部をバットで思い切り殴られたかのような鈍い衝撃。
ぞわ、と全身が粟立つのを感じる。
「ど〜しました……?」
三枚目。
俺を写した無数の写真たち。
これは楽屋での着替えの時、だろうか。
写真越しに、下着をめくってちらりと覗いた己のへそと目が合う。
沢山の?が脳内をたちまち覆い尽くす。
いつ?
どこで?
どうやって?
これって、盗撮?
盗撮って犯罪だっけ?
マネージャーに連絡……
いや、この場合は警察か?
でもそれじゃ公に……
M!LKへの影響は──
メンバーにも心配を──
「──くん、仁人くん!」
「ッ、……はぁっ、はぁっ」
いつの間にか芳賀が顔を覗き込んでいる。
「……大丈夫、ですか?顔色真っ青ですよ」
考えるより先に口が動く。
「ああ、大丈夫「大丈夫じゃないです」
食い気味に返してきたと思えば、手の中から写真をいとも容易く引き抜かれてしまう。
しばらくその写真を凝視した後、呆れ半分なのかどこか能天気にこう告げた。
「うわあ、ヤバい人だ」
「……それは、どっちに対して?笑」
この張り詰められた空気を何とかしたくて、無理やり語尾を茶化した。
「うーん……強いて言うなら……」
顎に手を当てて、悩むように彷徨った芳賀の視線が写真と俺をゆっくりと行き来する。
彷徨った果て、ふと芳賀の瞳が、思い至ったかのように俺を見据えた。
「仁人くんですかね」
「はあ」
そこまで言うと、ため息交じりに吐き捨てる。
再び写真を持ち上げて目の前でひらひらと振ってみせた。
「……どうせ、伝えるつもりもないんでしょう?
メンバーにも、マネージャーさえも」
「……さあ?どうだろうね」
芳賀はまたまた深くため息をつく。
「……仁人くんは本当にいい後輩を持ちましたよね」
「それ自分で言う?」
「分かってるんなら、自分の身は自分で守るくらいの努力はしてくださいよ」
「お母さんかよ」
二人の乾いた笑い声が玄関先にこだました。
「……まあともかく、あの写真のことは仁人くんに任せます。僕は何にも見ていませんので」
芳賀の柔らかな瞳孔が言葉を飲み込むかのようにわずかに閉じられる。開いた目には心配の色が宿っていた。
「……ですから、自分の身は自分で守るくらいの努力はしてくださいよ」
その言葉を後に、芳賀は玄関を出ていった。
満足に客人をもてなせていないが、それでも帰りますと芳賀が言い張ったので、せめてもの気持ちで駐車場あたりまで見送ることにした。
「それでは」
振り返りざま、何やら口をハクハクしはじめた。
餌を求める鯉か、と呑気に口の形を追っていると、あるひとつながりの言葉になっていることに気づいて目を凝らす。
も
っ
と
頼
れ
「……」
最後の文字を言い終えると、満足そうに、柔和な笑みだけ残して車に乗り込んでいった。
外にいるのは、俺一人。
「……分かってるよ……」
小さな呟きは、走り出した車のエンジン音に紛れて掻き消されていく。
今にも雨が降り出しそうな空は、晴れない自分の心を表しているようだった。
浮かない足取りのまま、自宅に戻る。
まだ郵便受けに溜まった封筒。散乱した写真。
見ているだけで疲れると言うか、最早うんざりしてくる。
ため息をつく傍ら、腹の底からきゅるるる〜……と皮肉にも音が響いた。
──そういえば、朝ご飯、まだだったっけ。
嫌々封筒を抱えて部屋に戻り、無造作に机の上に投げ捨てる。
こんなに身も心も冷めきっていても、お腹が空いているということに少し驚いてしまうのはもう末期だろうか。
もうとっくに冷めてしまったコーヒーを片手に、残りの封筒の封を切った。
「……」
開ければもう出るわ出るわ。俺の盗撮写真の数々が。
……極めつけには俺の寝顔。さぞご丁寧なことで。
ここまでくると笑えてきてしまう。
慣れてもいないくせに、慣れた手つきで次々と封筒を捌いていく。
ふと、一枚の封筒に、その手が止まった。
「勇斗……?」
俺の隣で楽しげに笑う男。その男の顔が判別できないくらい、
──黒く塗られていた。
手の中のコーヒーが小刻みに震えて、わずかに服の上にシミを作る。
「柔太朗、太智、舜太っ……」
その他の写真も。俺と写るメンバー全て、真っ黒に塗りつぶされている。
また底しれない恐怖が襲う。心臓がバクバクと早鐘を打って煩い。
その時、忘れようとしていたあのメールが、脳内にチラついた。
《好きだよ》
「……ッ!」
机の上に乱暴に置いたコーヒーカップが倒れ、端からちろちろとゆっくり零れ落ちていく。
そのコーヒーを拭く余裕もないまま、濡れた手でスマホを掴んで、あの時のメールを開いた。
やっぱり《好きだよ》。この四文字しか書かれていない本文を、軽くなぞってコピーする。そして適当にメモに貼り付ける。コピー・アンド・ペースト。普段から親しみのあるその作業のはずなのに、なぜか青色のバーが思うように動いていかない。やっとのことで貼り付けられた文に目を飛ばす。
「なん、で……」
単なる思いつきだった。もしかしたら、見えない文字で内容が書かれているかもしれない、そういうささいな引っかかり。
まさか、本当に書かれているだなんて思いもしないじゃないか。
《佐野》
《どうしていつも仁人の隣にいるの?》
《どうして仁人は佐野を見ると笑うの?》
《どうして佐野は仁人に触れるの?》
《ねえ、仁人は知らないんだよね》
《佐野がいなくなれば、仁人はもっと僕を見てくれるのに》
ちらりと見えた《佐野》の文字の理由。
「……っう、おぇ……」
あまりの気持ち悪さに吐き気がする。身体が拒絶反応を起こしてえずく。
もちろん胃の中にはコーヒーしか入っていないので何も出るはずもない。
『 も っ と 頼 れ 』
「……芳賀に、連絡しないとッ、」
胃の中が回り続ける気持ち悪さにくらくらしながら、反対に回らない頭で着信ボタンを押す。
電話はすぐつながった。
〘はい、もしもし。電話なんて珍しいね。どうしたの仁人?〙
震えるスマホの電話口、受信したのは
……芳賀、じゃなかった。
きょ‐ぜつ【拒絶】
相手の頼みや要求をこばむこと。
はがしゅーの口調迷子です🥲
どうでもいいことですがエ厶◯テ楽しみー!!
#🐢超えて🐌超えて🦥投稿
翠羽
28
みゆ
るる
1,959
つぶ
21
コメント
4件

めっちゃ好きです!更新待ってます!!!
更新待ってました……………はがしゅーと仁人さんのコンビ大好きですありがとうございます!!めちゃくちゃ怖い!!!!
しばらく読んでなかったけど続きめっちゃ気になってたんだよね…!!😭💦 仁人くんの疲れ切った感じとか、それでもメンバーに悟られまいとする姿がもう切なすぎる…。 芳賀くんの「もっと頼れ」の口パク、あれはズルいよ…グッときた…😢💕 最後の電話の相手が勇斗だったのも、まさかの展開で続きが気になりすぎる!! mhmさんの作品、仁人くんの心理描写が丁寧で感情移入しちゃう…! 更新遅れても全然待つから無理せず書いてね📝✨ フォロワー200人おめでとう!これからも応援してるよ〜🌸