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‐栄太郎視点‐
今日は、久しぶりにお楽しみがやってきた。
放課後の教室、部活に行く準備をするために荷物をまとめている時だった。
視界の隅で、こっそり女子たちが集まるのが見えた。その内の一人は、クラス一の下ネタ好きの女子だ。
あぁ、今日も面白い下ネタが聞けるんだなと、俺はその話にこっそり耳を傾ける。
男相手に下ネタを言えば白い目で見られるし、女子相手に下ネタを言えば、変な空気になってしまいかねない。というか女慣れしていないから、普通に話す事すら難易度が高いわ。
なので、下ネタを言い合える相手が居ない現状、彼女たちの下ネタ猥談が、俺の中のちょっとした楽しみになっていた。
「今日は、例のブツ、持ってきたよ」
下ネタ好きの女子が、カバンに手を突っ込みながら、周りをキョロキョロと見渡す。
周りを警戒しているつもりなのだろうが、そんな事をしてたら逆に目立ってしまい「見てください」と言っているようなものだ。
他のクラスメイトも、俺と同じようにチラチラと下ネタ好きの女子を見ているが、逆に下ネタ好きの女子はこちらが見ている事に気づいていない。見事な節穴アイだな。
「へっへっへ、お姉ちゃんに頼み込んで買って来てもらったんだ」
そう言って下ネタ好きの女子がカバンから出したのは、チ〇コだった。
いや、正確にはちょっと違う。あれは、精巧なチ〇コの形のした飴だ。
「愛を知る県のごく一部でしか売ってないレアものなんだよ」
「うわっ。めっちゃリアルじゃん!」
「なるほど、これでHを覚えてI(愛)を知るって事か」
「でも、これだと一人だから、HじゃなくてG(自慰)じゃない?」
やかましいわ。
微妙に上手い返しを聞き、その頭の回転の速さをもっと他の事で発揮しろよと思う気持ちと、それはそれとしてそのままで居て欲しいという気持ちがせめぎ合っている。3:7で後者の気持ちのが強いけど。
しかし、チ〇コ飴ねぇ。
確かに前の世界でもあったけど、貞操が逆転したこっちの世界にも存在したのか。
年に1度、チ〇コの形のご神体を皆でワッショイワッショイ言いながら街中を運んで、屋台ではチ〇コ飴や、チ〇コを模したバナナが売られてたりして、それを老若男女笑顔で持ち歩く祭。
小学生くらいのガキが考えそうなネタを、街を上げてやってるんだから狂気としか思えない。
ちなみに、チ〇コ飴は祭りの会場付近で年中買えるらしい。こっちの世界では未成年だと買えないらしいが。
そして、そんなチ〇コ飴を自慢げに見せびらかす女子。
女子たちが、というかクラス一の下ネタ好きの女子が集まって「凄い凄い」と言っていれば、スケベなネタだと自白しているような物。
そして、年頃の思春期の女子たちが「何見てるの?」と純真無垢そうな顔を必死に装い、その輪の中に入って行く。
チ〇コをちゃんと見た事がない女子も何人かいたのだろう。
「うわっ、チ〇コってこんなに大きいの!?」
そんな驚きの声をあげる。
残念だが、下ネタ好きの女子が持ってきたチ〇コ飴は8センチくらいのサイズ。
本物はもっと大きいんだぜ? もちろん、そんな事口には出さない。
チ〇コ飴の大きさに驚く女子に対し、イキった女子が「そういや前やった男がこんな感じだったわ」とか言いだした。
なんか前もイキッて同じ事を言ってた気がする。
「はぁ? お前処女じゃん?」
「しょしょしょしょ、処女ちゃうわ!」
そして始まる処女検定。
今回の話題は、初めてエッチする時の作法だった。
話を聞いていると、男を感じさせるテクとか言いながら、ほとんどが「こうしたら感じて欲しい!」という願望のような内容ばかり。察するに全員処女なのだろうな。
まぁでも、気持ちは分かるんだよな。俺も童貞だから。