※最原ちゃんの親、叔父さんの捏造
深刻なキャラ崩壊
話が飛び飛び
着いてけなかったらすみません。
ーーー前回のあらすじ
…んぁ?あらすじ…ウチが話すのか?
…めんどいのぅ……自分で見てくればいいじゃろ……。
…今日は最原の生い立ちを説明するらしいぞ。
結構東京喰種が主に出てくるから気をつけい。
…は?ウチの生い立ち…?
お前には関係ない、じゃろ!!…… 本編に続くぞ。
ーーー
…僕は、 山奥にある、こじんまりとした家で暮らしていた。
家族構成は父、母、そして僕の3人だ。
……幼い頃から、肉は自分で狩りに行っていた。
そうでも無いと飢えて死んでしまう。
親は放置したままなのか?と不思議に思ったかもしれない。
…一体どうして食料が調達出来たのかというと、僕の親が、喰種と人間なんだ。
母が人間で、父が喰種。
……でも、そんな僕を産んだお母さんは、出産して間も無いうちに亡くなってしまった。
勿論その後、
お前せいでお母さんは死んだんだ!と、お父さんに叩かれたり蹴られたりした。
…でも、ある日。
こんな山奥に、ハトがやって来たんだ。
おかしい。おかしすぎる。
……誰かが通報したんだ!!僕達のことを!!
その後、僕はすぐ駆け出した。父なんて気にせず。
後ろから、「終一!!…クソっ!ふざけんな、ふざけんなよ…!!!」という声がした後に。
ぐちゃり。
と、とても嫌な音が聞こえた。
「あ゛あ゛あ゛あぁああ!! 」
でも、足は止めちゃダメだ!!
嫌だ、嫌だ、死にたくない!!
僕だって、せっかく産まれてきたんだ!!
お母さんが…僕の事を産んでくれたんだ!!
と思い、必死に山を駆け巡る。
夜も老けるまで走っていたら……
「終一、こっちだ!!」
と、突然茂みから叔父さんの声がした。
ーーーそれからは、大体知っての通りである。
まぁ僕はそこまで大食らいでもないし、猟奇的な殺人鬼という訳でもない。
なので週1に少し食べるだけでも足りるのだが…。
『……』
ここに来てから、どうやって肉を調達すればいいのか分からない。
何時、飢えて誰を襲うかとかすら分からない。
なのでとても困っていたのだが……。
ザッザッザッ
ーーー食堂
…なんせ、不安材料が多すぎる。
そもそも赤松さん以外に僕は接点がない。
そしてこの謎の高校に肉は有るのかすら分からない。
…仕方なく、冷蔵庫を覗いてみる。
これは立派な校内探索だ。決して私欲では無い。
『……無い…かぁ…。』
僕が想像していた、タッパーに入った肉は無く、そこには飲み物等が入っていた。
…生まれてこの方、茶やジュースなんて飲んだことが無い。
少し気になって、僕はジュースに手を延ばした。
すると…
ガチャッ
「おっ!陰キャちゃんじゃーん!」
と、不思議な服装の男の子が現れた。
……僕の名前は『最原終一』と先程の自己紹介で説明した筈だが、陰キャちゃんと呼んでいるようだ。
と内心不満になりながらも、彼に挨拶する。
『…こんにちは、王馬小吉くん。』
「え!?お、オレの名前…何処で知ったの!?ま、まさか…ストーカー!?」
『いや、別に違うよ……さっき自己紹介し合ったでしょ……?』
…まるで子供みたいだ。
急にはしゃいだり、悪ノリしたり。
…別に僕は彼なんてどうでもいいかと、ジュースへ延ばした手を引っ込めようとした。
しかし。
「あれ?なにそれ!」
と、彼に手を掴まれてしまった。
『!?』
「あー!それプァンタじゃん!」
ぷぁんた…。
と思い、ラベルに目をやる。
『pantaグレープ風味』
とあった。
「ねぇねぇ、最原ちゃん。オレ、それ飲みたいんだけどさ〜。くれる? 」
と、彼はあざとく首を傾げた。
『…別に良いけど…。』
まぁ特に飲めない物に執着する必要は無いと、僕は正直にプァンタとグラスを彼の前に置いた。
「おぉ…気が利くのぅ、最原殿は。」
…急にキャラが変わるのはなんだろうか。
多重人格なのか?
「にしし!なんでもないよー。ありがとね、最原ちゃん!」
と、もう一度僕にお礼を言ったかと思うと、プァンタを飲んだりはするが、何も喋らなくなった。
案外食事?の時には静かなタイプなのか?と思いながら、僕は珈琲の準備を進める。
何せ、少し気になっていた飲み物を取られたのだ。少しくらい贅沢なコーヒーでも良いだろう。
珈琲は好きだ。僕が唯一飲める、水や血液以外の飲み物だからだ。
そして、喰種は簡単には学校に行けないため、色々な物を学べる、本や小説も好きである。
…因みに、僕のマイブームは推理小説だ。トリックが分かると、非常に気持ち良いし、読み進めながらも、僕自身が推理している気分になれる。
だから僕は大体休日、珈琲を飲みながら推理小説を読む様になった。
……まぁだから何だという話だが。
そんな事を考えていたら、ふとケトルから湯が沸いたと知らせが来た。
そうしてゆっくりと、コーヒーカップへドリップしていく。
綺麗に、「の」の字になるように。
気づけば、辺り1面に珈琲の良い香りが充満した。
この瞬間が、とても安心する。
叔父さんにも飲ませてあげてたっけな…。
そうして、そっとコーヒーカップに口を付ける。
『……ふー、ふー。』
ゆっくり飲んでみると……
『…美味しい!』
こんなにも腕が上達していたとは……。
思わず自画自賛してしまう。
これなら自販機で飲む珈琲よりも自分で淹れた方がいいかな。
とるんるんしながら僕は優雅に珈琲を飲んで、そっと立ち上がり、カップを食洗機に戻し、校内散策を再開する事にした。
……此方を見つめる、怪しげな視線には気付かずに。
「東京喰種用語」
喰種は毎日肉を食べる物も居れば、1ヶ月に1回食べるだけで済む喰種も居る。個体差が激しい。
因みに最原ちゃんはAB型なので鱗赫にしてみました。
(鱗赫は触手のような見た目をしている )
喰種は人肉の他に珈琲が飲めます。
それ以外はとっっっても不味く感じます。
とてつもないです。
喰種はすぐ「喰種」とバレたらハトを呼ばれて殺処分なので、『学校に通う』自体がかなりの無理難題。
トーカちゃんつおい。(この作品では出てきません)
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