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ーーー前回のあらすじ

え、えっと…

確か、昨日は最原くんが王馬くんとお茶をして…

<違うってゴン太!!

そ、そうなの!?ご、ごめんね…ゴン太がバカだから…

そ、それで最原くんはまた校内を探検しに行ったみたいだよ!

<探索だよゴン太!!

ご、ごめんね王馬くん!!

じゃあ、本編にどうぞ……!



ーーー王馬side


…初めに見た時から、良い印象は無かった。

キョドキョドしてて、何か焦ってるみたいな。

赤松ちゃんにひっついてる金魚のフンみたいな。

だから、特に興味も何も無かった。

だってそもそも関わりが無いし。

以前までの高校生活で出会った、とかも無い。

『探偵』と『総統』なんて相性が悪いに決まってる。

と、思っていたけど。


ガチャ


「-ッ!?」

偶然、食堂で彼と鉢合わせた。

なんだろう、「な、なんでここに!?」みたいな顔をしてる。

なんだか不思議な気持ちになりながら彼の手元を眺めると、何かに手を伸ばしていた。

ガッ、と腕を掴み、その物体を確かめる。

『……お!プァンタじゃん!』

そこには、オレの好きな飲み物があった。

案外食の好みは同じなのかな、と彼を見つめる。


…しかし、肝心の彼は『プァンタとは何だろう』とでも言わんばかりの混乱した表情を浮かべた。

まぁオレの気の所為かもだけど…。


試しに、その飲み物ちょーだい?

と首を傾げて聞いてみる。

すると彼は、何かを堪えるような微妙な表情をして、プァンタを渡してくれた。 律儀にも、グラスも持って。

少し位は感謝の旨を表そうと、ふざけながら感謝の言葉を述べる。

すると彼はケトルを沸かしに行った。

きっと紅茶か珈琲でも淹れるのだろう。


……少し、通り過ぎる時に血の匂いがしたのは気の所為…だろうか。


ピーー!!


ケトルの沸いた音が聞こえる。

すると彼は、この瞬間を待ち侘びていたとでも言うように、真っ先にケトルへ向かい、珈琲のドリップをし始めた。


辺り一面に、珈琲の香りが充満する。

…珈琲の香りで、お腹が減ったな、パンでも食べたくなってきたな。と当たり障りの無い事を考える。

オレは朝食はパン派の人間だ。

これだけは譲れない。朝食は絶対パン。


そんな事を脳内で張り巡らして居ると、彼はそっと椅子に腰掛け、珈琲を飲み始めた。


「……美味しい!」


飲んだ瞬間、彼の顔が輝く。

自分でここまで上手くドリップ出来るようになるとは…!

と小さく零す彼は、オドオドしていて影のある最原終一の見る影も無かった。



……そういえば、最近喰種という物が居るらしい。

喰種は舌が人間と作りが違い、人間の食べるものはとても不味く感じる。

しかし、人間の血肉や珈琲は飲める…らしい。

…まさか、最原ちゃんはそんな訳ないよね……

と少し思う。


…何でだろう、どうして会って直ぐ、しかもオレの中で好印象ですら無かった相手を気に掛けているんだろう。

……こんな事、今まで無かったな…。


「……はぁ…」

少し、本当に少し息を漏らす。

これから殺し合いとか、本当にふざけていると思う。



…でも、ちょっと彼に興味を持ったのは…秘密だよ?

にしし、これも嘘だけどね!

この作品はいかがでしたか?

103

コメント

16

ユーザー

書き終わった!!!

ユーザー

これも書き途中でした(´>ω∂`)☆

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