どうも。早速1作目です。
こちらは狐さんメインの作品となります。
ヒロインちゃんの紹介します。
縹 瑠夏ちゃんです。
駄作となりますが少しでも見てくだされば嬉しいです。
それではどうぞ。
完全に辺りが暗闇に包まれる時間帯に、職場から帰宅してポストを見れば、一通の手紙が入っていた。
中身を見れば高3のクラス会の招待状だった。
幹事は当時クラスを引っ張ってくれた人達が中心で、あの頃の明るさは今でも変わってないんだな、とか思いながらリビングに入る。
スーツから部屋着に着替えて、リラックスモードに入ってからもう一度招待状を読む。
日にちは2週間後の日曜日で、場所は高校近くにあったご飯屋さん。
学校からも近いし、量が多く安い。といった高校生にはとてもありがたいお店で、学校や部活終わりによく友達などと行っていた。オマケに店主のご夫婦もいい人柄で地域の人からとても愛されていたお店だった。
そこを選ぶ辺り、本当に皆と会って楽しく過ごしたいんだな、と思う。
行こうか悩んでいる矢先、今でもよく一緒に出かけに行ったりする友達、凪紗から電話があった。
凪紗『久しぶりー!招待状届いた?』
瑠夏『久しぶり。さっき届いたよ』
凪紗『ほんと?瑠夏は参加する?』
瑠夏『んー、悩んでるんだよね、』
凪紗『え?何でよ?』
瑠夏『ちょっと仕事忙しくて、、あと凪紗と他の仲良かった子としか話さないと思うし、、』
凪紗『そんなことないでしょ〜?仕事はしょうがないけどさ、せっかくのクラス会なんだよ?他の人とも話せるよ!』
瑠夏『そうかなぁ、?』
凪紗『そうだよ!それに、、』
瑠夏『それに?』
凪紗『“彼”も来るんじゃない?♡』
瑠夏『ちょっ、!凪紗?!』
凪紗『いいのー?久々に彼に会えるチャンスだしー?もしかしたら連絡先とかも交換できるかもよー?♡』
こいつ、、完全に遊んでる、、
なんて呆れつつも、返事をする。
瑠夏『別に、彼にはもうそんな気持ちないから!』
凪紗『またまた〜wそんなこと言って照れ隠しですか〜?w』
瑠夏『それ以上言ったらもう電話切るけど』
凪紗『え、ちょ!ごめんごめん!怒らないでよ〜、』
瑠夏『まったく、、』
凪紗『まあ、とりま彼のことは置いといてさ、同窓会参加したら?絶対楽しいよ!』
瑠夏『ん〜、まあそうだね。行けるように調整しとくよ。』
凪紗『おっけー!それじゃまたクラス会でね〜!』
瑠夏『は〜い。またね〜』
そんなこんなで電話を終え、お風呂に入る支度をする。ご飯はこの前に作り置きしていたものがあるのでそれで済まそうと思う。
そして招待状に載っていた幹事の連絡先に参加するということを送った。
瑠夏「クラス会かぁ、、」
クラスメイトとは卒業式以来仲いい子以外とは会っていない。 今回が初めてのクラス会だ。
みんなどうなっているんだろう、結婚してる人とかいるのかな、など、かつての仲間の現在を妄想する。
ふと、凪紗との会話の途中に登場した“彼”を思い出す。彼は今どんなことをしているのだろう、なんて考えてしまう。凪紗にはあんなことを言ったが実際には、まだあの頃の淡い気持ちが胸の中に少し、残っていたりする。
でもきっと彼は私の事なんて覚えていないのだろう、と思いお風呂に入った。
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なんとかクラス会の日に仕事が被らないように、この2週間頑張ったおかげで無事、クラス会に参加できそうだ。
私は大学から上京してそのまま東京で働いているが、地元の相模原は近いほうなので日帰りで行ける。
同窓会が明日に迫っている土曜、本当は休んで服などを買いに行きたかったが当然休めることが出来ず、虚しくデスクと向き合った。それでも定時であがれたので良しとしよう。
今日は早く寝て明日に備えようと思い、軽い足取りで帰路に着く。その途中にコンビニを見かけたので、この2週間頑張った自分へのご褒美として、ちょっとお高めのアイスを買うことにした。
家に帰り簡単に自炊をし、お風呂に入ってから アイスを頬張る。この少しだけ贅沢な時間が疲れた体を癒してくれる。常温で少し溶かしたアイスを食べながら1人優越感に浸る。
そして食べ終わりスキンケアなどもろもろ済まして10時を過ぎたあたりに布団に入る。久々にこんな早い時間に寝れることに対して喜びを感じながら瞼を閉じた。
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そして日曜。ついにクラス会の日になった。
パンと卵、ベーコンを焼いてサラダと一緒にお皿に盛り付けて朝食を済ませ、準備に取り掛かる。
初めてのクラス会ということもあり、どんなコーデにするか悩んだが、調べればカジュアルなコーデが良いとあったのでそれに従うことしにした。
綺麗めな淡い水色のワンピースに身を包み、ナチュラルメイクをして準備はばっちり。
現在の時刻は14時過ぎ。朝の9時に起きてゆっくり準備をしていたのでなんやかんや時間がかかってしまった。
開始時間は18時なのでまだ時間に余裕はあるが、早めに向こうに行って向こうで時間を潰そうと思い家を出た。
最寄り駅につき改札をくぐる。休日ということもあり、駅は人で溢れていた。
凪沙に連絡してみるとだいたい同じ時間に地元に着くと返信があったので、開始時間まで一緒に時間を潰すことにした。
そのまま連絡をしていると電車が来たので乗って地元に向かう。
電車に揺れること約1時間半。ようやく地元の駅に着いた。
公園に着くとベンチに座って日向ぼっこを楽しんでいるセミロングの女性がいた。
約3ヶ月ぶりに会う友人の姿を見て思わず笑みを浮かべながら話しかけた。
瑠夏「凪紗〜!」
凪紗「あ!瑠夏〜!久しぶり〜!」
瑠夏「久しぶり〜」
凪紗「え?瑠夏髪切ってる!めっちゃ似合ってるんだけど!」
瑠夏「ほんと?嬉しいなぁ!」
凪紗「前のロングもちょー似合ってたけど今のボブの方が私的には好きかも、!」
瑠夏「私もこっちの方が気に入ってるんだ〜」
瑠夏「てゆうか、凪紗も髪伸びてさらに似合ってるんだけど」
凪紗「え〜!嬉し〜!もうちょっと伸ばす予定なんだ〜」
瑠夏「そうなの?楽しみだな〜」
なんて、ゆっくり二人で話してたら気づいたら17時を過ぎていた。まだまだ話せそうだから女子トークは凄いな、なんでも思う。
駅からお店まで30分程かかるのでそろそろ移動するために立ち上がる。
ふと駅の方を見るとちょうど電車が着いたのだろう。ホームからたくさんの人が出てくる。その中には知っている顔もいたのでなんだか懐かしい気持ちになる。
そしてまた会話に花を咲かせながら私たちはお店へ向かった。
コメント
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めっちゃ続き楽しみ!しゃりもにちゃんの書き方好き!