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#ホラーゲーム
りと。@ねむねむ中(=o=;)
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#STPRファミリー
第11話 スーパーノヴァ
三人が、再びプルートへ向かっていく。
でも――
「――しつこいな。」
プルートが、面倒くさそうに腕を振るった。
「ぐっ……!」
うりくんが、真正面から吹き飛ばされる。
「うり…!!」
「かはっ…こほっ……!」
のあちゃんが、地面に手をついて咳き込む。
ツタが、もう思うように動いていないのが分かった。
「――そろそろ終わりにしようか。」
プルートが、じゃぱぱへ向き直る。
「お前が、一番厄介そうだ。」
「……っ。」
じゃぱぱが、影の剣を構え直す。
でも、その手は明らかに震えていた。
――限界が近い。
誰が見ても、分かるくらいに。
「じゃぱぱ……。」
俺は、拳を握りしめたまま、何もできずにいた。
「大丈夫ビ?」
デビが、心配そうに俺を見上げる。
「……いや、全然大丈夫やない。」
俺は、震える声で答えた。
「――消えろ。」
プルートの拳が、じゃぱぱへ向かって振り下ろされる。
「――っ!」
じゃぱぱが、辛うじて影で受け止める。
でも、衝撃を殺しきれず、身体が大きく弾き飛ばされた。
「じゃぱぱ!!」
俺は、思わず叫んだ。
「げほっ……。」
じゃぱぱが、地面に倒れ込む。
立ち上がろうとするけど、足に力が入らないみたいだった。
「……これで、終わりだ。」
プルートが、ゆっくりと足を進める。
その視線は、地面に倒れたじゃぱぱへ真っ直ぐ向いていた。
「――やめて……。」
小さな声がした。
俺の隣で、震えていたえとちゃんの声。
「……やめてよ……。」
その声が、少しずつ大きくなっていく。
「えとちゃん……?」
俺は、思わず彼女を見た。
俯いていた顔が、ゆっくりと上がる。
その目には、涙が浮かんでいた。
でも――
そこには、恐怖だけじゃない、何か別のものが灯っていた。
「……もう。」
えとちゃんが、震える足で、ゆっくりと立ち上がる。
ヒマワリのネックレスが微かに揺れる。
「もう、見たくない。」
「えと!?危ないビ!」
剣を握る手に、力が戻っていく。
「……あの時と、同じ光景なんて。」
プルートの足が、止まった。
「……ほう?」
興味深そうに、こちらを振り返る。
「あんな様だったのに、立てるのか。ヴァルキリー。」
「……立つよ。」
えとちゃんが、一歩、前へ出た。
「立たなきゃ、いけないんだよ。」
その声は、もう震えていなかった。
「ミノルが、守ってくれたこの命を。」
えとちゃんの身体から、光が溢れ出す。
じわり、じわりと。
まるで夜明け前の空みたいに、少しずつ、辺りが明るくなっていく。
「……今度こそ。」
えとちゃんの瞳が、まっすぐプルートを捉えた。
「今度こそ、ちゃんと届かせる。」
光が、一気に強さを増した。
「――なに?」
プルートが、初めて表情を変えた。
「こ、これは……。」
「私の全部、持っていけ……!!」
えとちゃんが、剣を天へ掲げる。
その光は、もう太陽そのものだった。
直視できないほどの眩しさ。
俺は、思わず腕で目を覆った。
「――ミノル……!!」
叫び声と共に。
「― スーパーノヴァ ―」
視界が、真っ白に染まった。
――ドォオオン!!!!
空気が震えるほどの、爆発。
風が髪を激しく揺らしている。
地面が揺れ、木々が薙ぎ倒れる。
俺は、咄嗟にその場にしゃがみ込んだ。
熱い。
肌が、焼けるように熱い。
痛い。
でも、それ以上に――
眩かった。
目を開けていられないくらいに。
それからどれくらい経っただろうか。
轟音が止み、静寂が戻ってくる。
俺は、恐る恐る目を開けた。
――そこには。
何も、残っていなかった。
木々は焼け焦げ、地面は抉れ、大きなクレーターだけが広がっている。
プルートの姿は、どこにもなかった。
「……えとちゃん……?」
俺は、震える声で呼んだ。
えとちゃんは、その場に立ち尽くしていた。
剣を握ったまま。
肩で、大きく息をしながら。
「……え……。」
次の瞬間。
彼女の身体が、糸が切れたように崩れ落ちた。
ヒマワリのネックレスがカチャッと音を立て地面に落ちる。
「えとちゃん!!」
俺は、慌てて駆け寄る。
片腕で抱きとめる。
「大丈夫……?えとちゃん……!」
返事がない。
でも、息はしている。
ただ、力を使い果たしたみたいに、意識を失っているだけだった。
「……勝った……?」
俺は、辺りを見回しながら呟いた。
「大丈夫ビ…?」
「……ふぅ……。」
じゃぱぱが、なんとか身体を起こす。
「化け物みたいな威力だな、あれ……。」
「うりくん……のあちゃん……。」
「……生きてる!生きてるよ……!」
うりくんが、ボロボロになりながらも無邪気に笑う。
「……なんとか、ね。」
のあちゃんも、疲れ切った様子で頷いた。
「よかったビ。」
デビが、俺の足元にちょこんと座っている。
「……よかった……。」
俺はえとちゃんを抱えたまま、へなへなとその場に座り込んだ。
全身から、力が抜けていく。
――終わった。
その実感が、ゆっくりと胸に広がっていく。
でも。
気を失ったままのえとちゃんを見つめながら、俺は思った。
――「ミノル」って、また言っとったな。誰なんやろうか。
それに「同じ光景」って言っとったな。昔にプルートとえとちゃんの間で同じようなトラブルがあった…?
彼女が抱えてる何かに、俺たちはまだ、何も触れられていない。
えとちゃんのこともそうだけど…。
俺のせいでみんなに怪我をさせてしまった。
そのことが、すごく嫌だった。
申し訳なかった。
俺が……。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
えとちゃんは今回でついに『宿敵』に勝てました!
次回予告
「私……。」
「でも、やっぱり敵わなくって。」
「……バカ。」
「……ありがとう。」
やっぱり、とても綺麗だった。
次回 第12話 双子座――ニュー・ゲミノールム♡100↑
コメント
1件
うわっ…第11話、めちゃくちゃ熱かった!!えとちゃん覚醒シーンやばかったな…「ミノルが守ってくれたこの命を」って台詞、グッときたわ。あのスーパーノヴァの描写、眩しさとか熱さがビシビシ伝わってきて、その後のクレーターの静けさとの対比がまた良かった。それに「ミノル」って名前と「同じ光景」って言葉がすごく気になる…えとちゃんの過去編が待ち遠しくなる終わり方だった!🔥