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第4話あの子との約束「羽を…あげた?なんで!?誰にあげたの!?どうして!いつ!」
「あははっ質問が多いなあ。悪いけどそれは命に変えても教えられないんだ。」
「…なぜ?」
「うーん。…これは羽をあげた子との秘密なんだ。もし君の質問に答えたらあの子との約束を破ってしまう。」
事故などで羽をなくしたならまだ納得をした。しかし羽をあげたとなれば話は別だ。天界の人々にとって、羽はなくては生きていけないものだと言っても過言ではないからだ。その羽を他の人にあげたなんて未だに信じられない。
「その様子だとまだ信じられない感じだね。」
「?!」
「そんな驚かなくても〜。…まあ気持ちはわからなくもないけどね。」
「…それで?その後あげた子はどうなったの?」
「さあね。その後は村の人に拾われて幸せに生活してるんじゃないかな。」
「そっか。良かったね。」
「うん。良かった。」
とドラドが微笑んだ。……初めてシートン、いや、ドラドが心の底から笑っていた気がした。「超絶美少年」と呼ぶにふさわしい、見とれるような美しさだった。