桃葉side
桃葉「…最初はどこ行きましょうか?」
私が聞くと…梓さんがすぐ返してくれた
梓「理科室にありそうでは?毒もあるなら解毒剤もあるでしょう」
確かに…他の場所を調べさせて時間を無駄にさせる可能性もある!
クロネ「じゃ…調べましょうか」
…何も無かった
それにゴチャゴチャしてるから時間かかったし…
ということは…時間無駄にしただけ…!?
霊「次どこ行くの~?」
瀬梨「校庭は?ほら!校庭の隅にある倉庫に入ってる…とか!」
確かに…あの委員会の人しか知らない謎の倉庫…
真面目に考えたらボールとか体育に使うものがあるだけだろうけど
梓「では行ってみましょうか」
残り35分
校庭
瀬梨「あったあった!これだよこれ!」
こういうのでいいんだよこういうので…
…はあ…
…ちなみに倉庫は全体的に黒く近寄りがたい雰囲気だ
こんな機会が無ければ絶対近寄らない
梓「…あの、ここまで来てアレなんですが…」
瀬梨「うん?」
梓「扉…開きます…?」
梓さんが心配そうに言うのをよそに瀬梨さんはドアノブに手をかけた
瀬梨「何言ってるの!ここまできて開かないわけ…」
瀬梨「…」
瀬梨さんは無言でドアノブをガチャガチャ回す
…が、開かない
瀬梨「…次どこ行こっか!」
ダメだったか…
桃葉「保険室はどうでしょう?もしかしたらあるのでは…?」
霊「じゃ行こ~」
残り30分
保健室
校庭から保健室は近かったからすぐ着いた
私達は引き出しを片っ端に漁る
…泥棒だ…完全に…
まぁ…無駄なことは考えないで漁ろう
瀬梨「!…あった!!」
瀬梨さんが声をあげる
そこには解毒剤と書かれたテープが貼られた液体が入った3つの瓶が置かれている
薫「ありがとうございます!…飲みましょ…!」
そこから3人はそれぞれ飲んだが…
クロネ「苦…!?」
瀬梨「なんか…腐った卵みたい…」
クロネ「やめてください…それにしか思えなくなる…」
2人が騒いでいると…薫さんが首を傾げた
薫「え、そうですか?甘いんですけど…」
瀬梨「…馬鹿舌…?」
そういうわけではないと思うんですが…と彼は下を向く
クロネ「まぁ何はともかく…これで3時間目は終了でしょう?」
フウリン「…もう着いたんですか」
保健室のドアにもたれかかったフウリンがいる
…いつの間に…
フウリン「…もう2日目の授業は終わり…明日が最終日ですか」
フウリン「あと数分後…楽しみですね」
彼女は美しく怖い笑みを浮かべてみせた
…そう、明日が最終日
明日を乗り切れば…全て終わる
残り25分
続く