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読み切り

「雨をうけ」

【ある昔のお話、少女は泣いていました。

そんな時、あの方が慰めていました。】

「…、ん?」

お話を止められたね。君は聞きたく無いのかな?

「そ、そんな話あるんだね!そうだ今度さ…聞かせてよ!今度ね!今度だからね!」

君は、まったく。そんなんだから、失うんだよ。

「はーい、はい…わかったよ…じゃあ違う会話にしようかじゃあ…」

最初に出てきたのはあの話、君は嫌がるか、じゃあこの話にしよう

「ひろ、の話とかどうかな?」

どんな顔をするんだろう?ちょっと怖いな

「えっーでもここに本人いないよー話さない方がいいんじゃない?」

君は優しい…のか?まぁよく分からないけど…どんな話を振ろう…

「じゃ、じゃぁー、怖い話とか…」

なんか拒否されそうだけどな。

「え、え、いやぁ、ねぇ…怖いの苦手だから辞めとく!」

や、やっぱりww…

「じゃあさ、恋バナ…とか?いや、やっぱ」

うん、恋バナは…言ってみただけだから

「いいね、恋バナ!でもさ、好きな人とかいるの?」え、結構即答…じゃ、じゃあ…

「いない」

「即答…間がないけど、でもいそうだね!」

え、バレる?

「いない!いないったらいなーいの!」

やばい自分が発した言葉で、君のペースに乗っけられそう…

「じゃあ…さぁ、○○は、いるの…?」

よし!なんか攻めた感じだけど良いよね!

「へ、はぁ…??!!?い、居ないけど! 」

え、居そうなんですけど…

「そ、そっちこそ、誰かいるでしょ!!」

んんんんバレてそう!!!!

「いないもん!はい!この話終わりにしよ!」

ふぅ…終わった、よね?

タブン 「えー気になるぅ…」

え、ええええええ???話、戻そうとしてるんじゃん!なんで?君もちょっと嫌そうだったよね?

「だから終わり!」

じゃあさっき言いそびれたやつ言おうっと!

「だから普通に推しの話とかにしない?」

「推し…推しかぁ、居ないなぁ…誰かいる?」

「私も特にいないなぁ…」

「いやこの会話終わっちゃうじゃん…なんのために聞いたの?」

「○○だったらいるかなぁ…と…」

ふざけ合って、笑い合って楽しい会話。それがさ、、ずっと続くなら、いいね。


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