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若井side
m「…あっま」
やばいっ…
m「やっぱり、」
お願い、言わないで
それ以上、喋らないで欲しい
気づかないで、気付かないふりをしていて
m「ケーキだったんだね」
h「へッ…やっぱりっ…って」
m「…」
少し黙り、口を開く
m「正直、スタジオで甘い匂いした時、疑ったの」
m「それで、若井が自販機の横で独り言言ってたのも聞いてた」
盗み聞きしちゃってごめん、と付け加えて少し頭を下げる
m「…若井っ」
m「そんな顔しないでよ…」
頭を上げた元貴が悲しそうに顔を歪ませる
失礼だなと思いながら発する
h「いや、そんな顔って、」
m「…ごめん、」
そういい元貴が俺の頬に触れ、元貴の服の袖をあてがう
袖が頬から離れると同時に、袖が濡れていることに気づいた
そこで気づく
おれ、泣いてるんだ
h「あれっ、…ごめっ…ッ」
m「…言うのが怖いっていうのも分かってる、言いにくいのも分かる。」
m「俺もフォークで、言ったら怖がられるのが嫌で人に言えなかった。」
h「でも…元貴はメンバーに言えてる…ッ」
h「おれっ…弱いか、らっ…ッ」
h「周りにどう思われるかわかんないのに必死でっ!」
h「言えなくて…ッ」
m「…うん」
元貴がそう相槌を打ちながら抱きしめてくれる
それが暖かくて、フォークだから怖いはずなのに、優しくて
m「とりあえず、ソファで話そ?」
俺がソファ座って、俺と向かい合わせになるように元貴が床に座って俺の手を握って話を聞いてくれる
h「高二の時、そういうことあって、中学の幼なじみで、大親友で、メンバーの元貴にも、涼ちゃんにも言えなくて…ッ 」
m「…うん、」
こわいもんね、と俺の気持ちを汲み取ってくれて、また暖かい気持ちになる
m「…っ」
h「…元貴?」
m「…ごめんっ」
そう立ち上がったと思えば、俺にもたれかかって抱きつく
h「えっ、どうし_
_ガブッ
コメント
15件
大森さん…やっちゃいましたか…この後どうなっちゃうのか…🫣
もっくん噛んじゃった…?! 続き楽しみです!!
大森さん…?食べたの…?若井さんはどうなるの…?