「ねぇセラ。0から説明してくれる?」
ランドリーでソファに座りつつも、奏斗は問いかけた。いつもより、はるかに低い声で。
「、、、、」
俺は何一つ答えられずにいた。
「セラ夫。答えなさい」
凪ちゃんも続けて言った。
「、、、」
俺はまた話せなかった。
「せらお。説明して」
いつもとは違う雲雀にビクッとなる。3人共とてつもなく怒っている。
「、、、」
沈黙が流れる。誰一人言葉を発しない。
「なんで、あんな行動したの」
奏斗が聞く。
奏斗達が怒っている理由くらいわかる。
俺が勝手な行動をしたからだ。
4人での任務中に俺が相手に向かって走り出して、怪我をしたからだ。
勿論怪我をしなければ説教だけで済んだものの、怪我をしてしまったのなら話は変わってくる。
だから任務が終わり、こうしてランドリーにて説教よりも怖いものが起こっている。
理由はもちろんある。なんであんな行動をしたのか。でも言いたくないな。
「どうしても口を割らない気ですか」
「せらお。怒んないから。話して」
もうすでに怒ってるのに、、、。
というか一番怖いのは雲雀なんだよな。いつもあんなに明るい分怒ると無表情になるから怖い。
「、、、。敵が」
話したほうがいいか。と諦めて、俺は口を開いた。
「奏斗たちに向かって、銃撃ってたの。敵が下手だったのか、みんなが避けるの上手かったのか、かわしてたけど、許せなくって、その」
「動いたってこと、、?」
奏斗が言う言葉に頷く。
みんなが目を合わせて、ため息をつく。
「そんなことのために、貴方が怪我する必要性無いでしょうが!」
「せらお、、、。優しいのはいいことだけど、自分のことも考えてな?」
「そうだそうだー!自分のこと第一に考えて?」
凪ちゃん、雲雀、奏斗の順で一言喋っていく。
「、、、頑張る」
「そこは分かった。って言って欲しかったです」
それは無理かもしれないな。
「というか!せらお、、、。あんなに怪我していてピンピンしてんのは何故?」
「回復力バケモンだよね」
「だからこそあんな無茶もできるんでしょうね!」
凪ちゃんはもう明らかにキレている。
「ありがとう?」
褒められてるのか分からないけどとりあえず、感謝しとこう。
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