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卯海「」陽斗『』
ーーーーー
『はぁああああ”、テス勉づがれだ……』
「んは、そうだね」
ミーンッミーンッ…
『………アイス買いに行かん?』
「え、うん。いいけど、急だね」
『だって暑くね!?涼しくなろうぜー!!』
「あは、いいよ。着いてってあげる」
『『あげる』ってなんだよ!!………行くぞ!!』
陽斗は名前もだけどとにかく明るい。陽キャと言うやつだろう。
なんで太陽みたいな存在が僕と友達でいてくれるんだろう。
おもちゃのように使ってるのかなとも思う。
………そんな奴じゃないって分かってる、知ってる。
でも、僕は汚くて、掠れてて、赤く服が染みて、嘘が下手で、クラクラしてる。
そんな僕が太陽に近づいたら砂のようになってしまう。
……ん?あぁ、僕の事を話す説明が変?んはは、おかしくないよ。真実を話してるだけ。おかしくないって、後で分かることだけどね。
ミーンッミーンッ…
『ばあちゃん!アイス2つくださーい!!』
‹はいよー腹壊さんようにねー›
『卯海!!おごってやるよ!』
「え、いやいいよ」
『んな遠慮すんな!』
「………………ありがと」
『おう!』
『うまっ!』
「だね〜」
『…………昨日大丈夫だったか?』
「…」
『ほら、その、……………薬、』
「大丈夫。昨日はそこまで」
『あぁ、そっか……』
「ねぇ」
『ん?』
「どうしてさ、何で、友達で居てくれるの」
『んー?何を言ってんの』
「なんで…………!僕、と、……………」
言葉が詰まった。
こんな汚れている存在が、光で浄化されては行けないんだ。
でも、そう伝えても、きっと伝われなくて、伝わっても怒られるだろうな。
『……………あのなぁ?卯海は俺の友達!そんな簡単に捨てちゃ行かんだろ?』
『それか卯海は俺を捨てるの?そんな簡単に?違うだろ?それと同じ!』
陽斗は優しい。
ずっとずっとずっと、
僕には優しくなくていいのに。
誰にでも光を当てる。
僕には、当てて欲しくない。
陽斗が、消えてしまうだけなんだよ
「別に、捨てないし、捨てる気もない。でも、こんな僕と、友達になって、何が得になるんだろうって、笑」
『…………卯海は、得か損かで友達を作るのか?俺は違うけどな。だから!得か損か何でどうでもいいよ!』
違う。そうじゃないんだ。
ただ、僕は君が大切で、光を他の人に分けて欲しいんだ。
僕に当てたら陽斗の周りは遥斗を光だと思わなくなるよ。
だから、辞めて。やめてやめてやめてやめてやめてやめて………っ、
「…………あは、あはは、そう思うよね。陽斗は」
『……なにが?』
「僕が、得をするか損をするかじゃないんだよ。お前が、っ、グスッ、あは、ズズッ、……損して欲しくない」
『……………………俺は損しないよ笑!』
「違う!!!!…………違うんだよ、っ、周りが、周りのせいで、僕のせいで、……んは、陽斗も、わかってるんでしょ。僕といて、人間関係変わったなって」
『っ、!』
「あは、大丈夫。だって傷があるから、痛くてお風呂に入れなくて、薬大量に飲んでさっ、笑。人間関係変わらないはずがないんだよ笑」
『っ、…卯海……………!』
「もう、大丈夫だからさ。ね、もうお別れしようよ」
『俺は、俺は!!!卯海の事、友達だと思ってんだよ!!周りなんてどうでもいいよ!お前がいれば…………!!あれ、?卯海………?卯海!どこ行ったんだよ………なんで、卯海、卯海……』
‹おーい!あそこに陽斗居るぞ!!›
‹陽斗!また病院抜け出して!!もう………、卯海の事は忘れろって!!!›
ミーンッミーンッ…
『違う…………………、違う違う違う!!!卯海は…………!』
ーまだ生きてるんだ!!!ー
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題名
白いゼラニウム。