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2回目のとみぎゆです
・時空枠が謎です
・冨岡義勇が鬼化します。
・刀鍛冶編が終了したあたりです。
・炭治郎が義勇さん呼びです
・キャラがブレる可能性があります。
・義勇に脳を焼かれ、夢見てる人間が書いてます
・気をつけていますが現代の言葉が出る可能性があります。
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柱は各自任務に勤しみ、朝日が目に染みる、と思っている時、鎹鴉の声が響いた。
冨岡義勇、鬼舞辻無惨ト戦闘ノ末、鬼舞辻無惨ガ逃走、冨岡義勇ハ瀕死ノ重体。
冨岡義勇、鬼舞辻無惨ト戦闘ノ末、鬼舞辻無惨ガ逃走、冨岡義勇ハ瀕死ノ重体。
右から左に流れるように言葉が流れ、理解が出来なかった。けれど繰り返すその言葉に理解させられ、鎹鴉が飛ぶ方向へ走り出した。
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一番に現場にたどり着いたのは胡蝶と不死川だった。
周りの家は破壊されていてたけれど、冨岡がいる場所だけは日陰になっていた、ここで戦っていたのだと分かる。 地面にぐったりと倒れる冨岡、その周りは冨岡の血で真っ赤に染まっていた
「冨岡さん!冨岡さん、聞こえますか!」
不死川が冨岡を仰向けにし、胡蝶が手当をしながら意識を確かめる。けれど反応は無かった。
「この出血量は…っ」
止まらない血、冨岡の身体は血の気を無くし白くなり、冷たくなり始めていた。
「っ…義勇さん!!!」
走って来たのは冨岡の弟弟子、竈門炭治郎だった。その後ろには時透も居た。
「炭治郎くん、どうしてここに?」
「時透くんの烏の声が聞こえて、一緒に着いてこさせてもらったんです」
時透と炭治郎は同じ任務だったらしく、時透に届いた内容が炭治郎の耳にも届いたらしい。
「義勇さん、義勇さん!」
冨岡が横たわる床に両手を付き、名前を呼ぶ炭治郎。
そんな炭治郎は突然名前を呼ぶのをピタリとやめ、鼻をすん、と鳴らした。
「鬼の…匂い……っ!」
微かに感じた鬼の匂い、それは戦いの時に着いた匂いでも、この場からの匂いでもない、冨岡自身から香る匂い。炭治郎の呟きに胡蝶、不死川、時透が反応する
「炭治郎、どういう事?」
「義勇さんから、鬼の匂いがするんです。外側じゃない、内側からの…」
胡蝶は思わず冨岡の止血する手が緩む。
その瞬間、強くなる鬼の匂いと塞がる冨岡の傷。血は完全に止まり、開かれた目の瞳孔は縦長だった。
「下がれェ!」
不死川が炭治郎を後ろに飛ばし、刀を抜く。
ゆらりと立ち上がる冨岡、羽織はズレ、地面に落ちる。
冨岡の尖った牙の生えた口からは唾液が溢れ、その口からは唸り声が出る。
「これは一体どういう事だ。」
声の正体は伊黒だった。その横には甘露寺がいて、口元を手で覆って目を見開いていた。
「鬼舞辻無惨との戦闘の際に鬼にされたんだと思います。」
胡蝶の言葉に伊黒は舌打ちをした。
ジリ、と冨岡が足を前に出した時、突然後ろを振り返り頭を傾げた。
「…何してるんでしょう、まるで何かに呼ばれたように振り返って…」
全員刀を構え、冨岡に向けているが冨岡は此方に攻撃する事なく、後ろをずっと見ていた。
完全に後ろを向き、此方に背中を向けた。
冨岡は地面に落ちている羽織に気づき、拾い上げる。
「あ、ぅあ…?」
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『義勇、ダメよ!』
『義勇、負けるな!』
そんな声が冨岡の耳に入った。誰だか分からない、右腕を優しい手に掴まれ、引き止められる。左側からは男の声が聴こえた
振り返っても誰もいない。地面に落ちる布を拾い上げる。
『義勇、貴方なら大丈夫、勝てるわ』
『義勇、頑張れ、男だろう。鬼の血なんかに負けるな』
「あ、ぅあ…?」
2つの手に頭を撫でられ、優しい手に、暖かい手に引かれる
『義勇、姉さんはきっと出来るって信じてるわ』
『思い出せ、義勇。鬼舞辻無惨を倒すんだろう?』
「ね、さん…さ、びぃ」
「義勇さん!!!」
手を伸ばした先に居たのは胡蝶、不死川、時透、伊黒、甘露寺、そして炭治郎
まるでモヤが掛かった記憶が晴れていく様だった。
「た…んじ…ろ」
炭治郎の伸ばされた手が冨岡に届く前に、冨岡は前から倒れた。
また、二人に助けられた
ありがとう、姉さん、錆兎。
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鬼化義勇が本当に好き
閲覧ありがとうございました。