テラーノベル
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「いつだって真剣だ」
そういえば、家族はなんと言うのだろうか。
想像することさえ怖かった。
自分の心が、人格そのものが真正面から否定されてしまう恐怖に侵されていく。
「しんどいの、辛いの」
そういえば、家族は何と言ったのだろうか。
家族もしんどい、そんなこと誰よりも分かってる。
ただね、自分の辛さは置き去りにされて、1人でそれを未来へ引っ張っていくことしかできない。
そんな自分が情けなくて、申し訳なくて。
どうして生まれなきゃいけなかったの
どうして死んではいけないの
どうして私は死にたいの
訊けるわけなかった。
あの頃の私は今でも褒めてあげたい。
今幸せだなんてとんでもない。
体調は悪い、しっかり眠れない。
それでも褒めてあげたい。
だって耐えたから
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