言うことないんですたーと
蘭Side
蘭『………。』ボー
竜『兄貴‥』
蘭『ん、?あ、どうした?』ニコ
竜『無理すんなって‥』
蘭『‥‥』
竜『隠さなくていいからさ‥泣いていいよ』
蘭『‥…ぅ』
蘭『ぅぁ…‥ポロポロ』
蘭『りんど……どうしよ…あし…ポロポロ』
蘭『かんかくないよ…?ポロポロ』
竜『……』サスサス
竜胆は、泣いている俺の背中をただ優しくずっと撫でてくれた。
蘭『りんど…ポロ』
蘭『あるきたい…あるきたいのに…!!グスッ』
蘭『あるけないよ…ポロ』
竜『うん…』
竜胆Side
兄貴が歩けないことを知ったのは、出張に行っているときだった。
三途から電話がかかってきて知った。
だから直ぐには兄貴の元へ行けなかった。
病院に行くと兄貴は、魂が抜けたみたいにぼーっとしていた。
兄貴は感情を表に出したくない。そう思う人だから。
泣いている兄貴の背中を撫でながら、俺じゃ力不足だと思い、三途に連絡した。
春千夜Side
そっと病室のドアを開けると泣いている蘭と慰めている竜胆が居た。
俺の存在に気付いた竜胆は病室を出た。
春『蘭…』
蘭『はる…ちよ…ポロポロ』
涙でグシャグシャになった歪んだ顔でこちらを見る。
普段いつも元気な此奴がこんなに泣くとは思ってなかった。
春『大丈夫だから‥』
蘭『‥ごめんね…ポロポロ』
蘭『はるちよ…のこと…まもれないよ…グスッ』
春『…大丈夫‥お互い支えあお‥?』
春『それに‥蘭は俺を助けてくれたんだから‥』
蘭『‥‥?』
春『俺…急に居なくなったのにさ』
春『見つかるまでずっと探しててくれたんだろ?』
春『‥ありがとう』
春『俺今幸せだよ』
蘭『はるちよぉ…ポロポロ』
蘭『もっと泣いちゃうじゃん…!!ポロポロ』
春『ww』
蘭『笑うなぁッ!!グスッ』
春『…w』
蘭『まじでごめん…クソ泣いたわ』
春『気にすんな(笑)』
蘭『まじで‥弱いとこ見せたくねぇんだよ』
春『もう無理する必要ないんだ』
春『これ以上頑張るなって‥』
蘭『でも‥』
春『でもじゃない。さっきも言っただろ?お互い支え合おうって』
蘭『…うん。ありがとう』
春『おう』
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