テラーノベル
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コップ一杯には、色々使える。飲み物を飲むことだって、人に温かいお茶をかけることだってできるのだ。そのコップを、人に投げることだってできるのだ。
素晴らしいと思わないだろうか?
その飲み物だけで、救われる命が、あるのだ。それを目の前で飲んだりすることだってできるのだ。
飲み干した後なんて言おうかを考えながら飲んでいる時だって素晴らしいと思う。
例えばの話、喉が枯れ、この世から消えかけている人がいるとしよう。その人の目の前で、飲み物を飲んで、飲み干し、その一声は、どうしようかを考えることだって素晴らしいと思うことだ。
私は、必ずこういうだろう。
「嗚呼、美味しかったよ。」
とどんな絶望顔を見せるのだろうか?
一度は、誰だって、虫をこの世から消えさせることがあるだろう。
それと同じものなのだから。
コメント
3件
りんごさん、読了しました。 短いのに、すごく刺さりました……。コップが「人に投げる」とか「目の前で飲み干す」とか、使われ方がどんどん冷たくなっていくのが怖かったです。最後の「虫と同じ」って一文が、重くてずっと心に残ってます。何気ない日常の行為が、誰かを追い詰める凶器になるんだなって……切なかったです。続き、静かに待ってます。
りんご
15
りんご
39
たつ<りんごタルト>
32
れお
1,122