「何があったんだよ 。千冬。」

「話すつもりは無いですよ 。貴方にも 、その後ろの人たちにも 。」

「お前ら壱番隊のトップが、なんでこんな殺し合いしてんだ。」

マイキーくんは 、ゆっくりと近づいてきた 。

「わかんないですよ 、何があったのかだなんて、俺に聞かないでください 。

俺は何も知ラナインデスカラ 。」

「千冬、手が 、、」恐る恐る聞く武道の瞳は揺らいでいた。あぁ、違う。怯えていた。

腹部の痛みが、俺に襲いかかる 。

右手が俺の傷をえぐっている 。

「ははっ 、そんな顔して 。まるで俺が

バケモノみたいな目で 。」

「何してんだよ千冬！！」あー 。そうか 。この状況をわかっているのは 、春千夜くんと、総長 だけなのか 、

そのほかのみんなは何も分かっていない 。

仲間を庇うような目をしている 。でも、2人は、

敵意を向けているな 。あー 。あいつのようだ。気持ちが悪い 。

三ツ谷の震える手が、掴まれている手から伝わってくる。

「あは、なんでそんな、怖い目をするんですか、総長 。」

「松野千冬 。」

「は i 。なnデsuカ  ¿ 」

「 現実から逃げるな 。」

逃げ、る ？？？何を言っている。俺が逃げてる？違う、違う違う違う違う！！！！

「 ふzaケrなｯｯ！！俺h っ 、！」

「 お前は狂っている 。なんで捧げた？自分の（（」

「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！」

「なnも知ラneぇだロ！！俺h狂ｯテnaゐ ！！嫌ダ 。嫌ダ　。嫌ダ 。嫌ダ 。やめr 。

嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ｯｯ ！！！」

泣き叫んだ 。冷たい空気が病室の窓から注がれた。

脚から崩れ落ちたせいなのか 、膝がじんわりと痛みが走る。

「        独riに死なiデ   、      」

マイキーくんは 、俺の目の前にしゃがみこみ 、手を俺の頬に触れた 。

「全部、幻だ 。千冬 。もう眠れ  。

お前は独りになんてさせねぇよ  。

皆で 、堕ちていこう ¿¿  」

「    ただ 、自分の本音が聞きたくて  、」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

つまらない日々だった 、

毎日の風景にも 、もう限界が来ていたのかもしれない 。

人を殴り 、大人の価値観に縛られ 、怒鳴りつけられ 、不良だからと 、善も悪も決めつけられた 。

善は悪に染められ、悪は善ではなく 、大人のエゴで塗りつぶされた 。

「 何かねぇかな 、」

「ねぇ聞いた！？」ぼーっと考えて道を歩けば、路上におばさん達がたむろっていた 。

おばさんの、話なんて 、どうせ愚痴とか特売とかだろう 。

「ウェンのこと ？」「そうそう。」

「あれ怖いわよねぇ、」

「隣町の子はもうダメみたいよ？」

「まぁ ！？恐ろしいですこと、」

「あんな祠なんかに行くからよ 、」

あぁ 、祠か 。最近よく噂で流れているウェンの話か 。噂によれば 、その祠でなんでも真実を教えてくれるだとか 。しかし 、その代わりに代償はある 。

願いを叶えるために 、自分の1番大切な物と、自分の名前が書いてある白紙を祠の縁に置き、捧げること 。

そしてその日の丑三つ時の間に 、また祠に訪れ、

「   銘銘亭霊   。 」と3度唱える 。すると 、その後ろに現れるらしい 。

身長は2m超え 。いい声の男性らしい 。しゃりんと鈴の音が聞こえ 、下駄の音がする 。

これで絶対にしては行けないことは 、私語を喋ること 、指示が出るまで自分から話しかけないこと。

そして 、振り向かないこと 。姿を見ないこと 。

見てしまえば 、首をもぎちぎられてしまうらしい 。

「何ヲ知リタゐ ？」

その言葉が聞こえるまで 、何も話しては行けない 。

そして 、自分の知りたいことを聞くと 、答えを教えてくれるらしい 。

答えを聞き終わると 、鈴の音がしゃんゞと3回ほどなると姿が消えるらしい 。

そしたら 、終了 。

ここでもやっては行けないことは、この話を誰にも話さないということ 。

話してしまえば 、その後の3日ほど 、命を取りに行こうとするらしい 。

しかし、その3日 、生き残ることが出来れば何も無い 。

これは残酷なことで 、話を聞いてしまった側も、話をしてしまった側も　、その3日は生き残らなければ死んでしまう 。

生き残る方法は簡単で 、その姿を見なければいいというだけ 。

家の中に現れることは一切ない 。

気をつけなければいけないのは 、道 、水場 。

近づいてはいけない 。とくに 、

ヒトリノ時ハ   。

しかし 、だんだんその力は弱まっていった　。なぜなら 、もう 、この町全体に 、その話は流れているから　。

チラシ 、ニュース 、新聞 、噂 、学校 。

数々なところから聞くからだ 。それでもみんな死んでいない 。

これはデマ 。嘘に決まってる 。誰かのイタズラだ。

そもそも 、ウェンという名前では無い 。ウェンという名前は 、第1人目の被害者の名前 。

名前からわかる通り 、彼は 、日本人じゃない 。

海外から来たお客だ 。

その時点でもう怪しいだろう 。

「   水曜日には気をつけろ 。  」

これはよく言われる 。水曜日は 、ウェンが 、何も理由はなく 、人を狩る曜日だそうだ 。

俺は 、今日その祠に訪れる 。

今日が  、水曜日ダトゐウコトヲ知ラズ二     。