朝だ…
まだ眠い…
ふざけんな
今日は朝から仕事なんだよ
寝てられない
でも眠いんだよぉ
クソが
龍勝はそんなことを考えながらリビングへと向かった。
「おはよう」
目を覚ますように、できるだけ大きな声で言う
それはいつものこと、自分はみんなの目覚まし時計で、今日こそ妹を起こそうと頑張ろうと思う。
実際自分も眠い
でも叩いてでも起こそうとすることにしよう
終輝は自身の兄妹達を起こす目覚まし時計となっている。自覚はあるようだ。
起きるのは子供達ががまだ寝ている朝の5時
眠たいけど今日は休み
だから、今日は頑張ってちゃんとした朝ごはんを作りたいな。
みんなの嫌いな食べ物や苦手なもの、克服できるように美味しく作らなくっちゃね。
静希はそう克服レシピを考えながらキッチンへと足を進めた。
起こされました。
まだ眠いです。
起こしてくれたのは嬉しいが。
うるせぇ…
兄の目覚ましの手伝いをやりに、妹達の部屋を回ることにしよう
面白いのも見れそうだしね?
しのは少しの期待と面倒さを頭に浮かべながら兄の手伝いをすることにしたようだ。
昨日読んでいた小説の続きが気になって早くに起きてしまった。
ちょうど良いから小説の続きを読んでおこう。
面白いものを読んでいると時間は早く過ぎるけど、今見たいものを見れているから楽しい。
さてと、そろそろ兄さんなんかが起こしに来るかな
葉月は小説を読んでいた手を止め、兄達の目覚ましを待つことにしたようだ。
家族全員を起こして朝食をとる
楽しそうな声がリビングから聞こえてくるのだ。
「今日のご飯はトーストだよ~」
静希が全員分の皿を目の前に出す
「美味しそう!」
一番始めに声を出したのは早梨、いつも反応を最初にくれる子だった。
サクッ
と一口齧った音がなる
そのトーストに塗ってあるものは自分の苦手なものであることも知らずに子供達は美味しいと言いながら食べ続ける。
いつの間にか朝食を食べ終えていたようだ。
子供達はすぐに学校へ行く準備を始めた。
一人はいそいそと出発の準備を、
一人はのんびりと出発の準備を、
一人は行く気の無さそうに出発の準備を。
一人一人こんなに違うのは産みの親が違うからなのだろうか?
早速一番下の双子が中学校へ出掛ける。
仲の良さそうに会話をしながら学校への道を歩く。
とても楽しそうだ。
双子がきっかけで一斉に子供達は学校へ行く。
さて、一気にすっからかんになった仮護家。
もう少し覗いてみることにしましょうか
龍勝は会社の社長であり、8人の子供をもつ父でもある。
今日は家でできるデスクワークのようだ。
朝、あんなにも眠そうだったのに
今はやる気が出ているようだ。
静希はイラストレーターであり、8人の子供をもつ母でもある。
今日はなにも依頼がなく、暇をも手余しているようだ。
「画材買いに行きたいなぁ…」
「…」
「画材買いに行きたいなぁ?」
「…」
「…はぁ…車出せと?」
「そうだよ?」
「今は無理だな」
「え~…」
「昼買い物ついでに行くか…」
「やったぁ!」
「ハハ…」
妻のお願いには逆らえないのか、あっさり受け入れてしまった龍勝。
明日も疲れてしまっている姿が容易に想像できる。
滑稽だw
さて…観察はこれくらいにしておこうかな
じゃあ…またの
コメント
1件
続きお願いします!